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まきやの歩き方(小説)

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趣味で書いているたわいもない小説(掌・短編、詩)です。ストックがある限り続けます。
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#SF

【短編】3.悪態

作品集「そして空をながめた」の3作目です。 1.ひっそりと影の中で暮らす生き物たち「おやっさん」 2.毎日どこかで必ず降っている雨の気持ち「私」 3.空をみあげればそこにあるのは、あの丸い星「悪態」  俺は46億年前からそこに浮いていた。  信じられないだろうけれど、本当なんだ。年齢はそのまま46億歳という事になる。  それぐらい年齢を重ねていると正直、端数はどうでもよくなる。細かい数字なんて数えるのも、覚えるのも面倒だ。  もうひとつ面倒な話をしてやろう。俺があいつ(