広島・森浦大輔、NPB史上19人目の「3者連続3球三振」

広島カープのセットアッパーを務める左腕、森浦大輔が、「ドクター・K」の象徴となる、究極の奪三振記録ホルダーの仲間入りを果たした。

6月1日、みずほPayPayドームでの対福岡ソフトバンクホークス戦、広島が0-2と2点ビハインドの7回裏、2番手として左腕・森浦大輔がマウンドへ。

森浦は9番・柳町達、1番・佐藤直樹、2番・今宮健太を3者連続で三球三振に打ち取り、9球でイニングを終えた。

この「3者連続3球三振」という記録はNPBの長い歴史で通算21度目だが、2023年6月6日、福岡ソフトバンクホークス対横浜DeNAベイスターズ戦で、7回から登板したソフトバンクの投手、リバン・モイネロが自身2度目の「三者連続三球三振」を達成して以来の快挙である。


なお、ベースボールの本場、米国では一人の投手が「3者連続3球三振」の9球だけで1イニングを終えることを、"Immacurate Inning(イマキュレート・イニング)"と呼んでいる。

"immacurate"とは形容詞で「汚れのない」という意味なので、投手が投じたボール9球がすべてストライク、しかも打者3人をすべて三振で終えるということで、「汚れなきイニング」ということになる。


NPB投手の「イマキュレート・イニング」達成は19人、21度目

NPBで「三者連続3球三振」の9球のみで1イニングを終えた投手は森浦大輔が18人目、21度目である。
1人の投手が2度、記録したのは、阪急ブレーブスの梶本隆夫(1954年・1957年)とソフトバンクのリバン・モイネロ(2018年・2023年)の2人だけである。

NPBの歴史で、「完全試合」の達成者が16人、16度だけなので、「イマキュレート・イニング」は、完全試合に準じるほどレアな記録ともいえる。


MLBが発祥で日本の野球界でもメジャーになった用語に「マダックス(100球以内での完封勝利)」があるが、「イマキュレート・イニング」も日本の野球ファンの間でメジャーな用語になる日が来るかもしれない。


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