「ききみみ 新高島のステンドグラス」を読み解く
ごきげんよう。深波海夢です🌊
今回はみなとみらい線×アートのお話です。
みなとみらい線の駅をモチーフにした音声アート「ききみみ」から、一番好きな作品をピックアップして妄想…もとい考察していきます。
※考察はあくまで個人の主観です。苦手な方はご注意ください。
※作者の方とは一切関係がありません。迷惑をかけないようよろしくお願いします。
「ききみみ」とは?
「ききみみ」とは、2020年に開催されたアートイベント「Creative Railway‐みなとみらい線でつながる駅アート」の一環として公開された、みなとみらい線をモチーフにした朗読型の音声作品です。横浜にある芸術拠点「急な坂スタジオ」の方が制作されています。
(https://yokohama-sozokaiwai.jp/eventreport/21536.html より)
電車内や駅構内などで当作品を聴きながら移動することでいつもとは違う視点で駅を捉える、といったようなコンセプトを背景に作られていて、各駅のストーリーにプロローグなどを加えた7つのパートで構成されています。
(「ききみみ」は現在ここから聴けます)
みなとみらい線公式はなかなかこの作品を気に入っているようで、イベント終了後の2021年にはポスターを掲示していました。
(https://twitter.com/mm21railway/status/1364901166828511236?s=46&t=2hbu5ohxVl459aNwmSKeQA より)
公式X(ツイッター)には各駅のポスターのデザインが駅紹介という名目で掲載されているので、今でも見ることが可能です。
新高島駅について
私が「ききみみ」で一番好きなパートは、言わずもがな私の推し駅がテーマとなっている「新高島のステンドグラス」です。
このパートは、新高島駅の改札階にあるステンドグラス「Deep Sea Dreams」のいわば再解釈として位置付けられる作品であり、ステンドグラスの目線で語られるストーリーとなっています。
このnoteにたどり着くような人は既にご存知かもしれませんが、以下に新高島駅の簡単な情報を記しておきます。
・みなとみらい線で1番乗降客数が少ない
・みなとみらい線内で唯一急行や通勤特急が通過する
・元々は計画に存在せず、後から追加された(開業は他駅と同時)
・「海とモダン」をコンセプトにした近未来的なデザイン
・周辺の開発が遅れていたが、ここ数年オフィスビルや音楽ホール等の建設ラッシュを迎えている
これらの特徴を前提に読んでいきます。
それでは読んでいきましょう
※雰囲気をつかんでほしいので、一度聴いてから読むことを推奨します。
※音声を聞き取って文字に起こしているため、表記が作者の意図の通りとは限りません。また、間合いを再現しているため読点が多めです。
「深き海の夢」=「Deep Sea Dreams」。
「ききみみ」の本作品はこのステンドグラスをモチーフにしたものであることが分かります。
(ちなみに、「Deep Sea Dreams」の作者であるパブリックアート作家ルイ・フランセン氏は2010年に亡くなっています。)
語り出しから他の駅のパートよりも明らかにトーンが暗いのは一体なぜでしょう。深海のイメージゆえなのか、照明や壁の色が暗めだからなのか。それとも……?
いきなり乗降客数が少ないという話題です。しかも、多くの人は気に留めないとまで言っています。なかなか自虐的ですね、このステンドグラス。やっぱり暗い。
この作品が2020年に発表されたことを考慮すると、「6000人程度」は2017年(6082人)〜2018年(6290人)あたりのデータでしょうか。
周辺の暫定施設の閉業で一度乗降客数が激減していたりするため、今までの新高島駅にとってはこれでも多い方の値です。
しかし、その時のデータをもってしても、次に少ない日本大通り駅でも25938人(2017年)と他駅に圧倒的な差をつけられてしまっています。
(ちなみに2022年の情報では8261人となっていました。今後はKアリーナや52・53街区などの開発によりさらに増加すると予想しています。目指せ5桁!)
※客数に関する情報はみなとみらい線公式及びWikipediaより
*2024/6/10追記
㊗️ついに5桁に到達しました!
