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「いのち」と「本」に向き合う読書会

読書会にかける、わたしの想い

センジュ出版オンライン読書会に初参加する11月19日(金)。
昼前に、Facebookのグループを眺めていたら、「センジュ出版読書会主催者グループ」なるものが目に飛び込んできた。
なんだ、これは?
そもそもこの読書会があることは知っていたが、夜開催だから参加できないとずっと諦めていた。しかし、11月8日(月)から妻の実家で生活を始めることになり、インターネットが使えるようになった。それを契機として捉え、新しいことに挑戦し始めていた矢先の話である。
いつの日か主催者をやってみたいという思いは自分の中には存在していた。だから、深く考えずに「グループに参加する」をポチっと押して、吉満さんに申請する。
すぐさまお返事が…。ありがたい。
その日の夜、鶴田さんの主催での読書会がとても良かった。こんな形で私はできるのだろうか。でも、人との比較は自分が虚しくなるだけなので、気にしない。私は鶴田さんや中岸さんのようにやる必要はないし、自分にしかできないことをやればいいだけだ。

11月24日(水)。読書会の余韻が残るうちにFacebookで投稿し、「流れ」を待とうとしていたら、14時には吉満さんから突如新しいお知らせが!2月から内容が変わってしまう。どうしよう。悩む余裕すら与えられておらず、思わず手を挙げていた。不安しかないけど、やってみることに意義がある。うまくやってやろうと強かに思っていると肩に力が入ってしまい、大概うまくいかない。
『ハイツひなげし』の一節にあるように、先のことは先になって考えればいい。だから、先のことなんて考えずに、今やりたいと思うことを「直感」的にやろうと思った。自分の身体からの聲を素直に聴いてあげたい。私の中にやってみたいと沸々と望んでいるからこそ、ボタンを押したのだから。

その2日前の22日(月)の朝、「私にとってのテーマとはいったい何だろう?」という問いがポンと頭をよぎった。
それに対する答えは「いのち」だった。
問いと答えがふと舞い降りてきたのは、神様からの何らかのお告げであり、予兆であったのかもしれない。まさに直感(クリシュナムルティの言葉を借りるなら、「最高度の英知」である)ともいえる。
やれることはどんどんやってみようと思い、12月1日(水)にはnoteで1月に開催予定の『「いのち」と本に向き合う読書会』に対する想いを膨らませて先走りつつ投稿する。

さて、私にとって、「いのち」に向き合う出来事を思い返す。
まず、小学生のとき、家族で筍取りに出かけ、従兄と急な崖を登る。私は滑って転落し、大きな岩に頭から激突。頭から血が…。病院で頭を何針か縫う手術。これを境目に頭が悪くなったのか(笑)
そして、小・中でのいじめ、それに加えて担任から見放される思い。作文も、読書も、絵も、それが影響で避けるようになる。最近知った心理用語でいうなら「認知的不協和」なのかもしれないが…。ただ、決して、それらが芯から嫌になったわけではない。

16年ほど前、バドミントンでの練習試合中、体調不良なのに、頑張りすぎてやっていたら、左眼にシャトルが直撃した。目の前が真っ白になった。えっ、見えなくなるの?痛さもさることながら、本当に焦った。網膜剥離寸前ではあったものの、ありがたいことに元に戻る。今は視力に差があるガチャ目ではあるが、裸眼で物が視える。これまたありがたい。
十数年前、バドミントンをやっていたら、足が前に出なくなった。翌朝、布団から一切起きられなかった。椎間板ヘルニアというやつだろうか。それ以来、腰痛とお付き合いしている。でも、完治しないということが分かり、3分の1は睡眠に時間を費やしているので、布団を購入。マットレス、ドクターセラである。これによって、腰痛は改善。

結婚してから、妻が2回仕事を辞めている。それは仕事場での執拗な関係があったからだ。ここでも、慰めたり、励ましたりして、続けてもらっていたが、さすがに妻の身体が心配なので、辞めてもらい、専業主婦の道に。生活するためのお金なんてどうにかなる。お金より健康だ。幸せなくして、お金だけがあっても価値がない。

