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松代守弘制作ノート

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小説「拷問人の息子」シリーズや、連作短編「カマキリの祈りよ、竈神へ届け!」シリーズの制作にまつわるエッセイや、日々の雑感などをまとめたマガジンです。
運営しているクリエイター

#拷問人の息子

キャラクタ紹介:メルガール(Julio Francisco Amado Melgar)

・概略  メルガールは、非神子へ転生した帝国人です。  物語開始時点では機械化異端審問官(…

マカロニウエスタンに触発されて書く小説の話

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト 小説「拷問人の息子シリーズ」はクトゥルー…

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キャラクタ紹介:エル・イーホ(El Hijo)

 小説「拷問人の息子」本編の主人公です。  父親は伝説的な拷問人のエル・ハポネス(El Japo…

Si estás vivo Dispara 帝国における各種小火器

 小説の本編ではメルセデスとヘルトルーデスが拳銃や小銃の腕前を披露しましたが、帝国世界で…

帝国世界における奇跡術と葉巻 El imperio del tabaco

 帝国の奇跡術はあらゆる傷病を癒やし、すべての水や食料を浄化するばかりか、品質や量はとも…

El hijo del torturador y su hermana 拷問人の息子と、その姉妹

姉妹作となる『ヒヅメ坂の子供達』について  館山緑さんの小説『ヒヅメ坂の子供達』あとがき…

帝国世界の料理 副菜編

はじめに:医食同源という概念を全く持たない帝国人 帝国世界の食事を語る上で、どうしても避けて通れないのが奇跡術です。もちろん、奇跡術は帝国世界の基本であり、文字通りの意味で世界の全ては奇跡術によって成り立ち、また人々は奇跡術という枠組みで思考します。例えば、精神疾患を除く病気や怪我は司祭たちが奇跡術で簡単に治療してしまうため、食と健康は全く結びついていません。  帝国には、生活習慣病という概念すらないのです。そのため、健康のために野菜を食べるという発想はなく、もし油っこくて刺

帝国世界の料理 主菜編

畜産や狩猟採集、漁業を軽んじる帝国人 帝国世界では、奇跡術を駆使する司祭たちが「食材もポ…

帝国世界の料理 主食編

奇跡術がもたらした影響 奇跡術を駆使する司祭たちが、物質を転移したり複製、あるいは創出す…

拷問人館の台所

本文  小説「拷問人の息子」には、主人公のエル・イーホがメイドのヘルトルーデスらとともに…