鈴木里美に出会ってしまった🤦
皆さんこんにちは。
ボートレース大好き麻雀プロのFSです。
まだ残暑も厳しい、台風連発の不安定の天気ですね。私の場合、身体には特段影響があるわけではないですが、“気圧” “風向” “風速” には人一倍敏感です。
前の記事をご覧になっていただいた方なら、ご存知と思われますが、私は数年ぶりに東北本部のメンバーとコラボと言うか、交流しました。
公の場では発信を控えていましたが、東北本部、特に若手には頑張って欲しいと陰ながら見守っており、微力ではありますが、応援しておりました。
つまりそこに数年のブランクなど存在せず、自分の心は、まだ少しだけ東北にあったのだと思います。
そんな中、帝杜戦の前日、東北本部長、副本部長と昔話しながらいっぱいやりたいと、事前に飲み会を計画しました。
副本部長に関しては、藤本の思いつきと言うか、強引に呼び寄せた為、宿泊を余儀なくされる事になり、まあまあ迷惑な話だったと思います。
まぁ毎度の事ですが・・・ (東くんごめんね)
(東北は強引グ流行ってるしね、乗っかりました。)
するとそんな東くん(東北本部 副本部長)が珍しく私に、こう投げかけてました。
『◯◯さん、飲みの場にどうしても行きたいと言ってる若手2人がいるのですが、連れて行っても良いですか?』
※◯◯さん (東くんは私を本名で呼ぶ)
私は即OKしました。
ちょっとだけ不安はあったけど、呑みの場は人数が多い方が楽しい。
するとそこに現れたのが…
日本プロ麻雀連盟 東北本部 38期生
鈴木 里美 プロ
実はこの他にも2人の若手と私の推プロであるチャンAMも同席したが、今回は、鈴木里美についてフォーカスしたいと思う。
彼女、初対面では無い。
私の行きつけのスナックで働いてるオンナの子だと思われる出立だが、私の自宅から直線距離100mも離れていない場所で営業している麻雀店の店長なのだ。
近所と言う事もあり、数回お店に遊びに行った事がある。だから顔見知りだし、彼女が連盟員である事は認識している。
でもそこまで親しく話した事も無いし、宴席で一緒になる事は初めてだった。
彼女の第一印象は… ※ファンの方ごめんなさい。
明るい
とにかく明るい
元気
とにかく元気
テンション高い
声デカい
うるさい
人の話聞いてんのか!ってくらいのクロストーク
でも総括すると元気で良さげな子。
麻雀の実力は…
全く知らない。
と言うか情報が無い。
それが彼女に対する印象だ。
宴が始まると、それらの印象よりもっと強く刻まれるキャラの強さ。ひたすら呑み、喋り続ける。
翌日の帝杜戦は司会を務めるらしいのだが・・
大丈夫なのか…
明日の進行や要点など、原稿も用意してるいるらしく、少し拝見させてもらった。
ちゃんと自分でPCで作ったらしい。
私パソコン得意なんですぅ💻と言っている
… …
驚きだった。
とてもPCを普段から使っているとは思えない謎の行間、改行…
そして“ひながな”の乱用。
今思えばあの原稿自体が、ボケだったのかな?
ツッコミ文化の無い東北人でごめん。
でも当日はオモシロ司会で立派に務めていました。
そしてココからが本題である。
いや私にとっては戦いである。
宴の席での事。
鈴木『私、今度最強戦に出るんです、このままじゃめちゃくちゃ恥ずかしいんで鍛えてください』※厳密に言えば最強戦出場をかけた特別予選な・・
FS『そうなんだ、凄いね、頑張ってね』
※簡単には引き受けない。なんならこのままこの話自然消滅してしまえ…
そこに
東 副本部長
『珍しくないですか?◯◯さん面倒見良いのに… 絶対引き受けると言うと思った』
と言うプロレス的な会話が数分続いたが、その場では、正式に引き受けするとは答えなかった。
理由はまず時間的に難しい。
お店が営業していない平日の日中、私は仕事をしている。
私が。午後まるまる空く日に、合わせて貰えるなら、良いよと条件をつけた。
奇しくも条件は整ってしまった🤦
ならばやるしか無いのか??
