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ぺんてるの水筆をついに分解した

※本記事は「分解を推奨する」記事ではありません。モノの分解や組み立てに自信が無いかたは絶対に真似しないでください。
※どう言ったものでも、取り扱い説明書にない分解はメーカーの想定外の扱いです。問題のない筆では試さないようお願い致します。

だいぶ前からぺんてるの水筆(中)の水の出が悪くなっていて、かなりボディ部分を押してもなかなか出ない……という感じで、だましだまし使っていましたが、平筆中(まだ数回しか使っていない)が突然水を出さなくなったので「これは劣化のせいとかじゃないかもしれない」と思い、分解してみました。

#水筆 #分解 #覚え書き #水彩 #イラスト

壊すのが怖くて分解を避けていたんですが、よくよく考えてみたら、こんな細いのに中にいろんなパーツが入っている製品が、そもそも分解できない状態で作られると思うのか?
と考えたら、少なくとも中筆については早くやっておけばよかった……と思わざるを得ない結果になりました。

分解は意外と簡単でした。(私にはですが…)
グリップ部分を外して、ピンセットなんかの硬いものや指などで筆の根元の黒い所をグリっと押したら、少し硬かったけど外れました。

外すとこんなパーツに別れていました。真ん中のヤツは、さらに筆の毛と黒いボディが分離するけど、毛先が毛羽立つのが嫌なのでそのままにしています。

中筆を分解する前に平筆を分解していたのですが、その際に一番小さなこのパーツがどうやら原因だと分かりました。真ん中の白い斜めのやつです。これが奥に行きすぎていたらしいです。(これは少し引き出してる)
それまで「ぬるま湯に漬け込む」とか、「ハイターで絵の具をとかし出す」とか、色々試しましたけど、そもそもひどい使い方をしていなかったのでこれらは無用の努力だったみたいです……。地味に悲しい。

反対側の小さい穴から尖ったタイプのシャーペンや針金などで白いのを押し出します。

とりあえず派手に押し出したままにしてセットし直せばいい見たいです。(どうせ余った部分は押し戻されます)

まず筆先を先に綿棒かなんかで押し込みます。固かったら箸とか金属の棒とか硬いものを使ってきっちりと。私はピンセットを使いました。

続いてピンセットで小さいパーツをはめ込みます。白いのが内側です。結構ずれるけど押し込めばなんとかなります。

セット完了。

修理完了!
もうこの中筆は古いので、多少水の出は悪いですが、いくら押しても水が出ない……ということは無くなりました!
買い換えるか迷っていたけれど、これならまだまだ使用できます。

ちなみにグリップ内部はけっこう汚れてたので、綺麗にお掃除しました。

高くはない筆ですが、私はこのぺんてるの水筆が1番使いやすくて、余程大きな筆が必要にならない限りはこれをほぼ全種類揃えて絵を描いています。出先でも使えるようにと、大中小に関しては2セットあります。(平筆は使用頻度が少ないので1本だけ)

ネットで検索するとあまり分解する記事は無かったので、自分の覚書も兼ねて。

※重ね重ね記載しますが、分解は本来メーカーの方も想定していないものだと思います。あくまでも、使い物にならなくなって買い換える前の延命手段として考えておいた方がいいです。扱いによっては筆先を痛めたり、壊れてしまうこともありえます。
※本記事を参考にして筆が壊れてしまった場合の責任は負いかねます。自己責任で分解してください。

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