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Q&A『色調補正系エフェクトの違い』

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Effectに関しては、私もHLSLが読めるわけではないので、ちょっと怪しいものもありますが、わかる限りでお答えします。
難しいものもありますが、簡単なあたりから始めましょうか。



ScreenTex

指定したテクスチャを画面上に貼り付けるエフェクトです。このテクスチャ上に好きな模様や図案を書くことで、その内容をそのまま画面に貼り付けられることができます。フレーム枠やレターボックス(画面上下の黒い帯)などの改変の他、テクスチャの合成方法を変えることで様々なフィルター効果を得ることができます。
恐らく、一番改変の敷居が低いので、気になった方は是非、挑戦してみてください。



Tonemap

トーン補正をするためのエフェクトです。エフェクトで指定されたマップ画像テクスチャを基に明度と彩度を調整します。マップは画像①のような仕組みになっていて、ここに色や濃淡を付けていくことで、色調が変わります。
デフォルトでは画像②のような黒白のグラデーションになっていると思うんですが、これは、暗いところはより暗く、明るいところはより明るくといった調整になります。

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たとえば私は肌の色を立たせる、オレンジと補色の緑がかった青を用いるティール&オレンジというカラーグレーディングが好きなんですが、これをマップ上に反映する場合、暗部をティール、明部をオレンジに寄せたグラデーションにします。

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このマップを適用したものがこちら。画像4

私の調整が実際のteal(青緑)よりは青よりなので、暗色部分はが青に近く、逆に明色部分はオレンジが強くでているのがわかると思います。

文字だけ見ると難しく感じるかもしれませんが、要はグラデーション画像を1枚作れればいいので、改変としてはScreenTexに次いで敷居は低いと思います。
機能としては編集ソフトのトーンカーブをマップ画像でやっているので、トーンカーブを扱えるのであれば、それをそのままデフォルトのマップ画像に当てれば、思い通りのマップ画像が作れます。
詳しい編集方法は、製作者のおたもんさんのサイトで解説されています。



PostMovie

配布元の説明によると「googleで「映画風」って検索したら出てきた記事をMMEに移植したフィルタ」とのことなので、映画っぽくするために本来個別に行う色調調整をまとめて一括でやってくれる、カラーグレーディングのプリセットエフェクトといったところでしょうか。

先ほどのTonemapはトーン補正単体機能しかありませんが、PoseMovieではざっくり見た感じ、先ほどのトーン補正や、画面の周囲を暗くするヴィネット、色収差(色ズレ)、ノイズなど、複数の補正をこれ1つで、かつある程度調整した状態にしてくれます。



ikClut

すみません...これは私もいまいちよくわかりませんでした。
Tonemap同様、テクスチャをカラーパレットに見立ててその中から2色を選び取って色調補正をするようなんですが、具体的な仕組み、合成方法はわかりません。
ただの憶測ですが、私はたまに単色レイヤーをレイヤーモードを変えただけのものを2色重ねたりするんですが、配布元の見本を見る限り、似たような感じになっているので、そういうものなんだろうなぁ...くらいの認識です。



ポストエフェクトの描画順について

ちなみに、これらは全てポストエフェクトになりますが、ポストエフェクトに関しては基本的に順番の正解ということはなく、完全に好みの問題になります。
というのも、ポストエフェクトというものが2Dのレンダリング結果、つまり今見えている画面全体に適用されるフィルターなので、同じエフェクトでも現状のレンダリングを結果が違えば、エフェクトの掛かり方が変わってきます。

絵具に例えると分かりやすいでしょうか?
例えば、今貴方は白い絵具を持っていてパレット上の絵具に混ぜようとしていたとして、パレット上の赤の絵具に混ぜればピンクになるし、青の絵具に混ぜれば水色になります。
白い絵の具は今あなたが追加しようとしているとエフェクト、赤と青の絵具は現状のレンダリング結果です。
絵具を混ぜる順番に正解がないように、ポストエフェクトのかける順番にも正解はないので、いろいろ入れ替えてみて一番好きな結果が貴方にとっての最適解です。



Credit

Model : さるモドキさま
Skydome : oftn様
Effect : おたもん様

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