曖昧なままでいい
コンタクトを外すと全然目が見えない。強度の近眼です。
私の住む場所は毎日天気が良く、高い建物もないから見晴らしも良い。
毎日車に乗って窓の外を見るととても遠くまで見渡すことができて気持ちがいい。
でも、ふいにスマホの画面を眺めてからもう一度窓の外を見ると、すぐに外の世界にピントを合わせることができない。
強度の近視ですから。
昔は、遠くが見えなくなるとすぐにコンタクトの度数の矯正に行っていた。
学校では黒板が見えないのは困るし、部活ではボールが見えないとお話にならないので、必要だった。
でも、学校を卒業したらどうだろう。
車を運転するには、最低限見えなくてはいけない。
運転しないのなら?
外の景色がクリアに見えることは本当に気持ちがいい。
でも、あまりにいろいろなものの輪郭が明確になると、
それはそれでちょっと疲れてしまうようになってきた。
電気もそう。明るすぎるとちょっと疲れちゃう。薄暗いくらいでいい。
そう、世界が曖昧なままもいいかも、むしろ少しくらい曖昧な方が落ち着いていられるような年齢になった。
もしかしてこれは、おとなのかいだん、上っているかも?