見出し画像

お墓の小ネタ集・その9 その「お墓」遺骨を土に還せますか?

「お墓」の納骨室に土の部分があるか?

お墓にまつわる小ネタ。
前回、遺骨を収蔵する納骨室(カロート)について地下と地上のメリットデメリットを書きました。
今回は、本来納骨室(カロート)は何のためにあるのか?
という点について書いてみたいと思います。
石材店から、遺骨は永遠に保管する訳でなく33回忌(弔い上げ)で土に還すため骨壺から出して、土に埋めると説明されるかと思います。
そして、それようにお墓の基礎部分には小さな土部分が残されています。
しかし、最近の石材店は見栄えばかり気にして、どうせ33年も先の話と
本来の納骨室(カロート)の意味を失った全部石で覆ったカロートをつくったりしてます。
そのとき、石材店はいざとなったら外せますとか適当なことを言うかと思いますが、きっちりくっついた板石を剥がすのは大変で、結局割ったりしてます。
そのようなことになるのは、全部石にして単価を上げ見栄えをよくする。
素人の客うけ狙いの商いです。
元々、火葬が義務化される明治より前は座棺という桶みたいな棺桶にいれて、穴を掘りそのまま棺ごと埋めていました。
つまり、土に還すのがご遺骨の旧来の供養なのです。
今は、保管に重点を置きすぎていて華美な納骨室(カロート)で機能を消失している気が筆者はしております。
そして、なにかと意味が判らない付加価値をつけて高く「お墓」を売ろうと考えている石材店の涙ぐましい営業努力の形でもあります。

そして、本来の納骨室(カロート)の機能を失いご遺骨が納骨室に溢れることとなるでしょう。
現在主流の「お墓」の納骨室は、通常ご遺骨が4体~6体程度しか入りません。
購入する前には、しっかりと図面を確認してください。


いつもの一言。
「お墓を生前に買うなら、生きてるうちに思い出をつくりましょう。」
大切な人との時間は「お墓」を買っても得られません。









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?