2020年7月の話

気がつけば今年の7月がもうすぐ終わってしまう。

7月になってから蝉の鳴き声が聞こえてくるようになった。
だけど今年はいまだに梅雨が明けてなくて、今日も曇り空、蒸し暑くはあるけど気温は低め、ベランダで洗濯物を干しながら蝉の声を聞いていても不思議な気分だった。

子供たちは6月から学校が再開したけど夏休みは短くなることになり、まだ通常授業が続いている。
例年だったらとっくに夏休みが始まってるのに。
ほとんどの小学校、中学校、高校は授業が再開していて、夏休みも短縮されるのに、大学はそうではないことを最近のニュースで知った。
オンライン授業は行われるから学費は減額されないらしい、自分の子供たちが同じ立場に立たされたら、と思うとつらい気持ちになった。

7月の始め頃、九州・中部地方に大雨が降って、たくさんの川が氾濫して、亡くなった人も出て、『令和2年7月豪雨』という名前のついた災害になった。
2週間経ってた今でも各地で大雨が続いていて、昨日あたりにもまた同じ川が氾濫してしまったうえに、今日は東北地方でも水害が発生したらしい。
コロナウイルスの感染者がまた爆発的に増えていて、再び水害が起きたことはテレビでは大きく報じていない(ニュースをきちんと見ていないから実際はわからないけど)。

最近の私はスーパーに買い出しに行くときくらいしか外に出ることがなくなった。
そのスーパーですら7月からレジ袋が有料になったり、野菜の値段が高かったり、アルコール消毒をしてから買い物をするようになったり、今までと違うことが増えた。
外を歩く人たちはみんなマスクをつけていて、私も私の家族だってそうだ。
検温をしてからじゃないと入れない施設もある。

7月18日、三浦春馬の訃報が緊急速報でテレビから流れた。
私は彼のことを特別好きだったわけではないけれど、誠実な仕事をする俳優さん、というイメージがあったのでショックだった。
彼が遺した作品の素晴らしさを伝えてくれる人がたくさんいて、それらを読み漁った。
彼が歌手としての活動もしていたことは亡くなってから知った。
8月にリリースされる予定の新曲のMVを見て、もっと早く知りたかったと後悔した。
今さら大きな悲しみに襲われている。
彼が主演を務めたミュージカル、キンキー・ブーツのDVD化が実現するといいな。

カラオケスナックへのバイトも行かなくなった。
4月から6月までお店は休業して7月からは再開したけど、もう前みたいにお客さんが来てくれることはないような気がしている。
感染予防の事もあるけど、お客さんが来ない店に行くのはつらいから行きたくない。
ママであるお義母さんは昼間は本業がある人なので、お店の売り上げがなくなってしまっても特に生活に支障が出ないところはよかった。
持続化給付金の申請もしたし。
もう閉店してもいいのでは…?と思ってるけどそれはママが決めることだし、そもそも『手伝いに来なさいよ』などと言う人ではないので、このままずるずる甘えて私はサボると思う。
バイトに行かないと夫の機嫌が良いし(午前3時まで帰らなかったりしたから当たり前だ)、子供たちと一緒に過ごせるし、最近は私の両親に会う機会も増えたことはいいことだと思う。
だけど家族以外の人と接する機会が私にはほとんどなくなってしまって、少し不安な気持ちもある。

聞こえてくる蝉の声は今までと同じなのに、それ以外のことはすべてが変わってしまったように感じている。

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