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MilK BOY

皆さまの周りにも多趣味な方というのはいらっしゃるかと思いますし、これは私見ですが誰しも多趣味になる素質そのものはお持ちであると考えているのですが、私自身、自他ともに認める多趣味な人間です。
ただ、特に大人になってからの趣味というものはお金をかけるということになりがちで、私も大多数の人と同様に無尽蔵にお金を使えるわけではありませんので、自身の経済状況の中で多趣味でいようとすると、如何せんお金の使い方は多方面にまんべんなく、結果的に1つの趣味に対してそんなにお金を使えるわけではありません。
また、これも大人になってからの趣味にありがちですが、週に5日間は働かねばなりませんので、時間も無尽蔵に使えるわけではありません。お金を無尽蔵に使える人は世の中に掃いて捨てる程いらっしゃる一方で、時間を無尽蔵に使える人がいないというのは何とも不思議なお話で、先日netflixで観た映画は、まさにこの点をモチーフにしたものでした。

お金の価値と時間の関係は何となく直感的に結び付けて考えられるものではありますし、マルクス経済学などは賃金を労働時間に置き換えて分かりやすく経済学を論じています。
お金の価値が分からなくなったら、それを労働時間に置き換えてみると直感的にモノの価値を理解できるようになります。アルバイトのように時給ではなく、正社員などとして月給でお金をもらっていると、自分の時給というものがわかりにくくなってしまうものです。もしご関心があれば前月の給与明細を見て自分の時給というものを計算してみてください。ただし欲しいものがあるときはモノの価値を単純に時給で割ってみるのは、簡単ですが、あまりいい方法ではありません。その月に貯金できた額を労働時間で割って出した時給の方が正確です。
しかしそうすると3,000円のランチを食べることすら深く悩むようになってしまいがちです。そうなってしまってはなにもできなくなってしまいますし、人によっては人生が楽しくなくなってしまうかもしれません。
そうした質素倹約に努める生き方を心からしたいと思っているのであれば、それはその人の生き方でしょうし、別に誰かに迷惑をかけているわけでもありませんので特にいうことはないのですが、質素倹約に努める生き方を間違えてしまうと、本当に自分が何をしたいのかが分からなくなってきます。
お金は貯めるためにあるわけではなく、使うためにあるのですから、質素倹約をすることも、お金を貯めて何かを買ったり、どこかに行ったりするという目的のための手段でしかないはずです。
「将来が不安だから貯金をする」という方は多いように感じていますが、そういう方はぜひ一度、以前も紹介したショーペンハウアーの「幸福について」という本をご一読ください。

究極のところ、お金では人は幸せになれないと論じられています。

それはなぜかというと、財産をどれだけ持っていても、その財産を失う可能性は否定できませんし、そもそも近頃の急な円安に見て取れるように、「円/Yen」という通貨そのものの価値も変動します。株式投資や外貨預金、金(ゴールド)を買うという手段もありますが、これらすべてにも取引相場がある以上、価値は変動します。私自身もこうした投資は行っていますが、投資は将来が不安だから行っているのではなく、持っている資産を放置して損をしないようにしているためであって、あわよくば増えればいいな、という気持ちはありますが、増えなくても良いと思って行っています。ぶっちゃけどっちでもいいです。
マーフィーの法則で「1%でも失敗する可能性があるものは失敗する」という言葉があるのですが、不安を抱えて行っている物事の大半は失敗します。もう少しフラットな気持ちでお金に向き合えると良いですね。

ちなみに、ショーペンハウアーの同著では、愛でも幸せにはなれないとも論じられています。
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【TつぐからMくんへの質問】
Mくんにとって恋とは?
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なぜ愛では幸せになれないかを論ずる前に確認しておくことがあります。それは、ショーペンハウアーは「幸福な状態」とは「不安がない状態」と定義づけているということです。
この「幸福な状態」の定義については議論があると思います。
「不安がない状態」を幸せとすることについて、少し物足りないようにお感じになる方は多いと思います。確かに、「不安がない状態」は良いことではありますが、多くの人がイメージする「幸福な状態」は、愛であふれた生活を送っていたり、お金がたくさんあったりとかそんな状態ではないでしょうか。
しかし、だからといってショーペンハウアーの言う「不安がない状態」を「幸福な状態」とすることは間違っていると言うのは早計かもしれません。
「愛情であふれた生活」は、お互いに愛情を注ぎあう相手を失う不安を残していますし、「お金がたくさんある生活」も、お金を失う不安を残しているわけです。

