くらり、ぐらり、ぐにゃり

バランスが崩れることがある。
主観と客観のバランス。

わたしはいつも、客観的な自分が優位。
何かに没入したり熱中したりするすることが苦手。
必要以上に、異常に、周りの目を気にする節があるから、
我を忘れるなんて柄じゃない、って勝手に思い込んでいるのかもしれない。

バランスが崩れると、わたしはどうしようもなくガキっぽくなる。
寂しい、とか、イライラする、とか、嬉しい、とか、愛しい、とか、
普段は客観的な自分の目によって抑制されている生の感情が溢れてくる。

慣れていないわたしは、その扱いに手を焼く。
感情を、いつ、だれに、どこに、どうやって吐き出していいのか、わからない、やったことがないから。

半月に一度、もうダメだ、ってなる。
自分で人との踏み込んだ関係をのらりくらりかわしてきてるくせに、居場所がない、って寂しくなる。
わたしは誰にも必要とされていないんだ、って怖くなる。

数ヵ月に一度、みんな大好き、ってなる。
性別も年齢も立場も関係なく、関わる人すべてが愛しく、嫌がられたり訴えられたりしない保証があれば誰彼構わず抱きしめてしまいたい心持ちになる。

フラットに生きたい、もとい生きられる、とはさすがに思っていないけれど、
これまではもう少し触れ幅が小さくて済んでいたはずなのに、
ここのところは高低差がすごいから戸惑っている。

このせいで周りの人を振り回したり不快にさせたりしないかが気がかり。
いや、そのせいで自分が嫌われるのが本当に恐ろしい。

誰かの特別になりたいとは思わない、なれる覚悟がわたしにはない。
そのくせ、出来るだけ嫌われたくないとは思う。

面倒だなあ。
生きてるなあ。

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