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映画『メタモルフォーゼの縁側』を観た話

映画『メタモルフォーゼの縁側』を観てきて、この作品は間違いなく私の人生の宝物の1つになる作品だ…!と感動したので感想を書きます。
鉄は熱いうちに打て、感想は忘れないうちに書け。

そもそも私はメタモルフォーゼの縁側の原作が大好きだった。
連載が始まった時Twitterで話題になったから読み始めたような気がする。
連載を追うのは途中でやめてしまったけれど単行本派として作品を読んでいた。
完結した後も何回も読み返しては涙を流し、雪さんとうららちゃんに癒されて元気をもらっていた。
原作の映画化が決まったときは『あの雪さんとうららちゃんが実写になるの!?無理じゃない!?せめてアニメ化にしてくれ~~~』という気持ちが正直大きかった。

映画化の話にあまり興味が持てなかったのでその後の情報は全然追ってはいなかったが、公開日直前になってちょこちょこプロモーション記事などを見かけるようになった。
そこでようやく主演の二人が芦田愛菜さんと宮本信子さんであることを知る。二人とも大女優だ。
『この二人が演じてくれるのならきっと素敵な作品になるに違いない!絶対に映画館に観に行くぞ!』と思うようになった。

地元の映画館でも私が観に行ける時間に上映されていてさっそくチケットを買うことにした。
そもそもコロナ禍になってから映画館に足を運んでいなかったこともあってチケットを買う時から心が弾んでいた。
ウキウキしたついでに夫にも一緒に行くかダメ元で聞いてみた。
原作のあらすじを話すと「俺も観てみたい」と言ったので驚いた。
私はあらすじを説明するだけで思い出し泣きをしてしまって『これは映画を観たら絶対に号泣してしまう…』と思った。

映画を観に行く2日前に、原作も読み直した。
やっぱり1巻から5巻まで全てで泣いてしまった。

そして今日。
久しぶりの映画館だし、雪さんみたいにお洒落していこう!という気持ちになり、ちゃんとに化粧をしてお気に入りのワンピースを着ていった。
そんなことをしていたら家を出る時間がギリギリになってしまい、それなのに車で向かったら渋滞に嵌まってしまい、途中のコインパーキングに車を置いて走って映画館に行く羽目になった。
せっかくの化粧が汗でドロドロになってしまったが、まぁこの後どうせ泣いちゃうだろうしな…と思い気を取り直した。
なんとか上映時間ギリギリに映画館に着き、ちょうど予告が終わった瞬間に席に座ることができた。間に合って本当に良かった。

映画は本当に最初から最後まで最高だった。
芦田愛菜さんはうららちゃんだったし、宮本信子さんも雪さんだった。
その他のキャストもみんな素晴らしかった。
原作から削られたエピソードはたくさんあったし、変えられたエピソードもたくさんあったけど、原作には原作だけの良さがあり、映画にも映画だけの良さがあるなぁ、と思えた。
変わった部分はあっても、原作への愛が溢れているように見えてとても嬉しい気持ちになった。

観終わった後にパンフレットとクリアファイルセットを買って、帰宅してすぐにパンフレットをすべて読んだ。
プロデューサーの方は原作の第1巻を読んだ頃から映画化を望んでいたそうだ。
原作への愛が溢れているように見えたのは間違いじゃなかったのかもしれない。

脚本を書いたのは岡田惠和さん、監督は狩山俊輔さんだということもパンフレットを読んでから知った。
この2人は私が大好きだったドラマ『泣くな、はらちゃん』でもタッグを組んでいて(美術の方もこのチームの一員だった)、『だから、だからこんなに良かったのか~~~!!!』と心の中で叫んでしまった。
この2人は私の心のツボをめちゃくちゃおさえてくれるのだ。

ここから先は少しネタバレになってしまうので、読みたくない人はここでやめてね。


以下ちょっとだけネタバレ



うららちゃんが段ボールにBLを入れて見えない所に隠してるシーン、原作でも『わかる…』と思ってたけど、映画の中だと芦田愛菜さんの演技が上手すぎて『めっっっちゃわかる…』となった。

原作の中ではうららちゃんが描いた漫画の話はちょこっとしか出てこないのだけれど、映画の中では最初から最後までアニメーションみたいにしてくれていた。
しかも芦田愛菜さんのナレーション付きで。
すごく良いお話だったし、芦田愛菜さんの声も優しくて、映画自体のストーリーの展開とも相まってめちゃくちゃ泣けた。

原作でも映画でもラストはさらっと終わる。
だけど、映画はエンドロールが流れているバックで流れる歌が、なんと雪さんとうららちゃん2人で歌っているのだ。
これがもう、私の中では衝撃のラストだった。
映画の途中で何度も泣いたけど『ラストはやっぱりさらっとしてるな~』って油断してた。
2人の歌声を聴いてるだけで涙がどんどん溢れてきてしまった。
『この後席を立たなきゃいけないのに~~~』と思えば思うほど泣けてしまった。
芦田愛菜さんも宮本信子さんも歌がお上手で『さすが大女優だ…』と思った。




一緒に観た夫もとても気に入ってくれて、観終わった後に2人でたくさん感想を言い合ったし、原作も読みたいと言ったのでさっそく読ませた。
2人で観に行けて良かったな。

でもできれば1人でももう一回観に行きたい、あとサントラが欲しい。

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