本当に努力すべきポイントとは

 前回までの記事で
成功=望む人生を生きること
成功=選択✖️集中

であること。
選択は
①正しい会社選び(成功確率0.06%)
②扱っていい製品種類
③時代にあった収入形態

について述べて、具体的に集中の仕方として
MLM第一の落とし穴「初めてから90%の人が陥る落とし穴の回避法」
として「製品を組み合わせてサービスを作る事」

について話をした。

少し補足をすると、
MLM会社が提供している製品はあくまでも素材。その素材をアレンジして調理をして顧客のニーズに合わせて付加価値を加えて提供することができて初めてこう利益率の事業に成長する。

これは飲食業界に置き換えてみるとわかりやすい。
素材はスーパーで売っている野菜とほとんど変わらないが、一流のシェフがその技術と調理方法で素材を調理して「料理」にするわけだ。そしてその料理を、一流のお皿や飾り付けをしてさらに炙りやスモーク、時には照明は音響を使って「サービス」として提供する。お客様はこの一流レストランに払うお金の単位が全く違ってくる。

素材の原価はおそらく500円も満たない。

が、そのような一流のレストランの支払い単価は5万円を超えるお店も珍しくない。ゼロが2つも違う。100倍の価値だ。
これを自分がスーパーの立場で500円の売り上げを作るのに必死になっていて、ごくごく少しの利益率しか取れないビジネスを展開しているのがほとんどのMLMである。
その理由は明らかで、3つに集約される

①MLM会社が複数のネットワーカーのリーダーをヘットハントして成り立っているから

②それによって複数のチームがタイトルを競い合い、たくさんの在庫を抱えることになるから

③そしてその在庫をアマゾンや楽天、メルカリなどで販売をしてしまうので価格破壊が起こってしまうから

である。MLM業界ではあるあるの話なのだが、MLM主催会社というのは日本市場をオープンする際、一定の市場を確保しておかないと、オフィス代、人件費、流通コストなどが赤字になってしまう。その市場をどのように確保するかというと、、、、
「初めの美味しいポジションをあなたに与えるのでうちの会社のディストリビューションをやりませんか?」
と甘い蜜で他者の影響力があるリーダーを誘うのである。

すると、そのリーダーは1〜10万人ほど組織を持っている場合があるので、そのうちの10〜50%が新規に登録してくれるだろう!と売上の見込みが立つわけである。このように1000人を動かせるリーダーを10人集めれば10000人の市場が作れるので一生懸命にリーダーを口説き落とすわけだ笑

そしてこのようなリーダーはもちろん他社でチームを持っているので、他社よりもいい条件の場所を求める。すると一般企業でいうストックオプションのような取引が発生する。
「うちの会社に移ってくれたら毎月500万円はコンサル費で1年は支払います」
「うちの会社の初めから10つのポジションをあなたに与えます」

などコンプライアンスもあったもんじゃないようなえげつない裏取引がある。
が、しかしこう言ったのものはどの業界にも存在し、ユーチューバーが案件動画をあげたり、無料で飲食をする代わりに宣伝してもらったりなど。

このように一部のリーダーだけが甘い蜜を吸ってみんなを動かしたり、せっかくある程度収入が作れたメンバーが別の会社に移動するのは非常に損である。

なぜなら顧客に対しての信頼がなくなるし、この移動にはとてもとても業界特有のユニークな力学が働くからだ。

リーダーが移動しよう!とすると、リーダーの直接下のポジションについたほうが圧倒的に有利にビジネスが進む。なぜかというとリーダーはそのポジションを伸ばすことでタイトルを取るわけで、自分の下の組織にリーダーがリクルートした人が登録するわけだ。ということはMLM業界の特有現象なのだが、
「リーダーに近い人ほど有利」であって裏を返すと

「リーダーにいかに近づくか!が鍵であり、リーダーに胡麻を吸って可愛がられたら勝ち」

になるわけだ。
アホの極みのようにみられるが、ほんとの話だ笑
〇〇さん!素敵です!かっこいい!綺麗!!憧れ!!〇〇先生!!さすがです〜〜

などなど。。
気持ち悪さ満点であるが、実はこれはMLM業界の構造上必ず起こりうる現象なのである。セミナーに参加して異様な空気感を感じたり、神様のようにトップリーダーを崇める時代錯誤を感じた経験はきっとあるだろう・・笑

