第58回のモニタリング会議

前回ポストに専門家の先生のコメントのうちポイントを加筆:

大曲先生「かつてないほどの速度で感染拡大が進み、新規陽性者数が急増しており、制御不能な状況である。災害レベルで感染が猛威を振るう非常事態である。この危機感を現実のものとして皆で共有する必要がある」

かつてないほどの速度で感染拡大が進み、新規陽性者数が急増しており、制御不能な状況である。災害レベルで感染が猛威を振るう非常事態である。この危機感を現実のものとして皆で共有する必要がある。
かつてないほどの速度で感染拡大が進み、新規陽性者数が急増しており、制御不能な状況
多くの人が集まる新宿の複数の大規模商業施設で数十人規模のクラスターが発生しており、第 4 波までとは明らかに異なる速度や範囲での感染が爆発的に拡大している。
見られた。今一度、屋外であっても密集・密接することは、感染リスクが高い
感染経路別に見ると、10 歳未満における施設等での感染者数が、82 人から 189 人と大きく増加している。保育園、学童クラブ等における感染防止対策の徹底が必要である。
公園や路上での飲み会、バーベキュー等は、マスクを外す機会が多く、そのまま会話を続けること等により感染リスクが高い


猪口先生「重症患者が急激に増加しており、救急医療や予定手術等の通常医療も含めて医療提供体制が深刻な機能不全に陥っている。」

現状の感染状況が継続するだけでも、医療提供体制の維持が困難になる。
救急医療の深刻な機能不全を反映している。二次救急医療機関や救命救急センターでの救急受入れ体制は、より厳しさが増し、搬送先の選定が困難になっている。
救急車が患者を搬送するための現場到着から病院到着までの活動時間も延伸
患者の搬送、受入れが困難になっている。入院重点医療機関の多くが通常の救急患者の受入れを行う病院でもあり、緊急を要する怪我や病気の患者の救急搬送、受入れにも大きな支障が生じている。
災害レベルで感染が猛威を振るう非常事態である。
災害時と同様に、自分の身は自分で守る感染予防のための行動が必要な段階である。
現状の感染状況が継続するだけでも、医療提供体制は維持できなくなる。
医療機関は、限りある病床の転用や、医療従事者の配置転換等により、約 1 年半にわたり新型コロナウイルス感染症患者の治療に追われるとともに、ワクチン接種にも多くの人材を充てており、疲弊している。そのような状況にあっても、医療機関は現状を災害ととらえ、それぞれが懸命に立ち向かっている。
都は災害レベルの非常事態と判断し、患者の症状に応じた入院及び転院を一層推進
重症患者のうち 50 代が最も多くを占めており、次いで 40 代が多く、40 代以上が重症患者全体の約 90%
ネーザルハイフローによる呼吸管理を受けている患者 236 人を含め、人工呼吸器又は ECMO による治療が間もなく必要になる可能性が高い状態の患者数が高い水準で増加
今週新たに人工呼吸器を装着した患者は 168 人
陽性判明日から人工呼吸器の装着までは平均 5.9 日で、入院から人工呼吸器装着までは平均 2.2 日



自分の周囲でも感染したり後遺症に苦しむ友達も増えてきた。災害レベルの非常事態の中で一人でも多くの人がサバイバルするためにまとめてみた。なお公式情報については以下の4をご覧ください。


1.迷ったら臆病な方を選ぶ

「迷ったらワイルドな方を選べ」。このフレーズを座右の銘として使ってきた。自身も組織も経験を積むことで保守的になっていく。だからこそ迷ったらどっちの選択肢がより大胆かを考えよりワイルドな方を選ぼうと。
ただしそれは平時の話であって有事の時ではない。有事では「迷ったらワイルドな方を選べ」ではなく「迷ったら臆病な方を選ぶ」を。自分を守る確率の高い行動選択を。怪我をする確率の高い行動も選ばない。
会社の経営してたり経営幹部の知人も多いけどぜひテレワークの推進を。社員とその家族の生命を守ってあげてほしい。社員はせっかく上司がそう言う計らいをしたのならばそれを受け入れて欲しい。
ワイルドで大胆な行動をとって得られるリターンと感染した時のリスクは合わないしデルタでますますあわない。今はファーストペンギンになる必要がない。

2.発災時はまず逃げる

津波や大型地震、ミサイルが飛翔してきてる中で、エビデンスは?データは?の議論してる間に着弾する。災害が起きた時はまず避難。ミサイルが飛んでくるとJアラートくるがデルタも本質的には同じく災害であり有事。アラートが鳴り響いてると想像し迷ったら臆病なほど慎重な行動選択を。

3.科学と科学者を信じる

もうすぐ終戦の時期。あの戦争は科学ではなく精神主義だから負けたというのは多くの人が指摘する点。「命を守る慎重な行動を」「デルタは危険」と言ってるのは精神力でコロナを克服しような人ではなく何十年にもわたる科学的訓練を受けてきた国を代表する医療関係者や科学者集団。声を揃えてデルタは危険と。自分の頭で考えることはとても大事だが、専門的トレーニングを受けた科学者を信じる、応援することも大事。科学を大事にするとは科学者を大事にすること。

4 . 一次情報の利用

毎週木曜日にモニタリング会議が。たくさんの情報が更新されます。さまざまなグラフやデータもあり過去分も情報掲載されています。
今日の第58回の資料のうちとくに以下はおすすめします。

専門家によるコメント
各種重要なグラフ
都内主要繁華街における滞留人口モニタリング
会議の映像

5.ワクチンを一大運動に

メディア関係者の知り合いも多いので。皆さんの力が重要。ワクチンの接種を呼びかけて欲しい。ワクチンを打とう、そしてその情報はこちらにあるよという情報を必要な人に届けきれてない。行政もSNSや記者会見などを通じて情報発信してるけど行政でやれる広報力には限界が。メディアの皆さんが持つ力をお借りしたい局面。 

またワクチン関係の一次情報は以下にまとめています。接種をご検討ください。


情報発信が下手すぎでメッセージが伝わらないとか、システムがダメすぎるとか、データをもっと出して説明責任をとか色々ご批判があるのは承知しています。自分のことを棚に上げてお前がいうな、これ以上、民間にばかりお願いしないでほしいと言われるのも承知しています。またコロナはさほど脅威ではない、ワクチンはむしろ危険といった意見の人も多数いることも承知しています。
それでも「デルタから大切なものを守る行動を」とってください。

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