Mリーグ2019シーズン統計レポート 【全体統計記録】

第1章 全体統計記録

 Mリーグ2019シーズン全体における、試合・局数等の総論的な統計データをまとめる。

(1)試合数・局数

1全体統計

セミファイナルラウンドの新設、参戦チーム増、レギュラーシーズン各チームの消化試合数が前年比+10試合となったため、全体的な試合数は216試合に増。
局数は全2,660局となり、1試合平均局数は12.31局。前年比+0.16局の増。

和了発生局数は2,058局でうち荘家(親)が593局、散家(子)が1,465局となり、荘家28.81%、散家71.19%の比率となる。
荘家と散家で差異が出たのが和了形態の比率となった。全体ではリーチ、副露、黙聴の順だが、荘家の黙聴構成比率は13.15%で散家の18.43%と比較して5.28ポイント低い数値となっている。
昨年と比較しては荘家では黙聴の構成比率が増、リーチと副露は前年比で減少となる。散家では、副露の構成比率が微増、ほか2項目は微減だが大きな構成比の変化は見られなかった。
流局は全602局となった。流局率は22.63%で前年比+2.66ポイントとなり、流局が全体的に増加した。流局状況は前年とほぼ変わらず。2人聴牌の流局が増、1人聴牌の流局が減となった以外は微増・微減にとどまる。

(2)和了統計

2和了統計

2,058和了の全体平均打点は6,697点となり、前年比▲58点と微減。
荘家の平均打点は8,785点となり、前年比▲317点と大幅に下落。リーチ・副露・黙聴各項目の平均打点は全て前年比で減少。
散家の平均打点は5,852点で微増。黙聴が前年比+340点で大きく増加。
流局が増となったこともあり、リーチ成功率は46.95%で前年比▲1.08ポイント。1試合平均リーチ回数も10.41回で前年比▲0.27回となり、Mリーグ全体でリーチ戦術が落ち着いたシーズンとなる。また、守備意識がかなり高くなり和了におけるツモ和了局数の割合は45.72%となり、前年比+1.08ポイントで出和了りを期待するより、引き和了る選択をする傾向となった。

(3)放銃統計

3放銃統計

今シーズンの全体放銃回数は1,117回。うち、荘家への放銃は287回、散家への放銃は830回となる。
平均放銃点はほぼ横ばいとなる5,798点で前年比▲77点。荘家・散家ともに平均放銃点は若干微減となるものの大きな変化はなかった。しかし、状況別平均放銃点は各項目で前年比を大きく減少したものもあり、特に荘家の黙聴の平均放銃点が前年比で▲836点となった。

(4)ドラ統計

4ドラ統計

ドラ使用枚数は全体的に若干の減少傾向。傾向としては非リーチ時には表ドラ(カンドラも含む)がリーチ時よりも平均枚数が多い傾向にある。これは、当然手の内にドラが対子以上で打点が早々に見込める場合は副露で手を進めて高打点を狙う傾向にあり、リーチは打点アップを狙って打たれることが多いため必然的に状況別では非リーチ時の表ドラが多くなる。
なお、当然リーチをかけるということは裏ドラを見れる権利が生じるため、トータルでのドラ枚数はリーチ時の方が平均枚数は0.2枚~0.3枚程度多くなる。
(2)和了統計で述べたように、平均打点が抑えめとなった今季はドラの加点要素が伸びなかったのも影響した。また、プレイングでもリーチの割合が減り、副露と黙聴が相対的に伸びたことから、全体的なドラ使用枚数が減少する原因となった。また、裏ドラ的中率も前年比▲1.22ポイントとなり、ドラの使用枚数が増加する要素は今期に関しては多くなかった。

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(第2章へ続く)