私は大学で安全保障を勉強していて、実は私のライフワークは安全保障にしているのですが、こうした議論は別に幸福論とか人生論、哲学の分野に限った話ではありません。「平和」という状態を皆さんはどのような状態とイメージするでしょうか。戦争がない状態でしょうか?それでは、国家間の戦争がなかったとしても、差別や貧困、政治的な紛争によって平穏な生活が脅かされている状態は平和と言えるでしょうか?

安全保障は軍事学と平和学にまたがる学問で、今申し上げた2つの平和な状態は平和学でいうところの「消極的平和」と「積極的平和」のことです。

コロナ禍でサプライチェーンが見直されて、更にロシアによるウクライナ侵攻で経済安全保障の議論がようやく進み始めています。
日本も含め西側諸国は、同盟と軍事力のみによる平和は「消極的平和」しかもたらすことができないとして、特に冷戦終結以降、経済関係の深耕を中心としたソフトパワー的側面からの安全保障構築というアプローチでしたが、いままさに転換点に差し掛かっています。私は冷戦最中は生まれていなかったので冷戦中の安全保障に関する議論は過去のものとしてしか知りませんし、その当時の市民がどのように冷戦を見ていたのかはよくわかりませんが、今の世界が置かれた状態は、市民も含めてしっかり考えなければならない状態だと感じています。おそらく10~20年後の安全保障論の書籍には、新型コロナウィルスの感染拡大とウクライナ侵攻は大きなイベントとして取り上げられるでしょうし、そのころの市民生活は、今のこれらイベントによる影響が大きく働いているでしょう。そうなったとき、いま議論に加わっていない、もしくは無関心な市民の多くは現代の政治家や国際政治学者のことを、少なくとも批判的に論じる資格を得られないにも関わらず、無責任にも関わらず批判的に論じようとするはずですから。

話が大分脱線してしまいました。

そもそもTちゃんから問われているのは恋であって、愛を問われているのではありませんが、恋と愛の違いなんてありきたりなテーマで満足する読者の方はこちらをお読みではないと思いますし、ゾウさんてんてんくんに言わせてみれば「家で、ねんねしてな」となるくらいのテーマなので避けようと思います。

いずれにせよショーペンハウアーは、何かを得ることで幸せを得ようとすることは、それを失う不安を同時に産むことになるので、幸せになる方法ではないと論じたわけです。だからこそ、幸せな状態は「自己完結」できるようにしなければならないということです。「自己完結」という言葉が難しければ「自給自足」と言っても良いかもしれません。

「不安がない状態」は、平和学的な表現をすれば「消極的幸福」と言えるかもしれません。しかしこの「消極的幸福」の状態は本当に楽しいのでしょうか。少なくとも私は楽しいとは思いません。むしろ、ある程度の許容できる不安がある生活の方が楽しいでしょうし、幸福を実感できると思います。
これって恋愛の醍醐味にも似ているところがあります。自分の好きな相手が自分のことが好きかどうかわからない状態こそ楽しい状態だったな、と振り返った経験のある方は多いのではないでしょうか。

この恋が叶えばいいと思っているけど、叶わない不安もある状態だからこそ、自分自身の魅力について考えたり、相手に好意を寄せてもらえるようになるコミュニケーションの取り方を考えたり。いずれにせよ、いろんなことに対して積極的に「悩み」にいくわけです。
別にその人のことを好きになれと言われたわけでもないのに、自ら望んで悩もうとする行為ですから、人を好きになるのって不思議ですよね。

