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🦤出版編集A_2021

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甲南女子大学文学部メディア表現学科「出版編集A」のマガジンです.新型コロナウィルスの影響もありますが,対面で授業をしている記録でもあります.
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#小説

最終課題 小説『さよなら、』

 目の前が真っ赤な幕に覆われている。赤いネイルのついた小さい足では、木がぎしぎしと音を立てている。僕は場ミリの一つもないその床の一番後ろに立っていた。上手にも、下手にも、人は一人もいない。幕の向こうからのみ、人の気配を感じる。ざわざわ、がやがや、声がすると思えば、生物の強い熱気すら感じる。 開演ブザーが鳴り響いて、緞帳が上がる。ブザーの重く、唸るような音に頭が揺られた。私は、役もセリフも知らない舞台に立たされている。背中にドロッとした汗が流れる。完全に幕が上がって、照明が一斉

✧12「一等星よりもずっと」

真夜中の3時を過ぎた頃。 1階に置いてある古時計の鳴る音が聞こえる。僕は、手元にあるアンティーク・ラジオのダイヤルをきりきりと合わせて、かすかに聞こえる音に耳を澄ました。しん、と静まり返った部屋に流れるそれは、オルゴールのように心地よく響く。 深夜の風は穏やかで、ゆるゆると頬を撫でた。揺れるカーテンの向こうに見える星たちは煌めき、夜明けを夢見ている。 ねこのようなあの子も、白衣を身につけたあの子も、同じ星空の下にいる。住んでいる星は違えど、見上げる空はおんなじで。 世

新しい信じる世界

本日のお達し 「私の信じる世界はこれだ」とnoteに書く。こんにちは、藤村です。 あと、数分でライブの当選発表なんだよ…気が気でねぇな… ということで、みんなも僕の好きな人たちのことちょっと見てってよ。 13時当落発表だっけ…?まだ時間あるな… ちょっとお話してよ、なんか緊張してるんだ。 冒頭にも書いたけど、本日のお達しは「私の信じる世界はこれだ、とnoteに書く」こと。 これなんだけど、僕の場合先週書いちゃったんだよな。 僕の信じる世界は僕の世界 根源としてこれ

仄暗い僕の世界の話

唐突なんだけどみんなの信じてるものってなんだろう。  今回のお達しは『最終課題:自由制作「私の信じる世界」をつくり,noteで紹介する』ということらしいんだけど、困るのがこの後に書かれていることで… そこで最後の課題は,明確になってきた自分の感覚を肯定して,複数のウェブサービスやアプリを組み合わせて「私の信じる世界」というものをたくさんつくり上げてもらいたいと考えています。  複数のウェブサービスやアプリを組み合わせて…??難しくないか?そもそもウェブサービス詳しくない

褒める。ってこれでいい?

久しぶり、藤村玲乃だよ。 久しぶりにラジオを更新したら音質ガビガビだった、なんで?多分、今使ってるイヤホンのマイクがよくないんだと思う。ヘッドホン買おうかな。人間、欲しいものたくさんあって困るね。みんなの欲しいもの何? ※このnoteは出版編集論Aの授業内で制作されたものである。 ということで今回のお達しは 『他の友達のInbox50📌と紹介文をを見て褒めろ。』 藤村玲乃「できる気がする!!!!!!」 好きなものを好きだというのは得意にしたつもりなんだ。 ということ

僕のマガジンの話。

学校が休みになってから寝れなくなりました、藤村玲乃です。 前回のnoteのお達しの続きでマガジンを作ってそれの紹介をしようということらしいけど、僕の作ったマガジンは これと↑ これ↑。 言うな、みんな言うな。違いが無いとか言うな。 なんかいいなと思ったやつ入れたらこうなったんだよ。 あ、でもマガジン作りながら藤村思ったことがあるんだけど 意外と文字を書く人間って多いんだなって。藤村は普段から物を書いているから置いておくとして、みんな文書くんだなって驚いたんだよ。い