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【旧型肺炎(?)入院日記】#2


翌日になっても熱は下がる気配はなく、意識は次第に遠ざかっていく。

別に誰を恋い慕っているわけでもないのに胸苦しさだけがどんどん増してきて、昨日処方された薬など、どこにどう効いているのかわからぬほどだった。

さすがにこれはヤバいと判断した家族に、今度は大き目の病院に連れていかれた。

そこでも昨日同様に警備は厳重で、やはり鼻の穴をぐりぐりやられ、PCR検査に出すためのものを取っていただく間にくしゃみが出そうになるのを必死で堪えていた。            

万が一わたしが陽性であった場合、くしゃみをぶちまけてしまったらこの方の人生に尋常ならざる負債を背負わせてしまうことになる…。 

グッと堪えた…。ぐっじょぶ…おれ…

その後、CTやレントゲン撮影、酸素の量計測、血液採取を終え、熱もいい感じに(?)38.7まで上がっていたし、このまま帰してもらえるはずもなく、なによりPCRの結果が出るまでは「陰圧室」という所に隔離確定、という流れであるらしかった…(朦朧としていて正直よく覚えてない)

「ちょま…」

朦朧とした意識の中でのわたしの心の声を代弁するチョ・マテヨ

陰圧室という言葉を聞いて、かつてないほど心が陰鬱になるチョ・マテヨ

いや、チョ・マテヨもういいあっちいっててくれ


そしてわたしは鼻に酸素の管を通してもらい、車いすに乗せられながら

ものすごいスピードで陰圧室送りとなるのであった…


つづく





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