MM線公式サイトにある2023年度決算についてのPDFで、2023年度の新高島駅の乗降客数が10685人であると発表されました。
原因としては横浜駅からの近さや開発の遅れ、観光地としての中心からは外れていることなどが挙げられますが、やっぱり客数の圧倒的な少なさはみなとみらい線公式(横浜高速鉄道)や地域を知る人々の中でも共通認識なのでしょうか。
ちなみに横浜市民の知人数人に聞いたところ満場一致で「降りたことない」とのことであり、「使い道が分からない」「横浜駅から歩けるからいらない」などの意見が寄せられました。扱いが酷い。
「その多くは私を凝視することはなく」という部分は、街や建物の一部として雰囲気を良くすることはあってもアートとして鑑賞される機会は少ないというパブリックアートの性質でしょうか。
一瞬「誰もこの駅を気に留めない」といったような意味に感じましたが、「駅を使う人」の中でもという文脈なのでさすがにこじつけが過ぎるかもしれません。
どちらにせよ、自虐的なのは相変わらずということだけは分かりますね。
そのような状況の中、他の多くの客とは違い、「あなた」だけはステンドグラスをじーっと凝視します。
(「あなた」の存在についてはまた後で触れます。)
ステンドグラスは「あなた」に語りかけます。
この部分で難しいのは「波」の解釈ですが、性質として示されているのは
①複数の何かがそれぞれのペースでやってくる。
②スムーズに進まない場合がある。
③「夢」に関連し、「地層」のように何かを積み上げる。
の3点です。
各性質に当てはまる点や、みなとみらい線が都市をかなり意識している性質の路線である点も考慮すると、個人的にこの部分は「周辺の開発」を表していると考えるとしっくり来ると思っています。
例えば、
・それぞれ別々のリズムを持った波
それぞれのタイミングで新しく建てられたり壊されたりしてきた多くの施設。
開発が本格的に始まる前の新高島駅周辺には、期間(原則10年)を定めた暫定施設が置かれていました。
・時間を止められた波
開発がなかなか進まない街区。
例:市有地と国有地の問題に苦戦していた52街区など。(現在は既に決定)
・閉じ込められた波
取り止めになった計画。
例:56街区等に建設する予定だったが撤退したセガの大型娯楽施設など。
といった感じでしょうか。
(自信なし。もっと良い解釈があるかもしれません。)
そして、そのような開発が積み重なってできたものがステンドグラスの正体であると語っています。
つまり、ステンドグラスは「駅の周辺に広がる街の辿った軌跡」を象徴しているということになります。
もっと端的に、ステンドグラスは駅そのものの象徴と言っても過言ではないでしょう。
各駅をテーマにした作品「ききみみ」で新高島駅を代表するものとしてステンドグラスが用いられている点や、「駅」と「街」は実用的な意味でもみなとみらい線のデザインコンセプトという意味でも互いに切っても切り離せない存在である点からそう考えています。
ここで急に不穏なことを言い出すステンドグラス。「ききみみ」らしいダークで不思議な雰囲気を纏った世界観が存分に発揮されています。
「夢の私」という表現は先程の「夢の地層」に繋がる表現と捉えてよいでしょう。駅や街の辿ってきたストーリーを「凝視する」客(=あなた)はどこにいるのでしょう、という問いかけとなっています。もちろん、物理的にはステンドグラスの前にいるわけですが…
「深い海に潜る」という表現は、海をテーマとし地下に降りていくにつれて海底へと潜っていくかのような印象を持たせている新高島駅のデザインコンセプトを基にしていると思われます。
(参考: https://spark.shiseido.co.jp/topics/4030/)
※私の大好きな施設「資生堂S/PARK」がなぜか駅についての紹介を載せているというお気に入りの記事です。
「動いて見え始めたら」に関しては、当然ステンドグラスは動かないので何かしらの比喩表現であることは間違いありません。詳しくは後述。
「気をつけて」「安心しないで」という注意喚起の表現はかなり気になるポイントです。後に出てくる話と合わせて理解したいのでここも後述します。
この部分は、ポスター及び公式X(ツイッター)の紹介画像でも使われていたみなとみらい線公式お気に入りのフレーズです。
私はここが最も重要な部分であると考えます。正直、この部分を掘り下げたくてこの記事を書いたと言っても過言ではありません。
まず、「かつてここは海だった。」というフレーズについて。
直接的な意味としては、みなとみらい21地区は埋立地(=かつては海)であり、その中に立地している新高島駅は海をコンセプトにしている(=今も海)といったところでしょう。
しかし、私はこの意味だけではないと思っています。
