競馬の6番人気の回収率は?【2024年版】 | 人気順回収率の統計データ公開
「競馬の6番人気の回収率は?」の要点
全体傾向としては6番人気の単勝回収率が81.7%と最も高い
「JRAプラス10」の恩恵などにより複勝回収率は1番人気が83.8%で最も高い
出走頭数12頭以下では3番人気の単勝回収率が83.1%と最も高く、次いで6番人気の81.5%
出走頭数13頭以上では6番人気の単勝回収率が81.8%で最も高い
■分析データ概要
2015年から2024年の10年間
障害戦および取消・除外馬は除く
競馬の人気順別回収率(&勝率)
競馬の人気順別の回収率を最新データで算出。6番人気の回収率は果たして最も高いのか?出走頭数別で意味合いの変わる6番人気は少頭数でも多頭数でも回収率は高いのか?を検証していく。
①人気順別回収率:全体の傾向
単勝回収率は1番人気から徐々に上昇し、6番人気でピークをつけその後下降していく。
複勝回収率は1番人気が最大で、その後下降していく。
■競馬の単勝回収率が1番人気から6番人気にかけて上昇し、その後下降していく傾向の仮説
人気馬の過大評価: 1番人気や2番人気の馬は、しばしば実力以上に人気が集中し、オッズが実力に見合わないほど低くなることがある。
中穴馬の存在: 3番人気から6番人気あたりの馬は、実力があるにもかかわらず、相対的に高いオッズがつくことがある。
データの見落とし: 多くの競馬ファンが1番人気や2番人気に注目するあまり、中穴馬の好材料を見落としがちである。
実力差: 7番人気以降の馬は、概して実力が劣る傾向があり、勝率が著しく低下する。
■複勝回収率は1番人気が最大である傾向の仮説
JRAプラス10の恩恵:JRAが導入している「プラス10」という制度が大きく影響している。この制度では、払戻金が100円となった場合に10円が上乗せされる。1番人気の複勝は払戻金が低くなりやすいため、この恩恵を受けやすい。
高い的中率:1番人気の馬は3着以内に入る確率が非常に高い。過去10年ほどの統計データによると、1番人気馬の複勝率は64.1%にも達する。つまり、およそ3回に2回は的中する計算になる。
過剰な人気の集中の抑制:単勝と比べると、複勝は1番人気への過剰な人気の集中が抑えられる傾向にあり、オッズが極端に低くなりにくい。
②人気順別回収率:出走頭数別
出走頭数によって6番人気の意味合いが変わるため、ここでは少頭数(12頭以下)と多頭数(13頭以上)に分けて検証する。
出走頭数が12頭以下の場合、単勝回収率は3番人気が最も高く、次いで6番人気が続く。
同じく13頭以上の場合は6番人気の単勝回収率が最も高い。
■出走頭数12頭以下
■出走頭数13頭以上
■出走頭数が12頭以下の場合は3番人気が最も高く、次いで6番人気である傾向の仮説
少頭数レースでは実力差が比較的小さく、上位人気馬の能力が拮抗している
1番人気と2番人気に注目が集まり、3番人気がオッズがつきやすい
3番人気は十分な実力を持ちながら、オッズ面で魅力的な位置にいる
6番人気が次に高い回収率を示すのは、少頭数レースでも中穴を狙える馬が存在するため
■13頭以上の場合は6番人気の回収率が最も高い傾向の仮説
多頭数レースでは混戦になりやすく、中穴馬の活躍機会が増える
上位人気馬に資金が集中し、6番人気あたりの馬が割安になる傾向がある
6番人気は実力があっても多頭数では特に恒常的にオッズが高くなりやすい
競馬の人気順と回収率の豆知識
知っておくと便利かつ競馬仲間と話すネタとしても面白い人気順と回収率に関する豆知識をご紹介。
競馬で100円が最高いくらになった?
JRA(日本中央競馬会)での100円馬券の最高配当は、2021年1月11日に記録された4億8178万3190円である。この配当は、インターネット限定の馬券「WIN5」において生まれた。
この日は、1番人気の馬が1勝もできず、特に3レース目では14番人気の馬が勝利するなど、波乱の展開だった。結果、最終的に的中したのは1票のみ。この記録は、2019年2月24日に達成された従来の最高配当4億7180万9030円を更新した。
なお、WIN5の払戻金は法令により「100円に対して最高6億円」と定められているため、理論上はさらに高額な配当が可能である。
競馬で6番人気を買い続けるとどうなる?
6番人気は回収率81.7%の馬券と言い換えることができる。それを買い続けると、長期的には確実に損失が蓄積していく。
回収率81.7%とは、100円分の馬券を購入した場合、平均して81.7円しか戻ってこないことを意味する。つまり、毎回18.3円ずつ損失が発生する。
例えば、毎週1万円ずつ馬券を購入し続けた場合
1週間後: 1万円 × 81.7% = 8,170円 (830円の損失)
1ヶ月後: 4万円 × 81.7% = 32,680円 (7,320円の損失)
1年後: 52万円 × 81.7% = 424,840円 (95,160円の損失)
このように、時間経過と共に損失額が大きくなっていく。
競馬で2番人気の複勝率は?
今回のデータでは51.1%と、2回に1回は3位以内に入る。回収率も82.9%あり的中させながら資金の減りが抑えられるため、馬券を楽しむうえでは合理的な賭け方ともいえるだろう。
馬券のダメな買い方は?
高額な一点買い:全ての資金を一つの馬券に賭けるのは資金管理の観点から望ましくない。期待値があっても必ず資金が枯渇する。
根拠のない穴狙い:単なる勘や直感で人気のない馬を選ぶのは避けるべき。そもそも穴馬は回収率が低いため、勝ち続けることは難しい。
過度に複雑な馬券:3連単のフォーメーションなど、複雑な馬券ば期待値の見積り難易度が高い。また基本回収率が72.5%で単勝などと比べると低いため、長期的に勝ち続けるのは困難。
勝負レースの見極め不足:全レースに均等に賭けるのではなく、勝負レースを絞り込むべき。そもそも期待値のあるレースは限られる。
過去の成功体験への固執:以前当たった買い方に固執しないこと。競馬の状況は常に変化しており、その時々に合った期待値の高い馬券を買うべき。
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