山岳カルマを抱えた一家
夫の祖父も、お義父さんも、夫も山男。
祖父は、山に行っては山菜や薬草をとってくる人だったが、山で転倒して足を骨折し、車椅子生活になってしまった。
お義父さんは、写真が好きで、山の写真をたくさんとっていたが、ある日写真に夢中になるあまり転落して、首の骨を折る大怪我をした。
夫はといえば、一度山で遭難して大変な思いをしたのに、それでも次々と難関の山に挑もうとする。
待っている方は気が気ではない。
そんな時、息子が学校の山岳サークルに入ったという。
息子はそこまで山が好きだとは思っていなかったのにどうして?
妻がある占い師に相談すると、
あなたの家庭は、重い山岳カルマを抱えている。
このままでは、いつか死者が出るかもしれない。
このカルマを解消するには、
山に木を植える
山のゴミを拾う
むやみにに山の木を切ったり、開拓に関わる仕事をしない。
と言った。
その占い師、実は山の精霊だった。
人々を山で怪我させて、同じことを言ったという。
やり過ぎでしょ
本文ここまで 410文字
これはたらはかにさんの
♯毎週ショートショートnoteに参加したものです。
今回裏お題「山岳カルマ」
でした。
大変なことや不幸が続くと、何か重いカルマを抱えているのではないか?
などと思ってしまう私です。
でも、誠実に一生懸命生きていくしかないな、などと思います。
次の転生で、穏やかで幸せな生涯が送れますように‼️
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