もちろんこれは一般企業にもみられる出世争いの醜いおっさんの生態系ではあるが、MLMと一般企業とでは一線を画するやりすぎかんがあるのには理由がある。それは

「MLMでは無能な上司でも左遷がないから」

である。一般企業は成果がでない人材は降格、左遷当たり前。しかしMLMは一度ポジションを獲得したら自分から辞めたりする以外一生その無能なリーダーの下で活動する羽目になる。しかも自分が頑張れば頑張るほど、無能な上のリーダーの所得やタイトルが上がる。なので本来は他のメンバーが頑張って活動しているのにも関わらず、コンベンションなので表彰されたり、スピーチしたりする人間は、

「たまたま上のポジションに登録したアンポンタン」

という構造になるわけだ笑
そしてそのような無能なリーダーであればあるほど、自分の成功を勘違いしたり、実は劣等感の塊なので、他の人よりも金を持っているアピールに走る。
タワマン、フェラーリを乗り始めたリーダーはほぼ全員無能の極みだ。。。笑

私も以前どうしようもないリーダーの元活動していたことがある。
自分は一人もスポンサリングをせず、下のメンバーに働かせ、自分のタイトルが上がるとコンベンションで表彰されるためのスーツを買いに行く。そしての買い物に私をつきあわせ(車の運転手とスーツを褒める係。もちろん車は私が支払いをして購入した、そのリーダーを載せるためのマイバッハ笑。)100万もするスーツを買ってみんなに自慢をする。

大体こういう構造になる。
優秀な経営者であれば事業に投資をしてさらに伸ばすことを考えたり、メンバーの成長や成功のために必要な備品などを購入するために使うが、もちろんそのような環境にいた無能なリーダー(自分の力以上に収入とタイトルが上がってしまった人)ば「如何に成功をアピールするものを買うか」しか考えていない。

はっきり言って本当に終わっている笑

話を戻すとこの力学によってリーダーが組織移動をする!というと「私は〇〇さんについていきます!!!」となって血みどろのポジション奪い合い合戦になり、今まで自分の下にいたメンバーが上に成り上がっていたり、して人間関係がグジャグジャになっている組織がほとんど。

なのでリーダーのタイトルために!!と言って謎の忠誠心を発揮して買い込みをしたり、それが中古マーケットに流れて正規ルートのディストリビューションができなくなり、利益が取れず、収入が全くないという流れになる。

本来はディストリビューターが会社から買う(仕入れ)金額はメンバー価格であり、それを一般の人に提供する場合は30%利益が乗った一般小売価格であるはず。

がしかし、一般の人はネットに流れている安い方を選ぶので、小売ができなくなってしまっているのがほとんど。

なのでほとんどの人がスーパーの激安セールでなんとか利益を出そうと激安合戦に溺れてしまって、利益を出せず、辞めてしまう。という流れなのだ。

なのでこの素材(製品)を売るのではなく、それを調理してサービスを乗っけた「一流レストランのサービス」を売る必要がある。
それが前回に記事で書いた

「プログラム化やサービス化の必要性」

ということだ。
素材は変えてもレシピは買えない。
このレシピと提供方法こそがディストリビューターが必死になって工夫をしないといけない領域で、唯一ネット世界との競争優位性が作れる場所だ。

これを理解していない経営者が本当に多く、この記事を読んで納得している人がいたら、きっとかなりの確率で成功者になれるはずだ。

この①サービス化ができたらこれを複製できるように②ツール化してこれを提供できるように学べる③教育をシステム化すること。

この3つをどのレベルで作り上げれるかがこの事業の鍵であり、
そこに「努力という集中」をしないといけない。

ただの製品を販売することに集中してどれだけ多くの人が去っていったか。リーダーへの媚びへつらいのためにどれだけ多くの人間関係が壊れていったのか。

もう一度大切なことなので整理する。

成功に大切なことは正しい選択と正しい集中の仕方。

これを間違うとサッカー選手が腕立て伏せをして、野球選手がマラソンをしているような滑稽な状況が起きる。

しかもその代償は大きく
「信頼の欠如」「人間関係の崩壊」「借金とキャリアの瓦解」

もう一度自分たちのビジネス状況を整理して一つ一つ設計をしていってほしい。
原理原則さえ守れば必ず事業はうまく行く。

みなさんのこれからの活動が人間関係に恵まれ、ゴマすりなど無価値なことに時間が奪われず、正しい競争優位性をもった素敵なビジネスになることを願っている。

それでは今日も良い1日を!

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