そうやって喜んだり落ち込んだりして、仮に両思いになって、うまくいってお付き合いすることができたとしても、そこからまた悩みを持つわけですから。時には後ろ向きな気持ちになってしまうこともあるでしょうが、ここで思い出すべきはショーペンハウアーの幸福論です。そもそも、消極的幸福(不安の無い状態)を目指すのであれば恋は避けるべきで、山奥で誰にも会わずに生活をした方がいいのです。でも、そんな消極的幸福では楽しくないですから、多少は不安のある状態の方が良いし、自分の好きな人にも自分のことを好きに思ってほしいと願ってしまったものはどうしようもないのだと、振り切った考え方をしてしまった方が楽かもしれません。
そうやって本気で好きになって結ばれた相手だったら間違いなくうまくいって幸せになるのであれば、この世に離婚届なんてものは存在しません。結局のところ、結婚することはゴールではありませんし、お互いに一緒に居て幸せで居続けることは簡単なことではありません。

そもそも、恋とは大変なことなのです。だから町ですれ違った全員に一目ぼれすることはないですし、職場で困ったときに助けてくれた相手のことを「かっこいい」と思ったとしても、その全員のことを本気で好きになることは無いのです。誰のことを本気で好きになるかを見極めるための、人間のDNAに備わった恋愛センサーのおかげだと思っています。
このセンサーは社会生活を送りながら精度を高めることができるので、センサーの感度が高すぎて、優しくしてくれる人だったら誰でも好きになってしまう人であっても、サビついてしまって誰のことも好きになれない人であっても、センサーは機能を戻したり、適切な度合いに調整することができます。


サビついてしまっている人であれば、相手の見た目から入るといいでしょう。誰のこともイケメンだとか、かわいいだとか思わない人はいないと思います。「こんなイケメンは私なんか相手にしないだろうな、モテるだろうから仮に付き合えても浮気されるだろうな」と思ってしまうのは分かります。
しかし、だとしたらイケメンとはどうせ付き合えない、と割り切ってホストクラブに通ってみるのはいかがでしょうか?本当にセンサーがサビ付いてしまっているのであれば、イケメンにもてなされても変にハマることはないでしょうし、チャラ付いた男が苦手であっても、ホストにもいろんなタイプがありますから、大人しめのホストを探してみてください。
たぶん3、4店くらい回ってみると「あ、この人いいな」と思えるホストが出てきます。あとはその人にまた会いたいという気持ちが勝手に出てくるので、足しげく通って、貢いで、このままでは身を滅ぼしてしまうというくらいになったあたりでまた、この日記を読み返してみてください。
私に対する恨みの気持ちが沸き上がってくるかと思います。でもその恋をなんやかんやで乗り越えてみた時。それは何年ものことなのか、それとも何日程度のことなのかは分かりませんが、ふとこの日記を思い返してまた読んだ時には「おいM、お前のせいで大変だったんだぞ」と笑いながら私に感謝してくれると思います。その時にはセンサーについたサビはすっかりきれいに落ちているでしょうから。

感度が高すぎちゃってすぐ好きになってしまう人は、相手を見定める順番を少しだけ変えてみてください。相手と付き合う前は、相手の交友関係(特に異性との)や、金銭感覚、言葉遣いや食事のマナーが多少気になったとしても、ある程度目を瞑っていませんか?「まあ付き合って私のことを本気で好きになったら変わってくれるはず」と思って流していませんか?そして付き合ってから相手に先ほどのことを直してほしいと伝えたり、伝えられなくて悩んで傷ついたりしてませんか?相手の行動や考え方に目を光らせるべきなのは付き合った後ではなくて、付き合う前です。
付き合う前は目をかっ開いて吟味して、お付き合いできてからは多少目を瞑ってあげればいいのです。普通は、付き合ってから受け入れるものです。付き合う前に受け入れて、付き合ってから拒絶されたら相手もたまったもんじゃありません。

では一歩進んで、センサーにはある程度自信があるけど、どんな相手と結婚すればうまくいくか分からないという方に対してですが、その答えは私にも分かりません。ただ1つなんとなく言えるのは、男性が女性を選ぶ時の目線にはなってしまうので、たぶん女性にとっては違うと思いますが、この相手とだったらどんな貧乏で惨めな生活をしても一緒に居たいと思えるかどうか。ではないでしょうか。