なぜなら、単に立地とデザインの説明に過ぎないのであれば、その後の「あなたが気づいていないだけ、あなたが夢見ているだけかもしれないから。」といった意味深な言葉に繋がらないからです。
新高島駅の利用者の多くはみなとみらいが埋立地であることを知っているでしょうし、仮に知らなくてもだからなんだという話であり、津波や液状化を伴う大災害でも起きない限り気をつける必要のあることではありません。
デザインコンセプトについても同様で、知っていても知らなくても特に支障はありません。この部分にはそれ以上の意味が込められているはずです。
そこで、下の地図を見てください。
みなとみらい21地区などを含む横浜のベイエリアの海岸線が埋め立てによってつくられていったという地図です。
右側(現在の形)では埋め立てられて陸地となっていますが、左側ではまだ海が広がっている部分があります。この部分は現在を基準に見ると、「まだ何もない、海のままの場所」といった印象を受けます。
この「まだ何もない、海のままの場所」のイメージが「かつてここは海だった。いまだってそうかもしれない。」の本質であると考えています。
新高島駅は最初建設が予定されていなかったため、現在駅が存在している地下空間は当時「まだ駅を建てる計画のない場所」でした。
また、駅が開業してからも、開発が遅れていたため周辺の地区は「まだ空き地が広がっている場所」でした。
新高島駅はかつて海(のままの場所、=何もない空白の場所)だったのです。
その意味で捉えると、「いまだってそうかもしれない。」は「いまだって何もない場所(=海)なのかもしれない。」と言い換えることができます。
つまり、
①そこに駅が存在しないかのように扱われている(「建てる計画のない場所」のまま)
②周辺に何もないと思われている(「空き地が広がる場所」のまま)
あたりの解釈が可能です。
①については思い当たる点がいくつもあります。
まずはみなとみらい線公式(横浜高速鉄道)による扱いについてです。
序盤でも少し触れましたが、新高島駅は急行や通勤特急がみなとみらい線で「唯一」通過する駅です。その理由は「急遽建てたせいで急行などに使う10両の電車がホームに入りきらない」といったものです。
かつて計画に存在しなかったという事実を引きずり、今でも1駅だけ仲間外れのように、そこに駅が存在しないかのように飛ばされています。
また、みなとみらい線公式HPのお出かけ・観光情報においても、新高島駅は横浜駅に吸収され、単独での存在感を示せずにいます。
(他の駅は「みなとみらいエリア」「馬車道エリア」などとなっています。)
(みなとみらい線公式HP http://www.mm21railway.co.jp/enjoy/map/yokohama.htmlより)
さらに、周辺施設のアクセス案内でも新高島駅は優先度が低く扱われがちです。最寄り駅なのに近い順に書かれず、両隣が優先される場合があります。
原因としては、主要な駅から1駅の場合その区間は乗り換えず歩く人が多い、主要駅からのアクセスが一種のステータスや付加価値である、デッキ等で接続されている関係で隣の駅(主に横浜駅)からも移動しやすくなっている、などが挙げられます。京急に関しては自分の会社の路線から通ってほしいという願望かもしれません。
(※アクセス案内に関してはサイトのリニューアル時に表記が変わる場合があります。細かい更新はしきれないのでご了承ください。
実際、この記事を書くための参考として調べている中で、「元々新高島駅は後回しにされていた気がするけれど変更された?」というサイトがいくつもありました。少しずつ地位が向上しているといいな…。)
これはほぼ余談ですが、MARK ISが横浜駅に掲出していた広告のキャッチフレーズ「“なんか心地いい”はみなとみらい線でとなり駅!」も新高島駅が存在しないかのように扱われている一例です。注釈の小ささ含めほぼ悪質広告。
②については参考となるものの引用が難しいのですが、X(ツイッター)で新高島駅について検索すると「新高島駅は周辺に何もない」「新高島駅は不要」といった(主に少し前の)投稿がちらほら見られます。
また、知り合いの横浜市民の皆さんも同様の内容を口にすることが多い印象があります。
興味があれば調べたり友人知人に聞いたりしてみてください。
まだ周辺が開発されておらずほぼ空き地だった開業当初の話なら理解できますが、様々な施設が立ち並ぶようになったここ数年の新高島駅周辺は本当に「何もない」と言えるでしょうか?(この疑問については後で触れます)
※ちなみに新高島駅不要論は「横浜駅から近いから」といった理由のものもあり、必ずしも「何もない」と思われてしまっていることが原因とは限らない部分があります。
例)「横浜駅東口あるある」がテーマの動画。新高島駅の話は1:59~
