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Q&A『AL発光色の変更』

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お返事がすっかり遅くなってしまって、すみません。
AutoLuminousには材質発光と頂点発光という2つの機能があるんですが、お悩みの発光がどちらを採用しているのかわからなかったので、いろいろ実験してみました!



前提

まず、頂点発光と材質発光についてざっくり。

材質発光
材質発光は材質単位での発光です。
発光色は材質に設定された拡散色と環境色によって決定されます。

頂点発光
頂点発光は頂点単位での発光です。
発光色は各頂点の追加UV2に設定された値によって決定されます。

恐らく、これだけ言われても意味がまったくわからないと思うんですが、というか私も拡散色とか追加UVとか言ってても、その実よくわかってないんですが、ここでのポイントは「材質発光と頂点発光では、発光色を決めるのはそれぞれ別の値である」ということだけ、押さえておいてください。



実験

それでは今回の実験道具をご紹介します。画像1

設定の数値は見ていただかなくてもいいんですが、これが何かっていうと、材質発光・頂点発光ともに、白く光らせるための設定、といったところです。


実験①
頂点発光で白く光らせたモデルに、材質Rで材質を赤に変更してみる。

ということで、AL頂点モーフでで発光します。画像2

次に、材質Rで材質の色を白から赤へ変更します。画像3

並べて見比べても殆どわからないいレベルですが、ほんのりフレアに赤みが追加されました。
が、発光色変更とは呼べないレベルです。


実験②
材質発光で白く光らせたモデルに、頂点Rで頂点発光色を赤に変更してみる。

AL材質モーフで発光します。輝度が高かったので、数値は0.94です。画像4

次に、頂点Rで頂点発光色の設定を赤へ変更します。
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悲しいくらいになにも変化ありません。


実験③
それでは頂点ALで発光させて、頂点Rで頂点発光色を変更させてはどうでしょう?

赤くなりました。画像6


実験④
同じように材質モーフで発光させて、材質Rで材質色を変更してみます。

画像7

弱っ
えっ、こんな弱いの...?ちょっと想定外...

ということで、材質Rの数値を入力で3に変更してみます。画像8

まだちょっと弱い気がするけど、一応赤くなりました。
どうやら、材質発光ではモーフでも材質色を変更しても、元の材質に設定された色を引きずるようです。



結論

・頂点発光と材質発光には互換性がない。
・材質発光による発光色は、モーフで発光色を変更したとしても、設定を引きずる。

と、いうことがわかりました。まぁ、そうだよね。
したがって、頂点発光の発光色を変える場合は、追加UV2に設定されている発光色を、材質発光の発光色を変える場合は、材質色を変更しますが、モーフで材質色を変える場合は手入力で1以上にする必要があります。



材質発光

材質発光モーフおよび材質色変更モーフの作り方については、以前解説しているのでこちらをご参考ください。



頂点発光

AutoLuminousでは頂点発光の設定をGUI操作で行うためのPMXEプラグイン「AutoLuminousSetter」が付属しています。
頂点発光に関する設定は、こちらを使用するのが簡単です。

PMXEditorにプラグインを追加する方法は、こちらをご参照ください。



AutoLuminousSetter

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①発光色の設定
AutoLuminousSetterで頂点発光させる場合、発光色の指定は必須項目となります。必ずRGB値に発光させたい色の数値を指定します。
(Powerは未入力でもOK)

②モーフの設定
発光の制御をモーフで行いたい場合、発光色の項目と同時に、モーフ項目を必要に応じて設定します。

③適用
AutoLuminousSetterには二通りの適用方法があります。
1つはPmxViewの選択頂点に適用させる方法。もう一つは、AutoLuminousSetter内の材質リストから選択した材質の頂点に適用する方法。
どちらでもALを設定したいものが選択しやすい方でかまいません。

ちなみに、材質リストが見当たらない場合は「材質から適用」ボタンを押して、材質リストを表示させます。



設定サンプル

発光色赤のAL頂点モーフのサンプル画像10

上の状態から緑に変色するモーフのサンプル画像11

なお、頂点発光の発光強度は、材質発光よりかなり強いので、Powerは0.5以下をお勧めします。



オマケ

頂点発光は材質発光より少し、敷居が高く感じられるかもしれませんが、AutoLuminousSetterを使えば、非常に簡単に、材質発光より柔軟な設定が可能です。

例えば、同じ材質に設定されていたとしても、頂点単位であれば、より細かい発光パーツとして扱えるので、このような表現も可能です。



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