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CES 2022開幕! 「新生メタバース」を支える関連企業4社を紹介

本日1月5日から3日間にわたり、米ラスベガスにて世界最大級のデジタル技術見本市「CES 2022」が開催されます。

昨年はオンライン開催でしたが、今回はオフライン・オンラインのハイブリッド開催。2200社超の企業が集まり、新興テクノロジーや最新プロダクトを披露します。

本記事ではメタバースに着目し、注目企業を紹介します。

新生メタバースの時代へ

将来的に市場規模が1兆ドル(約115兆円)に達するとされる仮想現実空間「メタバース」。コロナ禍のサービスやプロダクトの進化を加速させたと同時に、次世代のインターネットの基礎を形成する技術として大きな注目を集めています。

メタバースの浸透をリードするのはゲーム分野。全世界で3億5000万人のユーザーを抱えるバトルロイヤルゲーム「Fortnite」、ゲームを開発・販売できるプラットフォーム「Roblox」などを介し、ユーザーは仮想空間上でさまざまな体験を共有してきました。

このような流れはエンターテインメントやアート、そしてビジネスにも。特にビジネス分野では、リアル、ECに続く"第三の商空間"としてメタバースが着目されています。

2000年ごろから度々注目され、いよいよ開花のときを迎えるとされるメタバース。CESはこれを「新生メタバース(The Nascent Metaverse)」と表現し、メタバース関連プロダクト・サービスの台頭を予測しています。

ここではCESに出展する注目企業を紹介します。

■ Razer

XR/Gaming部門に出展する、ゲーマー向けのライフスタイルブランドRazer。昨年は、60型のフィルム式曲面OLEDディスプレイを備えたゲーミングチェア「Project Brooklyn」を発表して話題に。

今年はゲーミングノートPCの新モデルを発表。ゲーマーやクリエイターのための世界最速のラップトップを謳っています。

Razerは自社ソフトウェアプラットフォームに1億5000万人以上のユーザーを保有。IoTプラットフォーム「Razer Synapse」、ゲーム・アプリをサポートするRGB照明技術システム「Razer Chroma RGB」、ゲームPCの最適化を行う「Razer Cortex」のほか、ミレニアル世代・Z世代をターゲットにしたゲーム決済サービス「Razer Gold」も提供。そのため、メタバースのキープレイヤーとして注目されています。

■ Snap

C Space部門に出展するのは、写真共有アプリ「Snapchat」やスマートグラス「Spectacles」などで知られるSnap。2020年以降はGUCCIやAmerican Eagleなどとコラボレーションし、ARを活用したバーチャル試着とEコマースに大きな可能性を見出してきました。

また、2021年12月にはARレンズ「Avatar」をリリース。長年研究・開発を続けてきたARレンズを活用し、ユーザーを3Dアバター風に変換できる機能です。

そんなSnapはこれまで培ったARレンズ技術を披露予定。メタバースでのアバタースキン作成や商取引をリードするかもしれません。

■パナソニック

パナソニックはCESに先立ち、メタバース関連事業に本格参入すると発表。長時間をメタバースで過ごすヘビーユーザーを想定した、重さ250gのヘッドセット「MeganeX」などを披露しました。

■キヤノン

キヤノンは、VR空間で人々の対話を支援するシステムを年内に発売する計画を発表。同社のカメラで撮影した人物の映像から、複雑な設定をせずにアバターを再現できるようにするとのことです。

このほか、新設部門となる「Space Tech」「NFTs」部門や、世界的なEVシフトをうけて重大発表が相次ぐ「Transportation/Vehicle Technology」部門、今年新たな共通規格「Matter」が立ち上がると予想される「Smart Home」部門なども大きな注目を集めています。

CESの公式Webサイトはこちらから。

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Reference:CES共同通信産経新聞Shiftall
Top Photo:James Yarema on Unsplash
※Top Photoはイメージ画像です

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