祖父を亡くしての振り返り⑤
8月31日夏の終わり
叔父から祖父が体調が悪化したと連絡があり、京都へ向かっているとのこと。祖母にも病院へ行くように伝えたとのこと。
私はその時、仕事中で、夜勤も控えていた。 夕方17時半を回った頃、ふと病院に行かないと、行かなければ後悔するのでは?と頭によぎった。
仕事が終わってから一度家に戻り、夜勤の準備してからバイクで病院へ向かった(実際は祖母の家にバイクを置いてからタクシーで病院へ行った)
母にも今から病院へ行くと連絡した。
タクシーを拾い、病院へ向かった。
祖父はもう亡くなっていた。
祖母は落ち込んだ表情で、座っていた。
祖父の顔を見た瞬間、私は泣き出した。
泣きながら母、職場、スタブロのメンバーにも連絡したのを覚えている。
7月末に誤嚥性肺炎で緊急搬送されてから、一気に悪化した。
緊急搬送されるまで、足以外は元気だったのに。 誤嚥性肺炎とは高齢者にとって恐ろしいものであった。
職場に電話すると、私を慰る言葉と、夜勤は休んで貰ってかまわないと言ってもらった。
渡された死亡診断書を見ると祖父が亡くなった時間と、行かないと後悔すると頭によぎったタイミングは同じだった。祖父が祖母の側にいるように伝えにきたのだろう。
確かに祖母はスマホを持っておらず、祖父が亡くなってから私が来るまでの約2時間、言葉にはできない程の喪失感を1人で向き合っていたと思うと心が痛かった。
また、1時間後
叔父が到着した。叔父には既にLINEで伝えてあったせいか冷静であった。
祖父の顔を見て、伯母に「亡くなりました」と淡々と電話していた。
母も翌日の朝イチの飛行機で此方へ向かうと連絡がきた。
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