デザイン業務で生成AIをどんな風に使っている?
こんにちは!
CBcloud株式会社でデザイナーをしているmmです。
生成AIの勢いがすごいこの頃ですが、業務で生成AIをどんな風に使用しているかまとめてみようと思います。
どんなときに使っているか?
1.ビジュアルの生成
一から制作するとなると、手でイラストを描いたりイメージに合う素材を探し出すところに時間がかかります。生成AIでデザインイメージをうまく出力できたら早く作れるかもしれない!と思い生成AIを活用したりします。
使っている生成AI
CBcloudではAdobe Creative CloudとAdobe Stockを契約しているので、Adobeの生成AIである『Adobe Firefly』を使用しています。
プロンプトは少しずつ言い回しを変えたりしてしっくりくる画像が生成されるまで試してみます。
今のところ思い通りのものが一発で生成されるのは難しく、少しずつ調整することが必要になります。
スピード感ある制作をする際には、今の段階では「AIで全て完結させない」ことも大切かもしれないと感じました。
ある程度の画像が作れたらよりイメージに合うように自分で素材を重ねたり加工したりして、素材の一部のような感覚で使用しています。
2.素材を引き伸ばしたいとき
使いたい素材の幅や高さが足りなかったり、見切れていたりすることがあると思います。そんな時はPhotoshopの「生成塗りつぶし」「生成拡張」が非常に便利です!私が一番AIを活用している場面だと思います!
今までは「コンテンツに応じた塗りつぶし」を使用していたのですが、背景や模様があるときに足りない余白を埋めるのは生成塗りつぶしの方が得意だと感じました。
現在の画像イメージをそのまま広げたい時はプロンプトを空白にするとよい感じに余白を埋めてくれることが多いです。うまくいかない時は現在の画像を言語化してプロンプトを入力してあげるとよくなったりします。
(例:背景が色々ありながらもメインが夜空の場合→ 夜空 など)
たまに背景生成時に謎の人間を仕込んできたりするところがおもしろかったりします。
3.素材の一部を変更したいとき
2.と似ていますが、素材の一部を変更したいときも生成塗りつぶしがとても便利です。
「この素材を使いたいけどここの部分が邪魔だから消したい」
「ここのスペースに何か加えたい」
そんな時になげなわツールで選択して生成塗りつぶしを行います。
プロンプトには、削除したい時は空白、何か加えたい時は物の名前を入力します。1回の生成で3種類提案してくれるのがうれしいですね!
イメージに合うものが出てくるまでプロンプトの表現を調整していきます。
4.ダミーの文章を作るとき
デザインを作成している際にテキストが仮の場合が多々あるかと思います。そんな時は、
よりもChat GPTなどの生成AIに考えてもらった文章を入れておくと実際のイメージにより近くなるのでおすすめです。
私はよく架空の企業名や個人名を作成してもらったりしています。
5.ライティング時
一から文章を考えてもらってそれを直していくこともあれば、自分で作成した文章を整えてもらったりもします。
ライティングには人間味を出したいというこだわりがあるので、基本は自分で作成することが多いです。
noteの執筆も上手ではないですが、拙さから人間味が伝わってるとよいかなぁと思っております✍️😌💭
生成AIが苦手だと感じるところ
あくまでAdobe Fireflyの所感になりますが、以下が苦手のように感じます。
日本人の顔の生成
「日本人」と指定してもアジア風の人が生成されることが多いです。日本人的には少し違和感がある結果に。。。
他生成AIでは「harajuku」「shibuya」などを入れるとうまくいったりするようなのですが、Fireflyでは難しそうでした。
軽貨物車など日本特有のものの生成
CBcloudでは軽貨物車を扱っているので素材もよく使うのですが、海外にはない規格のため生成はなかなか難しいです。そもそもAdobe Stockにも素材は少ないので、Adobe Stock上の画像やイラストを学習しているFireflyでの生成が難しいのは仕方がないかもしれません。
文字こみの生成
文字はやはり難しいらしく、街並みなどを生成すると看板に「漢字のようなもの」が書かれていたりします。「ポスターを作って」みたいな指示はまだ難しそうです。
複数人の生成
複数人を一気に生成すると誰かしらは顔や体が崩れることが多かったです。
さいごに
AIの浸透によりデザイナーの仕事がなくなる論がありますが、
課題や目的に応じた構成指示を明確に出す必要がある
アウトプットに対して良い悪いの判断、的確な修正の指示が必要
感情や心理に合わせたデザイン設計ができるか?
などなどからAIを使う側にも作るデザインに意思や理解がある必要があるので、まだ大丈夫なんじゃないかなぁと個人的には思います🤔
とても便利なものなので、うまく使って効率的にデザインを行っていきたいし、デザイナーとしての幅も広げられたらと思います。
UIの生成などはまだ試したことがないので今度試してみたいと思います!
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