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【交換日記99日目】ルネサンス

みなさんこんにちは。

最近蒸し暑い日々が続いています。ジメジメの日は気分だけでもカラッといきたいところですね。我が家のアレクサに教えてもらいました。

私事ですが、目下引越し中です。入居したばかりで、新居にはベッドしかありません。インフラは辛うじて来ましたが、ネットがあと1か月くらいかかりそうです。前の家も引き払うことがまだできず、PCを含めた大半の家財の搬入にはまだ時間がかかりそうです。

知り合いに運送会社を経営している人がいますので、昨晩ラインで事情を伝え、最低限必要になる、机やテレビ、PC、ゲームなどは今週中に引っ越しが出来そうですが、服や冷蔵庫、本などは荷造りをする時間が無く、再度引っ越しの準備をする必要がありそうです。さすがに衛生的にも洗濯機は買いなおしてしまうことにしましたが、設置は木曜日とのこと。

何もないお部屋はとても心細い気持ちになります。

はじめて一人暮らしを始めたのは大学1年生の時です。親の方針で地元の大学を受験することが許されませんでしたので、親元を離れて一人暮らしをはじめましたが、あの時はまだ、部屋にテレビやネットなどがあり、ここまで心細い思いはしませんでした。

普段テレビを見ることはあまりありませんでしたが、ここにきてテレビ、再評価です。

「再評価」という言葉から勝手に頭に浮かんできたのが、
「ルネサンス」です。

懐かしい芸人のギャグを連想させるワードですが、きちんと理解してあげると、とてもおもしろい歴史キーワードです。

ルネサンスはフランス語で"renaissance"と書きます。
以前どこかで触れましたが、ヨーロッパの言語はラテン語から派生しているものが多くこの"renaissance"の頭についている"re-"は英語の"re-"と同様の意味を持ちます。

つまり、「~~に対して」のような意味です。ここから転じてあえて和訳するなら、「反、再、返」などような感じです。この"renaissance"の"re-"は「再」に当たります。

それでは"naissance"とは何かというと、「創成」とか「誕生」という名詞です。

つまり"renaissance"を英訳すると"rebirth"というような意味になります。
「再生」とか「二度目の誕生」、「復活」というようなニュアンスです。

ではルネサンスとはなにが復活したのかというと、端的に言えば、ヨーロッパが失っていた昔のヨーロッパの価値観です。

もともと紀元前のヨーロッパ地域の中心はローマやギリシアでした。その後キリスト教が台頭し、さらに北方からゲルマン人(フランク族とか東ゴート族とか西ゴート族とかの総称みたいな感じです)がローマのあたりに攻めてきた結果、小都市が乱立した都市国家を形成した社会ではなくなっていきました。ヨーロッパの中心はローマ・ギリシアではなく、バチカン(まぁ場所はローマですが)に移り、バチカン(ローマ法王)の指名する皇帝が国を治めるという封建社会にシフトしていった、というのが中世のヨーロッパの大まかな流れです。

中世の封建社会以前のヨーロッパの価値観、つまりローマ・ギリシアの価値観は、封建的、宗教的なものではありませんでした。哲学や科学などをベースにした、現実的な価値観の時代でした。

こうした現実的で科学的な価値観は、キリスト教の台頭によって否定されていきます。実験結果などから導き出される科学的な結論よりも、聖書の解釈に沿う事実が求められる時代です。

天動説と地動説の話なんかはとてもいい例です。
地球が太陽を回るというのは、キリスト教的ではありません。ローマ・ギリシア時代でも地動説は主流ではありませんが、説として唱えられていました。アリスタルコスという古代ギリシアの天文学者は、紀元前250年ころに地動説を唱えていました。

ちなみに、バチカンが地動説を認めたのは2008年のことです。つい最近まで、熱心なキリスト教徒は地動説を認めていなかったと解釈することもできるわけです。

宗教的から現実を導き出すのではなく、現実から仮説を導き出して法則を帰納的に導き出すという価値観は、現代人と相性がいいですね。

人生観も似ているところがあります。
古代ローマ・ギリシアでは「我々の人生の生きる意味はなんなのか」を考えることが哲学でしたが、中世ヨーロッパでは、そもそも哲学が必要ありません。聖書に書いているかどうか、あとはその解釈をどうするかという問題だけです。

そんな古代ローマ・ギリシアの価値観を、ヨーロッパの人たちは1,000年ほどの間、失っていたのです。

キリスト教の台頭によって古代ローマ・ギリシア時代に書かれた書物のほとんどは燃やされたり、適切な管理をされなくなったために消失してしまったためです

これを大事に受け継いだのが、実はイスラム社会です。イスラム社会は古代ローマ・ギリシアの書物を自分たちの言葉に翻訳して大切にしてきました。

それが、キリスト教とイスラム社会との対立(レコンキスタって聞いたことあると思います)の中で、キリスト教徒たちはアラブ人が持っている書物が、実は自分たちのご先祖様が書いたことを知る訳です。

そうして、かつて自分たちの先祖が作り出した価値観に改めて触れ、共感することによって、昔の価値観が復活したこと。これがルネサンスです。

引っ越しも文章も見切り発車でスタートするとろくなことがありませんね。

まーちゃの質問なんでしたっけ?もうちょっと段取り良く進められると良いのですが。。。

【まっちゃんからの質問】 
夏の必需品を教えて。Mくんらしいやつ。

私らしい夏の必需品というものが例えばどういうものなのかは分かりませんが、夏に限らず、私は必ずハンカチを持っています。
女性では当たり前かもしれませんが、ハンカチを持たない男性は意外と多いように感じています。
手ぬぐいの魅力について触れたこともありますね。
↓たぶんこれです。

ハンカチはお尻のポッケに入れる派ですので、ハンカチサイズの手ぬぐいを重宝しています。気付くと買ってしまうので、私の家のハンカチ村には常に新しい住人がやってきます。

あと他に思いつかないですね。

あとこだわりを申し上げるなら、仕事はスーツなのですが、夏でも上着は着て、ワイシャツも長袖にするようにしています。
暑いのに上着を着ていると「しっかりしてそうだな」って思ってもらえるだろうという下心がありますが、実際、自分で言うのもおかしい話ですが、しっかりしている方だと思います。

スケスケで通気性の高いジャケットなんてたくさんありますので、そこまで暑さは気にならないです。汗はかきますが、もともとおでこの汗腺が発達しているのか、暑くなくてもおでこに汗をかいているときがあります。ちゃんと涼しい場所でおでこに汗をかいている場合、緊張している証拠です。ミナツドメンバーはそのへんしっかり押さえておいて、フォローしてください。

こんなもんですかね。

次回は記念すべき第100回目ですね。なんで私じゃないんでしょう。

【次の人はTちゃんです】

Mくんさんからのお題
「この夏の理想の過ごし方を昨夏の反省を踏まえて論じよ」

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