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レ・ミゼラブルを観た

博多座でレ・ミゼラブルを観た。
かなりひさしぶりの本格ミュージカル。ずっと歌っているキャストの面々、というのもひさしぶり。
レミゼはいままでストーリーが重過ぎて敢えて避けていた作品なのだけど、観ることができてよかった。
すごく体力を削がれるし、頭もフル回転で興奮がおさまらないけれど。
ストーリーとキャラクターをすこし知っている程度のわたしでも、すぐにその世界観に入っていけるのが名作と呼ばれる所以なのだと思う。

7月30日のキャストがレミゼにおけるわたしの「標準」になります。
博多座での開幕2日目にしてスタオベ、カーテンコールは何度やってくれただろう。
まさに熱狂である。
キャストの熱と観客の熱と、それはもうものすごい一体感だったと思う。
すごい日に当たったもんだ。
いや、明日以降もまたものすごい日なんだろう。
今後を期待してしまう、そんな一夜でした。

これだけ公演を重ねている作品なのだから、今更ネタバレ云々というのもなんだか?という感じなのだけど。
佐藤さんのジャン・バルジャンがほんとに素晴らしくて、彼が歌いだすとただただ涙が溢れるという体験をしました。
神に祈る声の切なさ、力強さ。
父性、ひたすらの愛。
彼の祈りも与え続けた愛も実るし、なんて悲しく幸福な結末なんだろう。
なんか、愛ってすごいんだねとか、そんな陳腐な言葉しか浮かばない。
そしてその愛を一身に受けるコゼット、そしてマリウス。
マリウスは今回観劇するまでエポニーヌを泣かせるひどい男、存在意義はあるのか?みたいに思っていたけど、彼は流れに身を任せるがまま時代の波に巻き込まれ、コゼットとの出会い、エポニーヌとの永久の別れ、バルジャンとの約束とかもうなにげに怒涛の人生を歩む青年なのだね。
エポニーヌとの間に恋愛の情はなかったけれど、マリウスなりの愛はきちんとそこにあったよね。
いろいろ積み重ねてもなお高潔な様は、いっそ清清しくてわたしは好きだ。
マリウスは三浦くんだったんだけど、テレビのミュージカル特集で見た彼は声の伸びもなんだかいまいちで、高音もなんだかつらそう?と思っていたけど、なんのこっちゃない、前後の繋がりもなく歌えばそりゃそうも聞こえるよねという話でした。
彼の中音域はやはり最強でした。
ソロがとにかくいい。
エポニーヌとのデュオがめちゃくちゃいい。
ああ、エポニーヌ。ファンテーヌ。愛おしい。
ふたりのソロは泣かずにはいられない。
それから、ジャベールとアンジョルラスが最高だったので最高と書いておきます。

まだまだぜんぜん書ききれないけど、興奮しすぎて頭が痛くなってきた。笑
キャストさんたち全員素晴らしいです。
子役さんも「これは子役という括りでいいのだろうか?」ってくらいすごかった。メインだろうがそうでなかろうが、この場にいる全員が一丸となってこの作品を作っています!というパワーを感じました。
そういうのってちゃんと伝わる。
これは、何度でも観てしまうよね。
わかる。
後から読み返したら笑えそうなくらいの勢いで書いているけど、こういう衝動って大事だよねと思ってます。
次回の観劇も楽しみです。

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