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自分との81ケの約束

大谷選手と菊池選手が高校時代に書いた目標達成シートはマンダラ構造で出来ています。なので、マンダラをヒントに作られた9マスノートのM9notesプロジェクトでも二人の目標達成シートを研究をしています。

二人とも高校時代に書いたマンダラが10年後こんなに注目されるとは思っても見なかったでしょう。目標達成シートは他人に見せるというよりも、自分自身のための書いたものです。わたしたちは、この二人の成功事例から何かを学ぼうとしています。

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目標達成シートは、3×3の9マスがさらに3×3の9ケあるもので、シートには81ケのマスがあります。もし、目標達成シートが罫線も何も無い白い紙だったら、自分の中から何かを81ケも書き出すことが出来たでしょうか。マンダラ構造の目標達成シートにはマスがあったから、マスがあるから書き出すことができたのです。

9マスのマンダラシートは、白い紙に線を引けば、どなたでも手軽に作って、はじめることができます。

白い紙に何か9ケ書くことと、マンダラ構造の9マスがあって9ケ書くとでは、どちらが速く9ケ書くことができるでしょうか。ぜひ試してみてください。

二人に目標達成シートで指導したのは佐々木洋先生です

花巻東高校の佐々木先生は、野球部員に目標達成シートマンダラを使って、夢を明確な目標に変える指導をしています。

佐々木亨氏の著書『道ひらく、海わたる 大谷翔平の素顔』の128ページを引用します。

「具体的な数値を与えることで人は目指すべきものが明確になります。大谷にとっては、160キロという数値が大きな目標になったと思いますし、その目標自体が大谷を引っ張ってくれたと思います。鮮やかに具体的に、数値を与えてあげることは大事なことです」夢は、夢のままで終わってしまう。淡い夢は、まるでシャボン玉のようだ。空に舞う美しさと輝きを持った虹色の円球は、一輪にしその形を消して空気に溶け込む。だが、夢を確かな目標にすることで、そこに辿り着くイメージがはっきりと浮かび上がり、決して消えることのない目標に向かって、人は突き動くことができるのだと思う。

夢がありますか?あなたの夢は何ですか?と聞かれて、直ぐに答えられる人はそんなにいないのではないかと思います。確かに夢は頭の中にぼーっとあるもので、大人になればなるほど、夢を書き出して見えるようにしている人も少ないのではないかと思います。佐々木先生は選手たちに、まず、選手たちにの頭の中にある夢を見えるように書き出して目標に変えることを指導しました。

そして、目標達成シートを書くとき、つまり、夢を目標に変えるときに重要なことを言われています。それは「書くこと」です。こちらも本から引用します。

「選手たちには数値やライバルといった具体的な目標を持たせ、それを達成するための計画を立てるように言い続けています。そこでは書く作業が大切です。書き記しておくことで改めて見直す作業もできます。目標を達成するためには『書くこと』は欠かせない手順だと思っています」

頭の中にあることを言葉にして文字にして書き出すことで目標達成に近づくことは、間違いありません。

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自分の夢を目標に変え、その目標を達成するための計画が書き出された目標達成シートの81マスのマンダラには「今の自分」と「未来の自分」が書いてあります。未来の自分に向かって行くために、今の自分に必要なこと、実行することが書かれています。未来の自分に辿り着くイメージが明確に、全体を見てみると絵のように書かれています。

そこで、わたしは思ったのは、目標達成シートの81マスのマンダラは、今の自分を知ることから、「書く瞑想」と言えるのではないでしょうか。

書く瞑想

瞑想は「今の自分を知る」仏教の智恵です。(以下わたしの瞑想の解釈です)
仏教は2400年前、お釈迦さまが「生きることは苦しいことだ」ということに気づき、そのことから解放されるにはどうすればいいのかから始まりました。お釈迦さまが29歳のときでした。お釈迦さまは、苦しみから解放される手段を見つけるためにに、快楽の暮らしの家から出ました。そして、苦行6年間、身体を痛めつけるような苦行をしても、その答えを見つけることは出来ませんでした。精根尽き果てたとき遠くに大きな木を見つけ、その木の下まで行って座りジーッと自分で自分を見つめたとき、その答えを得ました。悟りを得たと言われています。これが瞑想です。

瞑想は今日、欧米では「Zen」や「マインドフルネス」と呼ばれ、今の自分を知り、心を整え自分のパフォーマンスを上げるためのスキルとなって、普段の生活や企業のメンタルサポートなどに取り入れられています。

目標達成シートの81マスのマンダラに自分で自分のことを書くのは、瞑想と同じ効果があるのではないかとわたしは思います。そして、瞑想するときは右脳が働いていると言われています。マンダラを見て書くときも右脳が働いていると思います。右脳は、見えないこと、未来を考える働きがあると言われています。目標を書くときに右脳が使えるマンダラ構造のシートを使うのは最適ではないでしょうか。

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今の自分がわかるとどうして良いのか

瞑想でも言えることですが、今の自分がわかるとどうして良いのでしょうか。それは、今の自分を知ることで、自分で自分を信じることができるようになるからです。

自分で自分が信じれない状態を考えてみてください。何をやっても上手く行かない、負の連鎖がはじまって、どんどん何も出来ない、したくない状態になって行ってしまうのではないでしょうか。

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大谷選手の目標達成シートを見て、マスを心・技・体に色分けして見てみると、半分くらい心のマスがあります。心が体と技を支えていることがわかります。だから、目標達成シートで今の自分を知り、自分を信じることができることは、目標達成において重要なことだといえます。

この目標達成シートの真ん中に書いた目標を達成するために、まわりに書かれた計画を実行していきます。その中で、1マス1マスの計画を実行して達成していくと、目標に近づいていることが実感できます。すると、自分が立てた計画は間違っていないと自分に自信が更に持てます。すると、目標にどんどん近づいて行きます。

目標達成シートの81マスのマンダラに書き出されたことは、81ケの自分との約束です。

これから、目標を達成するまで、マス1つ1つを実行していきます。目標に近づく行動を1つ1つ積み重ねて行きます。目標に近づく行動を「努力」といいます。そして、努力を積み重ねて行くことを「ベストを尽くす」といいます。マンダラで夢を明確な目標に変えることができたら、次は行動です。ぜひ、目標を達成するまでベストを尽くしてください。応援します。

(文責:中島正雄)

YouTubeで説明ししました。よろしければこちらも参考にしてください


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