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豊前善光寺

善光寺というと、信濃(長野県)の善光寺が有名ですが、ここ豊前芝原善光寺も、日本三善光寺の一つです。

日本三善光寺とは、長野信州善光寺と、山梨甲州善光寺と、ここぶぜん芝原善光寺です。

宇佐市の中津寄り(北九州方面)に位置する「豊前善光寺」
JRの豊前善光寺駅からは少し離れています。

平安時代中期の958年(天徳2年)に全国巡礼していた空也上人が、宇佐神宮の八幡神の御神託を受け創立されたお寺だそうです。

周りはのどかな田園風景。
そこに数台車が停められるところがあり、善光寺の看板がありました。

道路の左側に、木が茂った場所があり、そこが善光寺でした。

左手に墓地
正面に、門

入って、中から門を見ると、何とも風情があります。

門を入って右側には、

これは何?
経蔵か何か?渋くて素敵です。
他にも

閻王堂、閻魔様がいます。
鐘楼の彫刻も美しい

この鐘楼は、大寛保2年(1742年)建立され、平成15年(2003年)解体修理されたものだそうです。

そしていよいよ、国指定文化財の本堂が見えてきました。

このお寺は、993年に一条天皇の永世天下護寺の勅願所となり、その後何度か修復されました。

近くに宇佐海軍の特攻基地があった為か、その後兵火に遭い、当時の姿を残す建物としては本堂のみとなってしまいました。

この本堂。
1250年(建長2年)に多々良弘良が再建したと伝えられている、鎌倉時代のたてものです。
先ほども言いましたが、国重要文化財です。

こちらが正面。

先ほど横から見たら、普通の台形に広がる屋根かと思っていましたが、正面は湾曲した形(名称わからず)がついてます。

近くで見ると、また印象が違うから不思議。

屋根では、怖い顔をした鬼瓦が、こちらを睨んでいます。

睨まないで! ちゃんとお賽銭、入れましたよ‼️


美しくお手入れされた庭や、静けさ漂う静寂な雰囲気がとても素敵なお寺です。

奥の建物。

こちらもなかなかいい感じ。
この建物の前に、何やら石柱

なんて書いてあるのかわかりません。

私たちは本堂の側面から入ってきましたが、本堂から真っ直ぐ前に道が伸びていて、山門がみえます。
こちらが、正式な入り口だったようです。

更にその先に、真っ直ぐ道があります。
ここが参道のようです。

閑散としていますが、お参りの人であふれた時期もあったんだろうなあ…

南門の正面
門の扁額

この南門 -は、貞享3年(1686年)建立されたものです。
宝永2年(1705年)の解体修理の際修理、「梵天山」の山額が掲げられました。
この山額を揮毫したのは宮本武蔵の達磨図に賛もしている、小倉藩小笠原氏の菩提寺広寿山福聚寺の二世広寿法雲という人らしい。
宮本武蔵の達磨図、あれはすごい迫力ですよね。
また、平成17年(2005年)にも解体修理されています。

他にも、お地蔵さんがいっぱい

入ってくる時に左側にあったお墓は、おそらく僧侶の墓

空気が違う感じがしました。

後半駆け足になってしまいました。
今は来る人も少ないようで、御朱印もやっていないとのことですが、静かでいいところでした。

ここは、ツツジ🌺が有名らしいので、ツツジが咲く季節に来たら、より素敵だと思います。

実はもう少し書きたい事があったのですが、今日はここでやめておきます。

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