https://www.youtube.com/watch?v=DMlDjqa1dIU&list=PLPN-QycFrqPaYZtVQHVKRKCCgKqUZVe4k&index=18&pp=iAQB
このように、新高島駅は「かつて何もなかった」場所であり、「今でも何もないかのように扱われてしまう」場所といった表現がよく合う駅です。
このことをデザインコンセプトの「海」と掛けつつ、端的かつ文学的な言葉で描写したものが「かつてここは海だった。いまだってそうかもしれない。」であると考えます。
これを自分で言うあたりどこまでも自虐的ですね…。
この作品を公式として承認し、しかもこのフレーズをポスターに抜き出した横浜高速鉄道(みなとみらい線の会社)は新高島駅をこのように思っているということでしょうか。そうでないことを願います。先程の「横浜・新高島エリア」の時点でかなり怪しいですけれども。新高島駅ホーム階の壁の色くらい黒寄りのグレーですね。
最後。
ここは現実の駅や開発がどうこうというよりも、ストーリー上の「あなた」に関係がある部分ですね。
ここで先程後回しにしていた部分が回収されたりもしていますが、ストーリー自体には興味ないという人は流し読みでも大丈夫です。
「あなたが気づいていないだけ、あなたが夢見ているだけかもしれないから。」は、先程少し触れて後回しにした注意喚起の表現とつながっています。なぜステンドグラスは「あなた」に注意喚起をしたのでしょうか。
実はこの部分に関しては自分の中で明確な答えを出しにくく、あまり自信がありません。あくまで個人的な妄想の域ではこう捉えているといった程度の話と捉えていただけると幸いです。
この一文は、
「あなた」も、駅と同様「かつてここは海だった。いまだってそうかもしれない。」に近い状況にありながら、本人はそれに気づいていなかった、あるいは逃避していた
という「あなた」側のストーリーを示唆する部分ではないだろうか、と私は考察しています。
理由としては、
①他の人はステンドグラスを気にも留めないのに「あなた」だけは他の人と違ってそれを凝視する、という表現
ステンドグラス=駅に目を奪われるだけの十分な原因・理由あるいは運命的な縁の存在。
「あなた」の唯一性(あなた「だけ」が凝視する)も、駅の特徴(新高島駅「だけ」急行が通過する、後から追加された)と似ているポイント。
②注意喚起をする必要性
駅側の問題だけで話が完結する(ただ自虐して終わる)話なら、「あなた」に注意喚起をする必要はない。「あなた」側に何かしら影響が及ぶ可能性があることが前提と考えられる。
もちろん、例えば「ステンドグラスが自分を気に入ってくれた人を海の底へ連れ去ろうとする」といったような擬人化寄り、ファンタジーあるいはホラー寄りの世界観の可能性もあるかもしれないが、それはいささか唐突な気がする。
以上の点より、
・ステンドグラス=駅と「あなた」は、どちらも「かつてここは海だった。いまだってそうかもしれない。」
(= 「かつて何もなかった」かつ「今でも何もないかのように扱われてしまう」)
という言葉で表現できる状況に置かれている。
※ここの解釈は個人によると思います。
例1)「もともとその集団、組織、土地などにいなかった」+「仲間外れにされる、上手く馴染めない」
例2)「もともと実力や経験などがなく評価されなかった」+「努力を積んで成長したはずの今でも誰かに認めてもらえない、人の目に留まらない」
思いついたのはこの2つです。前者は新高島駅が急遽追加された点、後者は周辺の開発が遅れていた点から考えました。もっと自由な発想もあるかもしれないです。
・「あなた」はその現実を受け入れたくないと感じていて、気にしないよう普段は目を背けているが、自分と似たような性質を持つステンドグラス=駅に自然と惹かれてしまう。(この瞬間が「動いて見え始めた」タイミングなのだと思います)
・ステンドグラスを「あなた」が見つめる(=駅について細かく知る)ことにより、「あなた」は「あなた」自身が置かれた現実を認識し、ショックを受けてしまうかもしれない。
同じ状況にありその心情がよく分かるステンドグラス=駅は「あなた」を守るためすぐに立ち去るよう忠告する。
というストーリーを想像しています。
「『あなた』は私に無意識にシンパシーを感じているようだけど、あまり深入りすると『あなた』のためによくないからやめた方がいい」といった感じですかね。
私、深波海夢からも「気をつけて。」と言っておきます。深き海の夢+波で実質ステンドグラスみたいなものですので。
要領を得ない長文になってしまいましたが、「ききみみ 新高島のステンドグラス」に対する私なりの考察及び解釈(及び妄想)はこの通りです。
今でも新高島駅は「海」のままなのか?
