「ペスト」アルベール・カミュ
「ペスト」アルベール・カミュ(中条省平訳)
コロナ禍で再びベストセラーとなったというこの本。
確かに、コロナ禍を経験したので、リアルに感じるところが多い。70年以上前に書かれた本だけれど、政治家や市民が考えることは、今も昔もあまり変わらない。非常時に人間の根本が見えてくる、というところが哲学的。
主要人物のリュー医師の場面は、読んでいるだけでヘトヘトな気分になる。職務を全うし、早朝から深夜までずっと働きづめの毎日。コロナ禍の医療従事者などの方たちも同じような状況だったので