こわいと泣いた日

乳がんかもしれないと判明した次の日、わたしはやっと泣いた。というか泣けた。人間ドックの結果が届いてから、ここまで約一週間。

すごく取り乱していて、冷静ではいられなかった。だけど、いつもと違うことは泣かなかったこと。わたしは感情が揺さぶられるとすぐ泣いてしまうので、こんなことはあまりなかった。

きっかけは、おともだちからのLINE。最近どう?と連絡をくれた。わたしはすがるように、わたしの身に起きた昨日までのことを言葉にした。すぐに返事がきて寄り添ってもらえて安心した。安心したら、わたしは、こわいんだなって認められて涙が溢れ出した。やっと泣けた。止まらなかった。止めずに泣き続けた。抱えていた重い荷物が消えた気がした。

本当に恐怖を感じた時は、こわいとすら思えなくなる。感情がなくなって自分が何なのかわからなくなる。そんな時に話を聞いて寄り添ってもらえて安心感でいっぱいに満たされた。

ほっと一息。一休み。そんな時間は大切です。

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