無題

私は声を失った。
不運な事故で声が出なくなっていた。
ストレスだろう、って医者は言うけれどあまり期待はしていない。
ただ一言いいたかった言葉は声にならず、空気となって宙に舞うだけと思うととても悲しくなった。
願わくば約束の日だけでも出るように、そう思うことが精いっぱいだった

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?