人生の中でも一番、「いのち」について考えさせられたのは、妻の流産である。こどもを授かりたくて、何年もかかった末の流産。子どもの心臓がとまってしまった…。6人に1人が流産すると分かっていても、心穏やかでない。なんで…。妻にかける言葉がない…。義母が慰める言葉をかけていた。私が妻を慰め、励ましてあげる役目だったのに、力不足で自分が情けないと、当時は感じていた。何をやっているんだ、と。
でも、後々『いのちのやくそく』を読んで思うのは、生まれるはずだったその子(因みに名前があって、娘が「ぶっちゃん」と命名)は、私たちを救うために、そして幸せにするために生まれてこようとしていたんだ。それだけでも本当に感謝の気持ちしかない。今、目の前にはいないけど、私たちの心の中でちゃんと生きている。しかも、小さいとき、娘にはぶっちゃんが見えていた。
それから少し経って、娘が誕生した。ぶっちゃんの分まで元気いっぱいで、すくすく育っている。ありがとう、ぶっちゃん。そして、いつも娘を見守ってくれていて、ありがとう。

2016年8月16日(火)、夏季休業でバドミントンの練習に明け暮れて、終盤になってかなり疲労がたまっていた。練習後に、家族で旅行の申し込みをしに行った。その帰り、私は交通事故を起こす。運がいいのか、妻と娘は別の車に乗り、私が運転する車に後続していた。もう二度と車を運転して、家族に心配をかけられないと思い、車を手放す。そして、早速、通勤には電車を使うことにする。そのタイミングで、本を読むようになる。これこそ運命的な流れなのだろう。

娘が3歳になって幼稚園に入園した。そこの園長先生は、お寺の住職であった。それ以前から「読書のすすめ」では禅や仏教の本をすすめるようになっていて、興味を持ち始めていたときだった。
3年前、祖母が亡くなった。祖母の葬儀などにはその園長先生が関ってくださり、本格的に仏教に関心を抱くようになる。
また、幼稚園卒園時には、谷川俊太郎さんの『しんでくれた』をプレゼントされた。この本の題名に驚いたが、中身は「いのち」を考えさせるもので、我々は忘れかけているココロである。

最後に、今年11月、義母に血液がんが発覚し、入院したのである。そして、妻の実家で同居生活という新しい生活を始めることになる。自分の中では寛解して元気になると「直感」的に母のエネルギーを感じ取っている。1月末、母は造血幹細胞移植(臍帯血移植)にいよいよ向かう。
そして、いまに至る。


私はこの一連の流れを果たして、選択していたのだろうか。


私自身が本を読むようになったのは、事故を起こした5年前。
私は生かされているからこそ、本を読むようになった。
担任を受け持ったとき、生徒さんが課題本として喜多川泰さんの『書斎の鍵』を読んでいた。表紙に一目惚れして、貸してもらった。それを読んでいたら、一連の真実が分かったときに、初めて涙を流した。ちょっとどころではなく、号泣である。
本を知識を得る道具としてか思っていなかった自分が不思議で仕方がなかった。なぜ、涙が。なんだ、このすっきりした感覚は。
この本に出合ったことによって、自分の心を磨くため、そして目の前の人を幸せにするために本を読もうと、徐々に思うになっていった。
その流れの中で、読書のすすめを知ることになり、ご縁ができて、たくさんの「人」や「本」と出会えて、このようにして繋がっている。
こんなにありがたいことはない。
みなさん、本当にありがとう。

1月センジュ出版読書会の流れ

1 日時 2022年1月21日(金) 20:00〜22:30(延長の可能性∞)
2 内容
 20:00 オープニング、主催者挨拶
 20:10~20:40 センジュ出版代表吉満さんのお話し
 20:40~21:10 参加者の皆さんの自己紹介
 21:20~22:20 皆さんとの対話の時間
  ※いのちと向き合ったこと、本と出合った経緯などのエピソード
 22:20~22:30 小川さん、吉満さんからのご感想(どこかで写真撮影)
3 場所 Zoom(オンライン)
4 Zoomミーティングアドレス
https://us02web.zoom.us/j/89233547101?pwd=T052eTd3L2JyM0Zad2ZrcFpTMjZpQT09
 ミーティングID: 892 3354 7101
 パスコード: 794363
5 参加費用 ロハ
6 持ち物
 ・あたたかい「いのち」と「こころ」、ときどき「えがお」
 ・お気に入りのノオトとペン
 ・お好きな飲み物と食べる物
 ・みなさんの貴重なるお時間
7 その他
 参加を希望される場合には、Facebookにおいて、「参加予定」、「興味あり」をポチッとな(笑)宜しくお願いいたします。