でも彼女に必要な事が分からない。
なんなら私自身、人に教えるなんて出来るのだろうか?
手組みだって特殊だし、戦法だって“カマシ”しか無い。
先ずは彼女のレベル感や、何が必要なのか?リサーチから始める事にした。
東北の女流のことならこの人に聞くしか無い。
今をときめく東北本部の波奈美里プロである。
先日の特昇リーグ優勝→Bリーグ入りは記憶に新しいが、新人王、天翔位などのタイトル戴冠はもちろんの事、最強戦ファイナリストでもある。
そんな彼女に自分は、こんなやり方で教えたいのだが、どうだろ?と自分のイメージを投げかけて見た。
美里
『藤本さん、そんな所まで彼女は行ってません、先ずは手前です、手牌、手組です、あとは強烈なキャラとバリバリの訛りで乗り切るしかありません』
一気に気が楽になった。
相談してよかった。
それならば私にも出来る。
少しだけ役に立てるかもしれない。
そしてその日は来た。R6.8.26郡山決戦
お店のスタッフ、先輩プロ、同知人を交えた4人で実戦形式で進めて
もらう。
先ずは
東一局 南家
ここは口出しせず、静観すると宣言し、ゲームスタートして貰った。
親のリーチに対して、後手、愚形、低打点の価値の低い手で追いかける。
しかし当然のように、その宣言牌を親に咎められ、いきなりの12,000点の放銃。。
やるじゃないか! いきなり教材自主提供とは…
そこから約半荘2回、‘’ムムム‘’と思われる打牌をしたら、そこで局を止め、彼女の思考を聞き出す。
そして更にランダムに局を止め、彼女が他家の手牌をどのようにみているのか?評価しているのか?を聞いてみる。
答えは… 結構な面白回答だった。斬新。
そしてリズムの安定。
どうしても打牌スピードが早い。
仕事の癖が抜けないか、早くしないと感があふれ出てくる。
そしてミスを誘発する。
ワンテンポ置く事で、気づきや、優先度の理解度が増すはずと思い、指導させて頂いた。
技術的な事は二の次。
先ずは当たり前に手を組んで、圧したり、引いたり出来るようになって欲しい。一日も早く。
『私頑張りたい、やる気はあるんです』と鈴木里美は言う。
その言葉にウソは無いよね??
819票。
全国規模で活躍している名だたる女流プロ達を抑え、地方でのみ活動しているプロに、こんなにも票が入った。
もちろんそれは地元の応援が中心だろう。
でも大事なのは、この投票により、みんなが出たい特別予選の出場権を獲得したという事。
そんな彼女にはこの言葉を贈りたい。
彼女はいつも言う。
自分自身には誇れる物が無い。
だけど誇れるものが無い自分を応援して投票してくれる人がたくさんいることが、唯一誇れることだと。。
脱線するが、彼女ほどの実力者でもこう言う気持ちであり、応援が何よりチカラになる事をきちんとファンに向けて伝え結果で返してくれる。
ちょっと例えが、大袈裟だったが、選ばれたと言う点では、土俵やスケールなど関係ない。
だったら選ばれた事を誇りに思え。
そしてそれに応えなさい。
みんなが必死に何年もかけて努力して来た麻雀。
付け焼き刃で勝てるほど甘い世界じゃない。
しかも相手は全員格上だ。
そして相手にも同様に沢山の応援のチカラがある。
その応援と言うチカラを舐めるなよ、鈴木里美。
時間は無い。
しかし時間が無い事が努力しなくて良い理由にはならない。
また近いウチに稽古に付き合う。
その時まで、自分が1人でも出来る事を精一杯やるしか無いのだ。
所作なんか毎日一人でも出来るんだよ。
所作ならこのクラスを目指して欲しい。
流れるような美しい一定のフォーム、リズムを奏でる藤井すみれプロ。
惚れ惚れするような所作だ。
きっと毎日しているのだろう。。
常に牌に触れるんだ。
サイコロだって、素振りのように何度でも振れ!
そして瞬時に山から取り出せ!
またその姿を見てファンやお店の皆んな、先輩、後輩が応援してくれるのだから。。
乗りかかった船だ、最後まで付き合うよ。
2024.11.29 決戦の日まで乞うご期待。
FS
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