今名物類聚って面白い

今名物類聚とは、出雲国松江藩主松平治郷(まつだいらはるさと 1751―1818)が、陶斎尚古老人の名で著した、由緒ある逸品(名物)茶道具の色刷り絵入り解説集。天明7年(1787)の「凡例」があることから、同年の成立。寛政元年(1789)から3年にかけて江戸の須原屋から刊行されました。

ひとりいじめではなく楽しみの共有という精神、江戸時代にもあったのだ。こういう人がいたおかげで色々と資料が残っていることもありがたい。

日本のデザイン(意匠)の源泉がこういう本に見出せる様にも思える。最近は資料のデジタル化が素晴らしい。日本の国立古文書デジタルアーカイブでも表題の「今名物類聚」は見れるし、ハーバードのデジタルアーカイブでも見れて資料収集のために旅をしなくていい時代ってすごいなと感動。日本研究、ますます海外で盛んになりそうだ。

Digital Collections of Japanese Books:

●Japanese Art and Design digitization project,Harvard-Yenching Library
●Cambridge Digital Library: Japanese Works
●UC Berkeley and ARC Ritsumeikan, Joint Project Premodern Book DB
●Les Nara ehon de la BnF (Nara ehon of French National Library)

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