余談のようで重要な部分です。最後にこの話はどうしてもしておきたい。
簡単に言えば、開発が進んだ現在の新高島駅は、ききみみが発表された時期よりも大きく存在感を増しているのではないだろうかといった話です。
「ききみみ」が発表されたのは2020年秋ですが、その後多くの施設が新高島駅周辺にオープンしています。
特に影響が大きそうな施設がKアリーナです。
Kアリーナは収容人数が約2万人と音楽特化のアリーナとしては世界最大級の施設であり、ライブがある時の集客力は圧倒的です。
以下の2枚の写真は2023/10/21に新高島駅を訪れた際の様子です。この日は「King & Prince LIVE TOUR 2023 ~ピース~」が開催されていました。
このような新高島駅の混雑は、Kアリーナ開業以前にはほぼ見られなかったものです。(みなとみらい線開業時のイベントや、かつての神奈川新聞花火大会等ではもしかしたらこうなっていたかもしれませんが…)
これらの写真だけでもKアリーナの影響力の強さが見て取れます。
また、ライブ会場という施設の性質上テレビCMや駅の広告、SNS等で宣伝されることが多いため、Kアリーナは今後さらに知名度を上げていくと予想されます。
そんなKアリーナの存在によって、新高島駅はどうなるのでしょうか。
駅の構造上急行をどうにか停車させて…というのはさすがに難しいかもしれませんが、
「大規模な音楽の聖地Kアリーナの最寄りとして有名な駅」
「ライブの開催によって横浜への集客を増やす重要な施設へのアクセス口」
「ライブ客たちが急行を停めてほしいと切実に願う駅」
みたいな認識になってくれれば、もうそこは「何もないかのように扱われる」駅なんかではないと思っています。大げさだけれどもそうなってほしい。
また、新高島駅周辺は横浜シンフォステージこと53街区、ゲームアートミュージアムの開業が予定されている52街区、ホテルや水族館などが開業する予定の62街区、そして現在開発事業者を決めようとしている60・61街区の一部に関しても計画が進められている途中であり、今後もさらなる発展が予想されます。
テレビ番組「アド街ック天国 横浜ベイエリア(2023/11/18)」では、ランキング各所に新高島駅周辺エリアの企業ミュージアムや音楽ホールなどが紹介され、1位の「ほぼ完成しました」(みなとみらい21地区の工事が計画の96%以上終了した意)にまで取り上げられています。
(1位で紹介されたスポット:コニカミノルタプラネタリアYOKOHAMA、横浜シンフォステージ、ゲームアートミュージアム)
(https://www.tv-tokyo.co.jp/adomachi/backnumber/20231118/144401.htmlより)
このような状況を見るに、そろそろ「もうここは海ではない」と言ってよいのではないでしょうか。
私が断言します。
新高島駅はもはや何もない駅などではありません。
みなとみらい21地区やみなとみらい線の重要な1パーツであり、様々な魅力のある場所です。
だからどうにかして急行停めて。
おわりに
更新が非常に遅くなってしまい申し訳ございませんでした。
実はこの記事は2023/3/29に書き始めたものなのですが、自分の考えていることや感じたことを文章化するのが難しかった点やどこまで開発が進んだ状態で公開すればよいのか分からなかった点(特にKアリーナ)などがあり、完成までに7か月以上の期間がかかってしまいました。
また、大好きな新高島駅への想い、みなとみらい開発オタクとして語りたいこと、ききみみをとにかく聴いてほしいという強い気持ちなどなど、様々なものを背負いながら書き連ねていったところ1万字以上の長文になってしまいました。
文章の量も多く書いていた期間も長いため、記載ミス等がある可能性がありますが大目に見ていただけると幸いです。
次回はもう少し早めに更新したいと思います。最後まで読んでくださってありがとうございました。
またお会いしましょう🌊