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得意な手法②

(※投資は自己責任でお願いします。当記事は有料設定してますが最後まで読むことができます)

今回も得意な手法といったテーマで書き記していこうと思う。

まず、結論からいうと連れ安は買いである。
連れ安とは、何かしらの理由で個別株や株価指数が大きく下落した時に、相関性のある他の株や指数などが不当に投げ売りされて下がる事だ。俺はそこを狙って買い戦略を立てる事が多い。
株式投資をしている人ならすぐ気づいたと思われるが、今回もいわゆる逆張り投資法の紹介だ(前回の記事・得意な手法①も逆張り投資法である)

既に多くの投資家が知っていると思うが、まともに機能している企業の株価は、最終的に業績が市場のコンセンサスを上回ったか?下回ったか?といったファンダメンタルに回帰する
しかし、その企業のファンダメンタルも、テクニカルも、期待値も、おおよそ右肩上がりなのに、突如として株価が暴落し、チャートの形が破壊される事がある。
もちろんこれは不祥事事故といった様々な要因があるだろう。
だが、今回言いたいのは、そういった暴落パターンが来た時に逆張りを仕掛けて、儲けを出せるであろう再現性の高い投資法だ。

先月、良い例があったので(こういう言い方をすると不謹慎ではあるが…)当記事を書くに至った。
だが、個人的にせっかくのGWを満喫したいなというお気持ち(笑)もあるので、ニュースやファンダメンタルの詳細に関しては割愛させて貰う。
なるべく簡潔に紹介するだけなので、チャートやニュースの雑な切り抜きに関してはご容赦頂きたい。
それでは本題に移る。


金融不安の始まり

知っている人も多くいると思うが、3月10日(金)に米銀シリコンバレーバンクが突如として破綻した。

米国とは時差もあるので、正確には日本時間10日(金)に大暴落が開始

さらに追って、日米の銀行株ETFもドカドカと暴落を始める。

週明け、13日(月)に大幅下落。
日本の銀行ETFは13日(月)だけでなく14日(火)も大幅下落。
3月13日(月)の時点で各メディアにて大々的に報道される
同日、シグネチャーバンクも破綻する

この時、市場関係の多くも「リーマンショックの再来か!?」「これは連鎖的に銀行が潰れるぞ!」「大暴落だ!」みたいな煽り方をして、投資家だけでなく一般層に向けて恐怖を煽った。

3月13日(月)に恐怖指数26.52ポイントでピークをつける


分かれる明暗

しかし、この時点で上記に出した画像を見て、気づいた人もいると思う。
恐怖指数はニュースが出たと同時にピークをつけ、銀行株ETFは3月下旬には最安値をつけて、4月に向けて復活しているではないか、と。
他にも日本のメガバンクのチャートを例に出してみよう。

3メガバンクはETF同様に同じような値動きで復活している。

4月にかけてどれもこれも上か?下か?と迷った末にジリジリと復活を見せている。
数日後の報道で明らかになるので後付けのような説明になるが、破綻した米銀は、大手銀行ではなく中堅銀行だったこと、破綻した中堅銀行は米国の新興企業に出資していたこと、それゆえに日本に与える影響は限定的であったこと、他にも大手銀行ら11行が破綻しかかったファースト・リパブリック銀行の救済に乗り出したといった好材料が飛び出したことで、メディアが煽ったとおりの大暴落が起こらず、金融危機を回避することになった。

17日(金)に流れたサプライズ的なポジティブニュース

さらにこの後に遠く離れた欧州の地では、クレディ・スイスも破綻の危機に見舞われ、メディアやインフルエンサーが「クレディスイス危機だ!」「銀行の連鎖倒産だ!」「今度こそ大暴落がくる!」と煽りまくっていたが、米銀とスイス銀の破綻はそもそも無関係であり、欧州と米国は別の問題でもあったし、スイス政府と同業のUBSグループが救済に乗り出した事で、パニックはすぐに鎮静化した(にも関わらずメディアやインフルエンサーは馬鹿みたいに暫く煽り続けていた…)

これも金融危機を回避する事が示されたサプライズ的なポジティブニュース

しかし、報道にも流れた渦中の企業は、絶望的な状態になっているのでチャートを並べてみる。

シリコンバレーバンク破綻
シグネチャーバンク破綻
ファーストリパブリックバンク救済、だが株価は低迷……
(4月下旬にまた危機に陥っていて下落)
クレディスイス救済、だが株価は低迷

このとおり、銀行破綻というショックの大きさもあって、かなり恐怖を伴った3月~4月相場だったのも否めない。
多くの投資家は今でも恐怖と疑心暗鬼に苛まれている事だろう。
しかしもう一度思い出して欲しいが、銀行株ETFや日本のメガバンクなどの株価はここ一ヵ月の間に復活の兆しを見せている。

ではメガバンク以外にも、俺個人が投資していたり、監視していた他の銀行株のチャートも挙げてみる。

配当利回りが6.3~6.5%を誇る銀行
金融持株会社りそなグループ

やはり破綻した銀行とは違って、生き残った銀行は無関係と見ていいだろう。

総論

当記事の序盤で連れ安は買いと結論を出しているが、もう少し分かりやすく言うとすれば、同じセクターで不祥事や事故が起きると関係なくても一緒に株価暴落の巻き添えを食らう事がある。
もちろんこれは暴落の時に全てのセクターが無茶苦茶に叩き売られることと同じ原理であり、そうした不当な下落が起こる現象を連れ安と呼んでいる。
そのパターンが来た場合、暴落が落ち着き、市場の機能が持ち直そうとした時に、ファンダメンタルに問題が無い個別株に限っては、買いポジションを取ることで高確率で戻り益を狙えるという理屈だ。
俺がこれに気づいたのは投資歴2年目に入ってすぐの時で、当時はバイオ株ゲーム株が盛り上がっていた。今思えばボラティリティが高くて複雑な値動きだったように思うが、明らかに連れ高連れ安が起こっていたので、そこに注目し、何日も何週間も観察したことが発見のきっかけになった。
今はもう投資歴6年目に入ったが(今のところ)連れ安した銘柄を買って、100%の勝率を出しているので、再現性の高い投資法とみなし、これを読んでくれている皆に紹介するに至った。

今後の投資の参考になることを祈る。

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まだ慣れていない部分もありますが、サクッと読める記事を目指します。