6年の歳月を経てスリランカにアユールヴェーダの旅 バーヴェリン・アユールヴェーダリゾート
ずっと行きたかったスリランカ。この夏には海外渡航できるだろう、と数ヶ月前からベルワラのホテルを予約をしていた。6月に入ると首都近郊のコロンボでデモの映像がニュースで流れる。コロナの影響や治安の悪化を踏まえて、行くべきか、それともやめるべきか。できるだけの情報を集め、8月のスリランカ訪問を実行することにする。
なぜバーヴェリン・アユールヴェーダ・ベルワラを選んだのか。
さかのぼること6年前、はじめてスリランカへアユールヴェーダを受けに行った。スリランカは思いのほか遠く、必要なマイレージはほぼ、ヨーロッパ便と同じくらい必要なことに衝撃を受けた。(今はシステムが変わっている)
今回はコロナを考慮し、スリランカ航空の直行便で行くことにする。運航日は火、木、土曜日のみ。実は前回の渡航中、直前の仕事のストレスからか、膀胱炎になってしまい、ホテルで3日間高熱に喘いでしまった。熱はなかなか下がらず、4日目には西洋医学のドクターがわざわざ往診に来てくれた。
東洋医学を体験しに行って、西洋医学に助けられるというのは、思いがけなかったが、往診や検査などの医療費は請求されることがなかった。
必要に応じて現代医療の助けを借りるというアユールヴェーダの懐の深さにわたしはむしろ感銘を受けてしまった。
二週間の滞在予定は、実質10日ほどのアユールヴェーダ体験で終わってしまった。しかし回復後の10日間の療養は、間違いなくわたしの体に変化をおよぼした。パソコンで疲れた目はしっかりと見開き、エアロビクスをやれば体が駒のように軽い。たった10日でこんなに変化を感じられるなら、もし二週間以上アユールヴェーダの生活を送ればどんなに素晴らしいだろう。
バーベリンを選んだもう一つの理由は、料金プランにある。一般的にアユールヴェーダ滞在は、一般の旅程よりも長期になる。そのため、費用も日数分だけかさむ。バーベリンの場合は、毎年サマープロモーションがあると知っていて、2022年の例で言うと4/22から11/7の宿泊に関しては、(一週間以上の場合)“Pay for one night and stay one night free” と割引になるのだ。これはバーベリンの特徴だと思う。現地とのやり取りもスムーズで、問い合わせについてはたいてい翌日には返事がくる。日程の変更や見積もりも明快ですぐに応じてくれるので、英語が苦手でも難しくはない
日本帰国についての懸念をつぶしておく
あいにく出発の三週間前にコロナ陽性になってしまった。PCR検査の際に、翌月海外渡航の予定があることを伝えると、看護師が親切にも、PCR陽性は1ヶ月以上出る場合があるので、事前に行政機関に確認しておくことを勧めてくれた。スリランカの日本領事館に問い合わせると、現地で必要書類を揃えて送れば、翌日にはレターを発行可能とのことだった。(HPには5日間ほどかかるとなっていたが、対応してくれるとのこと)
日本出発前に病院で回復証明を作成してもらい、渡航時持参することにする。72時間前のPCR検査で陽性が出てからでも帰国便に間に合う想定だ。
最終的には現地の人に聞いてみて、決める
今回最終的にスリランカ訪問の背中を決めたのは、現地の予約センターからのメールだった。現在の政治や燃料の問題で、滞在中に問題が生じる可能性がないだろうか、というのを率直に聞いてみた。
今起こっているスリランカの経済危機は、対外債務の膨らみ(2021年末の時点で残高507億ドル(日本円でおよそ7兆円)と原油価格高騰による燃料の不足、さらには新型コロナウイルスの影響による観光客の激減などの要因が重なっているようだ。もちろん「中国の債務のワナ」「大統領一族による政治運営」などのセンセーショナルな理由もあるのだろう。
ここで観光客が行くことが良い、悪いというのは簡単ではない。でも今回はこれらの要素を考えたうえで、できるだけの準備をして行くことに決めた。
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