吉満明子さんのプロフィール

株式会社センジュ出版代表取締役
book cafe SENJU PLACE オーナー
五感を研ぎ澄ます文章講座「文章てらこや」講師
1975年福岡県生まれ。
日本大学芸術学部文芸学科卒業後、高齢者福祉専門誌編集、美術写真集の出版社勤務を経験。その後編集プロダクションにて広告・雑誌・書籍・WEB・専門紙など多岐に渡る編集を経験し、同事務所の出版社設立とともに取締役に就任。
この頃日本経営者協会の受託事業として愛媛県伊予市の地域資源発掘参画委員となり、「まちの編集」について着目。
2008年より小説投稿サイトを運営する出版社に中途入社、編集長職就任後に出産。
2015年4月に出版社を退職、同年9月1日、足立区千住に〝しずけさとユーモアを大切にする小さな出版社〟、株式会社センジュ出版を設立。
現在は参加者と対話することを特徴とした講演活動も展開。
2021年、メディカルアロマコーディネーターの資格を取得。
プロデュースした書籍には、佐藤健・土屋太鳳W主演で映画化され、シリーズ累計40万部を突破した『8年越しの花嫁』(主婦の友社刊)など。
現在は参加者と対話することを特徴とした講演活動も展開。
著書に『しずけさとユーモアを〜下町のちいさな出版社 センジュ出版〜』(発行:エイ出版社)
センジュ出版HP https://senju-pub.com/

小川貴史さんのプロフィール

東京都江戸川区篠崎にある書店「読書のすすめ」スタッフ。
実際に読んで、いいと思った本のみを、書店に置く。
さまざまな「流れ」で、おすすめの本やイベントなどについて紹介。
たくさんの企画にも挑戦し、「対話」を深める。
◆読書のすすめHP https://dokusume.shop-pro.jp/
◆stand.fm版「読書のすすめ小川の「本読む日々」」
https://stand.fm/channels/5faf26fbc64654659071bf13
FacebookやInstagramでも、情報更新中。

吉満さんとの出会い、そして想い

前回投稿した文章の続きを書きたい。
『文章てらこや』の様子を小川さんに伺っていたから、何を言われるか不安でしかなかった。しかし、3本目の作文を褒めていただき、最後には「文章苦手なんて、嘘ばっかり」と言われたことが今のように思い出される。
伝わる文章なんてまだ全然書けないが、ここで吉満さんに教えていただいたことがきっかけで、自分の中にある思いを外へ出すために拙いながらも言葉をどんどん紡いでいこうと思えた。本当に感謝の至りである。いくら感謝しても感謝しきれない。
どんな拙い文章であっても、それをあたたかく受け入れ、それを認め、少しでもいいところがあれば褒めて、次につなげていく。そんな吉満さんが、私が教員として目指す「あり方」ともいえる。1歳年上でお姉さん的存在であり、道を照らしてくれている感じさえある。
今年4月に転勤し、タブレットが整わず、『読書てらこや』をお休みしていた。新しい職場や人に慣れるのでしんどかったのか、毎月本を読むのがしんどかったのか、自分や本と向き合う時間をとった。
8月の特別編から再開した。吉満さんのエネルギー・オーラというか、読書てらこやでの雰囲気が変わったのか、休息を経て私の心が変わったのか、吉満さんに私の悩み(夏休みに起こった出来事)を共有していただいたせいか、より居心地がよくなった気がする。ここに、戻ってこられてよかった。いられる場所があるというのは、本当にありがたい。

主催者の回想(読書への経緯)

2016年12月中旬
 『書斎の鍵』を読み、号泣
2019年3月30日(土)
 読書のすすめ初入店。清水店長、小川さんと初対面(^^)
2020年6月27日(土)
 『文章てらこや』初参加
2020年7月24日(金)
 『顔が見える読書』Zoom初参加
2020年8月29日(土)
 『読書てらこや』参加
 (第1~4、7、8、特別篇、13、15~17回、19回、23回、24回)
2021年6月2日(水)
 Facebook開始<10月から本格的に投稿開始>
2021年1月11日(月)
 Ameba Owndブログ『M.M.の読書ノオト』開始
2021年3月12日(金)
 Amebaブログ『M.M.の読書ノオト』開始
2021年11月9日(火)
 note投稿開始
2021年11月19日(金)
 『センジュ出版オンライン読書会』初参加
2022年1月21日(金)
 『センジュ出版オンライン読書会』初主催

想いに乗せる曲

①『君は生きてますか』 琴音
②『あなたがいることで』 Uru
③『アカリ』 GReeeeN
④『星影のエール』 GReeeeN
⑤『春のかたみ』 元ちとせ
⑥『いのちの理由』 さだまさし
⑦『Killing Me』 CHUNG HA

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