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モルモットが家に来てから1年経った話

モルモットを家に迎えてから今日で1年経った。
『ペットはお別れするときがつらいから飼わないぞ…』と思っていたけれど、やはりかわいい生き物と暮らすのは楽しい。

我が家のモルモットはペットショップでずっと売れ残っていたアルビノのオスで、品種はイングリッシュだ。
家に来たときは1歳4ヶ月だった。めちゃくちゃ大人。

アルビノだから目が赤い。
照明の加減では赤い目がギラッと光るときがあって「目が赤いのはちょっと怖い…」と家族に言われることもあったけど、私はそこは気にならなかった。
むしろ真っ白ボディが最高にかわいい。
モルモットは目が大きいわけでもないし、いつでもギラギラに目が光ってることもないから赤い目も小さな宝石みたいでかわいい。

名前は次女がつけてくれた。
雪うさぎみたいなモルモットだから“ゆきもる”。
私は赤い目のサイズ感が杏仁豆腐のクコの実みたいだな、と思ったから“アンニンちゃん”にしようと思っていたけど、ゆきもるの方が合ってるな、と思った。
良い名前だなと思う。

モルモットは動物園のふれあいコーナーなどで触る機会はあったけれど飼うのは初めてで、飼ってみて初めて気づくことがたくさんあった。

大きさは膝の上にすっぽり収まるくらいで体重は1kgほど。
ゆきもるは鼻の先からお尻までの長さが30cmほどだから大きい方かもしれない。
膝に乗せると程よい暖かさがあって癒やされる。
イングリッシュモルモットだから毛はサラサラで細い、撫でた感じはつるつるすべすべ。
しっぽのないお尻がすごくかわいい。

ペットショップで過ごしていた頃は牧草とペレットだけで暮らしていたゆきもるは、我が家に来てから色々な野菜や果物を食べるようになった。
ニンジン、キャベツ、ピーマン、リンゴ、ミカン、キウイ…
スイカは皮の部分も食べていた。
あまりあげすぎても太って良くないので少しにしているが、野菜だとトウモロコシの皮とヒゲの部分が、果物だとイチゴが一番喜んで食べているかなと思う。
トウモロコシは夏にしかあげられないのが残念。

モルモットはそもそも食用に家畜化された動物だから、野性味が全然ない。
不器用だし、視力も低いし、運動神経も良くないし。
臆病だけど知能は低めだから、慣れるのは意外と早かった。
『野生に解き放ってもすぐ捕食されちゃいそうだな…』といつも思う。

怖いときは一箇所に留まってずっと動かなくなるけど、一ヶ月ほどすると家の中の散歩もするようになった。
テンションが上がるとちょっとだけジャンプする。
餌をあげたときにしかジャンプすることはなかったけれど、散歩中にもジャンプする姿が見れるようになったときはうれしかった。

家に来てしばらくはすごく静かだったけれど、慣れてからは色々な声で鳴くようになった。
鳴き声にはバリエーションがあって楽しい。
モルモットの表情は基本的に一定だけど、鳴き声で何を考えているのかがわかったりする。
冷蔵庫の野菜室を開ける音はすぐに覚えたようで、この音を聞くと大きめの声で鳴く。
ごはんが欲しくなったりかまって欲しいときは大きい声で鳴くだけでなくケージを齧ってアピールもしてくるようになった。
ケージを齧るのは歯並びが悪くなる原因にもなるからやめてほしいけど。

一番意外だったのは、動物に対してまったく興味がなかった夫がめちゃくちゃゆきもるを好きになったこと。
飼い始めて一ヶ月くらい過ぎた頃にはかわいさにメロメロになっていた。
ケージの掃除も積極的にしてくれているのですごくありがたいけれど、おやつをあげ過ぎなのでそこは勘弁してほしいなと思う。
「ゆきもるにお嫁さんを連れてきて子供を作ってあげたい!」ともよく言っているけれど、多頭飼い&繁殖はちょっとハードルが高すぎるからそこも勘弁してほしい。

ゆきもるは自分から膝に乗ってきてくれたり、撫でられながらうっとりした感じになってくれたりはするけれど、基本的には私のことがあんまり好きではないんだろうな…と思う。
慣れてはくれているけれど、懐いてはいないというか。
そういうゆきもるを見るとなぜかものすごく安心する。
私のことをそんなに好きじゃなさそうなのに膝の上で撫でさせてくれるゆきもるはすごくいい奴だな、と思う。
ずっと健康で過ごしているところもすごい。

モルモットの寿命は大体6年〜8年。
ゆきもるは今2歳だから一緒にいられるのはあと4年くらいかな。
『まだまだ若いから元気いっぱいだけど、そんなに遠くないうちにおじいちゃんになってあっという間に死んじゃうんだろうな…』というのはゆきもるを家に迎えると決めた瞬間からずっと考えているけれど、できる限り元気に長生きしてもらえるようにこれからも頑張ろうと思う。

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