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サブカル大蔵経 マンガ編

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2021年7月の記事一覧

サブカル大蔵経752和泉晴紀/藤木TDC『辺境酒場ぶらり飲み』(リイド社)

類書なき大好きな本。 読み返すほど、旅呑みしたくなります。 藤木さんには、闇市跡の呑み旅…

永江雅邦
2年前

サブカル大蔵経751宮崎夏次系『あなたはブンちゃんの恋』②(講談社モーニングKC)

表紙は一瞬、ベルダンディー。 2巻もエキセントリック爆発のようでいて実は少女漫画の王道…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経748稀見理都『エロマンガノゲンバ』(三才ブックス)

オリンピック開会式でのマンガのフキダシとゲーム音楽。現在の日本らしいクールさを表現するな…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経741文・POPEYE編集部/絵・蛭子能収『シティボーイの憂鬱』(マガジンハ…

〈都市特有のブルース〉を描き出す。東京ニッポンの貴重な生活史となっています。 たとえばド…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経739川崎昌平『重版未定』②③(中央公論新社)

川崎昌平さんの作品は、少ない線なのに、劇画以上の迫力があります。 一見ニヒルで、実は熱い…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経728MOBSPROOF編集部『アニメディスクガイド80's』(河出書房新社)

1983年、中二の時、初めてアニメ誌を買い、アニメという総合メディアの洗礼を受けていました。…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経714真鍋昌平『九条の大罪⑴⑵』(小学館)

法律は人の権利を守る。だが、命までは守れない。(一巻p.179) 法律に助けられる人、潰される人。 魔法のように法律を駆使する主人公が、神か悪魔のように描かれていきます。 しかし、どんな作品よりも、〈人間〉が浮かび上がります。 法律は善でも悪でもない。 人間の業が、可視化したものなのか。 法も律も、もともとは仏教のことばです。 法はダルマ、〈この世界を保持する〉というのがもともとのサンスクリット原語の意味です。 律は戒律というセットで、戒は自分で守ろうと決めた