とはいえ、ぶっちゃけ言えば恋愛にしても結婚にしても、何歳までにどうなっていなければならないとか、何年付き合ったら結婚しなければならないとか、そもそもしないと幸せにならないというものではありません。成就させなければいけないものでもないです。そう教えてくれたのが秋元秀夫さんです。

さて、随分と真面目で長文になってしまったので、更にここでなんの脈絡もなく、先日の個人配信でお約束しましたので、2020年の9月に作ったケイタと漫才をするためにつくった台本を投下しておきます。月日が経つのは早いものですね。



2人で どーもーMKボーイズでーす。

M  あ、ありがとうございます!たった今お客さんからバリアブロックをいただきました!ありがとうございます!こんなんなんぼあってもいいですからね。


ケ  これが一番いいです。ありがとうございます。いきなりなんやけどうちのオカンがね、好きなミナツドメンバーの名前を忘れてしもたんですよお


M  そらあかんがな。俺が一緒に考えたるから特徴教えてくれる?


ケ  オカンが言うにはそのメンバーのイメージカラーは黄色らしいんですわ


M  てぃつぐやないかい。ミナツドで黄色言うたらてぃつぐや。キャラデザのシャツは白Tやけど、黄色でTっていっぱい入ってるからね。それはてぃつぐに決まりや!


ケ  いやわからんのよ。


M  なんでや?てぃつぐに決まりやないかい。


ケ  俺もてぃつぐやと思たんやけど、オカンが言うにはな、そのメンバーの髪の毛はフッサフサらしいんやわ。


M  うーん。それやったらてぃつぐちゃうかー。てぃつぐの髪の毛はフッサフサやないもんね。高校時代の髪の毛から知っとるから言うけど、まぁよく耐えてるとは思うよ。ただもう限界を感じさせるもんね。ほなてぃつぐちゃうかー。ほかに特徴言うてなかった?


ケ  オカンが言うにはな、そのメンバーは「スタート」を「スタートゥー!」って言うらしいわ。


M  そらてぃつぐに決まりや。てぃつぐの中で「スタートゥー!」はアイデンティティみたいなもんやからね。他のメンバーもそれ分かってるから絶対に真似せんし、もし仮に他のメンバーが「スタートゥー!」をパクるようなことがあったわ、俺は動くよ。それはてぃつぐに決まりや!


ケ  いやそれが分からんのよ。


M  なんで分からんのよー!てぃつぐに決まりやろ!


ケ  俺もてぃつぐやと思たんやけど、オカンが言うにはな、そのメンバーは頭の回転の早さを活かした巧妙なプレーで他のメンバーを翻弄するらしいんや。


M  ほなてぃつぐちゃうなー。てぃつぐのプレースタイルはサバンナで怯える鹿やからね。てぃつぐもそれを自分で分かっとるからIQ250なんてしょーもないこと言っとるんやと思うわ。本来そんなてぃつぐはゲームで真っ先にやられるはずなんやけど、そうならんのは大人の事情があるからやないかって俺は睨んどるよ。ほなてぃつぐちゃうかー。そしたら他になんか言うてなかった?


ケ  オカンが言うにはな、そのメンバーの前世は猫やというんや。


M   そらてぃつぐやないかい!前世は猫ってもはや意味不明で何を狙っているのか分からんけど、そういう気味の悪さがてぃつぐなんや。もし仮にロックが前世は猫やって言うたとしたら、なんか妙に説得力あって信じてしまうもんね。意味不明な自分語りを意味不明なまま流せるのがてぃつぐの最たる特徴なんや!


ケ  いやでもわからんなあ。


M  なんでや!


ケ  オカンが言うにはな、てぃつぐではないらしいねん。


M  それやったらてぃつぐではないやないか!オカンがてぃつぐではないと言うてんならてぃつぐではないに決まっとるがな。お前俺がてぃつぐが真っ先にやられにくい理由が大人の事情を意識してるからやとかリスクあること言うてた時、どんな気持ちでそれ聞いてたんや。


ケ  すまんなぁ。けどオトンが言うにはな?


M  オトン?


ケ  うん。オトンが言うにはな、ズシシやないかって。


M  そらないわ。どうもありがとうございましたー。

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【Mくんからまっちゃんへの質問】

一人の時間大切にしてる感じ?

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