ゴールデンウィークを過ごして

ほんと色のないゴールデンウィークだった。

仕事の休みは曜日関係なくバラバラで、連休も少ない。そして取り辛い。だからこんなにゴールデンウィークをぐっだぐだに過ごしたのは、今の職場で働いて初めてだったかもしれない。

毎日毎日、色がないなーと思った。柄になく映画を見た、映画苦手なのに。目に色を映したかったんだと思う。思いの外、見続けられる。やっぱり映画より映画館が苦手なんだろうな。

眠れない日が続いた。もともと寝つきが良くないのだが、それでも酷く眠れなかった。頭では寝たい寝たいって思っているのに、眠れない日が多かった。1回だけ、5時に寝て奇跡的に午前中に起きた日の夜も、当たり前のように眠れなかった。脳が まだ動きますね と言っているように感じた。

家にずっといるのにお金がなくなっていく。理由は1つしかない、食費が嵩んでいる。異様にパンを買うようになった。パンが本当に美味しい。パンばかり食べている人は馬鹿が多いと聞いたことがあるけど、もう馬鹿だしパン食べたい。あと100円ぐらいの手のひらにちょうど収まるサイズのカステラも美味しい。

周りの人から連絡が来た。生活出来てる?で始まる文章が多く笑った。生活やばそうと思われてるって実感。なんだかんだやっていけてる、のらりくらりとはしてるけど。人に泣きつくのは勘弁。そんなことするなら消えたいし、したくないから生活ちゃんとしている。ただ周りの目が知ることが出来て良かった。

ゴールデンウィークはこんな感じで終わってしまった。色で言ったら透明か、そこに墨色落とした感じ。「灰色に遠くなる 遠くなる空」

透明だったから、本当に遠くなっているのかもわからないけど。これからどんどん濁りそうな気がしてしまった。そんなこと、させない。

会いたい人には会えていない。だけど、会いたい人に会えるような気がした。それだけで明るい色が足されて幸せだった。

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