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マーフィーの法則

ふとした時の感情や考え、思い付きというものほど怖いものはないものです。深層心理とか無意識の自分が引き寄せるものってあるのだなぁと実感しました。

年初車を購入してからというもの、ほぼ毎週末ドライブに出かけてばかりの日々を過ごしてきました。Mくんとしてアカウントを持っているSNSでバイクの写真を投稿して参りましたので、このnoteを読んでいただいているような皆さまであれば、Mくんといえばバイク、というイメージをお持ちのことと思います。
しかし冬は路面凍結の恐れがあったり、春先も寒くてバイクはなかなか乗りにくかったりということもあり、ここ2~3か月ほどはバイクにはまったくと言っていいほど乗っておりませんでした。
バイクの維持費は車と比べればたかが知れている金額なのですが、バイクは車と違い、乗らない期間が続くとガタが出てきてしまう乗り物で、割と手間のかかるところがあります。
それを踏まえてもバイクに乗ることの爽快感といいうようなものは車の比でないところがあるからこそ、バイクに乗る人というのが存在するのではありますが、それでも面倒なものは面倒なのです。
そんな経緯もあって、3月の下旬ころに「バイクなくてもいいかもな」とふと思う瞬間がありました。そして、それから1か月もしないうちに、駐輪中の私のバイクに車が突っ込んでしまい、全損となってしまいました。

保険が降りるからなんとかなるかと思っていたのですが、保険会社とのやりとりって本当に手間でどうしようもないのですね。事故連絡を受けたとき外出中だったので大急ぎで事故現場に戻らねばなりませんでしたし、保険金はバイクの時価で、購入してから1年も経っていないのに購入金額より20万円も低い金額になってしまったし、そもそもバイクは購入してから走り出すまでに事務手数料や点検代金など10万円近くかかるのですが、この分は保険金が出ないし。

そこで振り返ってみると、「あ、これって実は俺が望んだとおりの流れになってるのかも」ということに気付きました。「バイク無くても良いかも、車だけでいいかも」と思ったのは事実ですから。

これに気付いたのは、先日何かの機会でお話しした映画、『インターステラー』のお話をしていた時にさかのぼります。実質的な主人公であるマーフィーの名前の由来であった「マーフィーの法則」について、そういえばどのような本なのか読んだことが無かったことに気付いたので読んでみました。「マーフィーの法則」は、名前こそ有名ですが、その中身について私は勘違いしていました。あれは俗にいう「引き寄せの法則」ってやつのハウトゥ本なのですね。

心の奥深く、つまり深層心理から願ったことや信じたことは、それがどのようなものであれ実現する、というものです。「自分は○○である」と思い込むことによって現実は理想に近づいていくという趣旨の内容で、なんとなく今回のバイクの一件も、この通りになったような気がしています。

時をほぼ同じくして「アキラ」の映画を観たのですが、あのアキラの特殊能力について作中では具体的な説明がありませんでしたが、「アキラの能力は誰しもが持っている」というセリフから、もしかしてアキラのあの特殊能力も、実は潜在意識から「こうなってほしい、こうなるべきだ」と信じ込んだ結果がなせる技なのかもしれません。

【ケイタからMくんへの質問】
Mくん監督が、ミナツドメンバーで映画を作るなら、どんなジャンルで配役どうする?(出演者でも裏方でもOK)

だとしたら私が映画監督として作りたい作品があるとしたら、それはマーフィーの法則に基づき、自分自身の「思い込み」によって未来を変えていく主人公のお話がいいでしょう。

主人公は人間になりたいという夢を持った野生のクマです。かつてこのクマさんは、森でふつうのクマとして生活していたのですが、ある日、仲間のクマさんが緑色の服を着た隻眼のハンターに撃ち殺されてしまいます。仲間を殺されてしまい、心にこみあげてくる怒りという感情とは裏腹に、自分も撃ち殺されてしまうのではないかという恐怖から、クマさんは茂みの中から微動だにすることができないでいました。しかしハンターの背後から、見るからに貧弱そうな、ヨレヨレの格好をした髪の毛もじゃもじゃの青年が現れます。もじゃもじゃの青年は頭髪の薄さに悩むあまりに散髪に行けないだけなのですが、これは裏設定にしておきましょう。仲間のクマさんを一瞬で倒すようなハンターですから、そんな弱そうなもじゃもじゃ男のことなんて一瞬で倒してしまうだろうとクマさんは予想しますが、その予想を覆して、2人は仲良さそうに肩を組んで森の外へ歩いて行ってしまいました。「人間とは強さだけではない関係の中で生きる生き物なのか」弱肉強食の森の掟で生きてきたクマさんにしてみれば、このような人間の習性は理解できません。これがクマさんが人間に興味を持った最初の出来事でした。それからクマさんは、ことあるごとに人間の暮らす街へ近づいて、人間たちの様子を観察することにしました。どうやら人間たちは自分で食べ物を採ることをせずに、日が昇ってから大きな動く箱に入って遠くの町に行き、日が落ちてからまた箱に乗って戻ってくる、という生活を繰り返しているようでした。また、日が落ちる前くらいの時間になると特定の箱に向かい、そこで食料を手に入れて自分の巣でその食料を食べるということも分かりました。森では2~3日食べ物にありつけないことも珍しくありませんが、人間は毎日、しかも何回か食べ物にありつけるのが当然のようでした。こんなにうらやましい生活は想像もしたことがありませんでした。その日の夜、森に帰ったクマさんは満月の月に向かって叫びます。「僕も人間になりたい!」と。そうすると背後でバサバサと鳥の羽ばたく音が聞こえてきました。この羽音、かなり大きな鳥に違いないと思い振り返ってみると、背中から羽根を生やした青い頭の人間が、甘い匂いのする茶色くて四角いものをほおばっていました。「チョコブラウニー食べる?」羽根の生えた人間はクマさんに驚いた様子はありません。「そんなものはどうでもいい、羽の生えた人間よ、どうやったら人間になれるか教えてくれ」クマさんは問います。「人間になりたいなんて変わったクマもいるんだな、ところで人間って何だと思う?」。熊さんは困りました。人間とはなんだろう。服を着ていて、二本足で歩いていれば人間なのか?いや、数は少ないが、足の無い人間もいた。そうか、外で服を着て、四つ足で歩かなければそれは人間なのではないか。すると背後から問いかけられました「だとしたらオレは人間なのかな?」振り返るとそこにはクマさんの背丈の半分もないくらい小さな赤い服を着た人間がいました。「当然だろう、、お前はどう見ても人間ではないか」呆れたように答えると、、「違うね。僕は人間じゃない、機械なんだよ」。どういうことなのかクマさんには見当もつきませんが、本人が人間ではないというなら人間ではないのだろう、では人間とはなんなのだ。答えが分からなくなり、その問いの持ち主に答えを求めると、、羽を生やした青頭の人間は「乳首だよ」と答えました。確かにそうだ、赤い服の人間ではない人間には乳首がない。青頭には乳首がある。この違いが人間なのだ。だとしたら俺には、、、ある!乳首があるなら俺も人間だ。こうしてクマさんは人間になることができました、という一風変わった夢から覚めたところで、男は今日もオレンジ色の着ぐるみに着替えて出かけていくのでした。

こんな映画ですかね。

【Mくんからてんてんへの質問】
もう少し大人しくできないの?

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