【MIA】24年マーリンズ戦力分析 野手編
お久しぶりです。
個人的な大きなライフイベントが起きていた影響で、中々記事作成が進まず、気が付けばあっという間に開幕戦が目の前。
ギリギリですが、今季のマーリンズの戦力予想をしていきたいと思います。
今回の記事では、今季の野手についての戦力分析となります。
投手に関しては同じくマーリンズ担当のマイア・ミッシーさんが執筆予定となっていますのでそちらもご期待ください!
昨季のマーリンズ
23年は移籍1年目のLuis Arraezが期待通りの打棒で首位打者を獲得するなど、打率はリーグ2位と高い数値を記録。
一方でフリースインガーが多く出塁率は伸び悩み。そして長打力に欠けていたこともあり、得点数は15位とリーグ最下位でした。
23-24年の主な入団/退団選手
昨年36本塁打と、チーム全体の約2割の本塁打を放ったDHのJorge Solerがオプトアウト権を行使してジャイアンツへ移籍。
またJoey Wendleはメッツへ。チームがプレーオフ争いをする中、勝利後のスピーチを実施したり、ベンチスタートが続く中でショートで出場するほかの選手を必死に応援したりと、リーダーシップを発揮してくれていたので少し残念です。
その他、捕手ではNick Fortesとプラトーン起用が続いたJacob Stallings、常勝アストロズで戦い続けていたYuri Gurriel、そしてユーティリティーのGarrett Hampsonも退団となりました。
そしてなんと、開幕直前にマーリンズを支えてきてくれたユーティリティープレーヤーのJon Bertiがヤンキースへトレード…
今までありがとうございました
野手の開幕ロースター
数名の主力選手が抜けた選手ですが、もちろん新たに選手を獲得し、今シーズンに臨みます。
捕手
Stallingsが抜けた代わりにChristian Bethancourtを獲得。
今季は先発投手次第でFortesと使い分けての起用になる予定です。
二人とも打撃に期待できる選手ではないのですが、Fortesはせめて22年水準くらいには打ってほしいところ。
内野手
セカンドには2年連続首位打者のArraez。昨年は打率4割も期待されながら中盤に失速。それでも十分な成績を残しており、今季もそのバットコントロールでチームをけん引します。
ファースト、サードにはそれぞれJosh BellとJake Burger。
Bellは選手オプションを破棄しての残留となります。Soler退団によって打線の迫力不足は免れない中、貴重な長打を打てる両選手の活躍に期待です。
昨年日替わりだったショートには、1年$5Mと比較的リーズナブルな値段で獲得できたTim Andersonが就く予定です。昨年不振といえども、その前までは4年連続で打率3割を超えるなど実績充分。fangraphsの予測では、打率.279、OPS.688となっていますが果たして。
尚、今季はDHに絶対的な存在がいない為、BellがDHとして出場する場合にはArraezやBurgerがファーストに回り、それぞれのポジションには後述するユーティリティー枠のVidal BrujanやNick Gordonが入る試合も多くなりそうです。
外野手
昨年153試合に出場したBryan De La Cruz、マイナーオプションが切れ、崖っぷちだった中で一定の結果を示したJesus Sanchez、怪我さえしなければ高いパフォーマンスを披露してくれるJazz Chisholm Jr.の3人が昨年と同じくレギュラー。
4年契約の3年目に入るAvisail Garciaは第4外野手兼DHとなる予定ですが、先発投手が左腕の際は、昨年OPS.564と振るわなかった(そもそも50打席しかたたせてもらえていない)Sanchezに代わってライトを守ることもありそうです。貧乏球団なりに頑張ってお金出して獲得したものの、期待に応えられないシーズンが続いているので、意地を見せてほしいところ。
毎年のように怪我をしているChisholmは今オフ、生活やトレーニングを見直し、140-150試合出場に意欲を見せていますが、どうせいずれIL入りすることになると思われます。離脱した際にはセンター経験もあるGordonによる穴埋めが期待されるでしょう。
ユーティリティ
今季から編成トップの座に就く元TBのPeter Bendixが連れて来たVidal Brujan、昨年は怪我の影響で試合数が少ないものの22年には5ポジションで138試合に出場した、マーリンズで盗塁王を取得したDee Gordonの弟であるNick Gordonがユーティリティー枠としてチームを支えます。
また、主にセカンド、一応のオプションでショートも考えられ、更に昨年はセンターにも挑戦していたXavier Edwardsも控えています。
Edwardsは昨年3Aの93試合で素晴らしい打撃成績を残しており、今季メジャーに定着できるか注目です。
今季のベンチには3人ものユーティリティーが控えます。DHに固定選手がいない中、ある程度ラインナップは流動的になると予測されるので、日替わりDHで入った選手の穴を埋める形での先発出場も多くありそうです。
ただ、3人ともショートでの出場経験が少ない、または心もとない選手がそろってしまっています。Andersonが欠場する際、誰が守るかにも注目です。
今季の展望
これまで見て来た今季の開幕ロースターを見ての課題は2つです。
まずはもう何度も書いていますが長打力不足。Bellの残留は非常に嬉しいですが、戦力の上積みとはなりません。新たに獲得したAndersonも長打を期待できる選手ではないので、今季も再び長打力不足に悩まされるシーズンとなるでしょう。
※Chisholmが40-40とかやってくれるくらい活躍してくれたら嬉しいけど…
2つ目は外野手のアップグレードです。
内野はある程度盤石(に見える)な一方、外野は物足りないと感じる面もあります。特にSanchez、De La Cruzのコンビは個人的にも好きなのですが、昨年の成績や今季の予想される成績ではコンテンダーとしてはどうしても弱い部分があります。昨年比で爆発的な成績向上が見込めず、かつトレードデッドライン時点で買い手に回る場合は外野手の補強も考えられます。
少し話がそれますが、マイナーにはスプリングトレーニングで結果を出したDane Myersや、ファーストメインながら外野も守るTroy Johnston、そしてシーズン終盤にはチーム野手プロスペクトトップのVictor Mesa Jr.の昇格が控えています。既にローテーションの大半がILしているようにどうせ今季も故障者が多く出るので、シーズン中にチャンスは巡ってくると思いますので、それまで調子を維持してもらいたいですね。
最後に
総じて、各選手が上振れした成績を残さなければ、チームとして勝ち上がることは難しいでしょう。
しかしながらポテンシャルを秘めた若い選手が多く在籍し、かつての輝きを期待できる中堅~ベテラン選手もいます。
そして何より昨年のマーリンズは得失点差-57ながらプレーオフに勝ち進むことが出来ました。
同地区には強豪が多く、厳しい戦いになるかと思いますが、今季も投打がうまくかみ合えばプレーオフが見えてくるかもしれません。前評判は高くないですが、再び台風の目として波乱を起こしてくれることを楽しみにしています。
24年シーズンはピッツバーグ・パイレーツとの対戦から幕が上がります!
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