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スノホミッシュ合宿レポート #005〜2017-07-11

キャシーは今回、マージの話を何回かしてくれました。

マージョリー・バーストゥ(マージ)という人は、F.M. アレクサンダー氏から直接アレクサンダーテクニークを学んだ一人で、私が学んだ学校の校長先生も、キャシーもマージの生徒なのです

マージはマンツーマンだったATのレッスンに、グループレッスンを
取り入れた人

私が学び、教えているアレクサンダーテクニークは「マージ派」と言えます。

マージはすでに亡くなられてはいますが、彼女が教えるところを、Youtubeで見ることができます。

The Alexander Technique with Marjorie Barstow

その日、確か誰かが、自分がなかなかアレクサンダーテクニークを使い続けられないことについての嘆きを、口にしたんだったと思います

その時キャシーが話してくれたのは、マージが94歳の時のこと
壁のバーに手を伸ばそうとし、それを一旦やめて、もう一度手を伸ばすことをやり直したところを見たのだそうです。

おそらく2回目の時、マージは”自分自身が協調して動くことをお願いする”
ことで、バーに手を伸ばすことができる、ということをやったのです

1回目は忘れていたのか、それとも1回目が気に入らずやり直したのか、それはわかりませんが、アレクサンダーテクニーク教師の誰であっても、”自分自身が協調して動くことをお願いする”

それが自動的にできたり、知らずに使えたりすることはありません。

私がATを始めたばかりの頃、クラスでこんな質問をした生徒がいました。
「キャシーくらい熟達したら、意識しなくても自動的にATを使えるんですか?」

キャシーの答えはこうでした
「Askする回数は多くなっているとは思う」

ATを使うことは、常に選択し続け、選びとり続ける必要があります

常に自分の望みを聞き、周りの情報を集め、そちらへ踏み出すための
プランを作り、行動するという決意をもって踏み出す

この踏み出す時に”自分自身が協調して動くことをお願いする”
ことをする

それは変化のプロセスとして必要不可欠なもので、
省けるものは一つもないのです

マージは本当に、物事に対する興味の尽きない人だったと言います。

それは、アレクサンダーテクニークを学んだからなのかしら?と聞いてみたら、マージは彼女の住まい、ネブラスカから(アメリカのほぼ真ん中)車を運転して移動し、イギリスへ渡ってそこでやっとアレクサンダー氏の
レッスンを受けることができた

それがマージのファーストレッスンだったのよ、とキャシーが言いました

キャシー達もその距離を知り、とんでもない距離だということに驚いたことがあるそう

ネブラスカからのドライブは、私がGoogleマップで見てみたところ2000キロ!

日本の北海道から沖縄までの直線距離くらいにあたります

自分が興味を持ったことを学ぶために、その距離をドライブし、さらに
イギリスへ飛ぶ

ATを学ぶ前からすでにそういう好奇心の持ち主であり、そして自分の望みに誠実であり、情熱があったというわけです

そしてもう一つマージにからむ話としてしてくれた大切な話

キャシーはいつも
「自分が自分にどう教えるだろう?」
と、考えるのだと教えてくれました。

「"マージはどう教えるのだろう?"ではなくてね」

上のリンクのYoutube若い時のキャシーもちらりと登場しています。

わかるかな?

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