大好きなお寺 油山寺最終回 (袋井市 遠州三山)
長々と引きずってしまった油山寺の記事ですが、今回ようやく最終回です。
まだまだ見どころはたっぷりありますので、ご安心ください。
前回の記事はこちらです。
礼拝門をくぐって目の前に現れる風景。
とっても素敵です。
正面の宝生殿、右側にちらっと映ってますが方丈、見えないけど左側にある書院。
それらが見渡せるこの場所は最高です。
まずは宝生殿に向かいます。
お線香をあげて
宝生殿正面、お賽銭箱のすぐ左側には、大きな数珠が下がっています。
この数珠を引っ張ると回って、カタンカタンと数珠が落ちて当たって、小気味良い音がなり響きます。
ここはさっとお参りを済ませ…
というのも、この後「ごりやく巡り」で再びお参りするからです。
300円で、方丈、宝生殿、書院の内部が全部見れます。
これはありがたい‼️
靴を脱いで、方丈に入ります。
方丈とは、ご信徒の休憩や法話の会場に使用される建物です。250年以上前に建てられた歴史ある建物です。先ほども言いましたが、県指定重要文化財です。
廊下には大念珠がかかっています。樹齢1000年のマキから作ったものだそうです。
中に入ると見事な龍。今にもここから飛び出して来そうです。
ごりやく巡りをしているのは私一人。
方丈独り占めです。
まばゆい薬師千体仏。
竜の反対側は
大きな鯱鉾が見えます。重要文化財に指定された山門の鯱鉾(しゃちほこ)です。
こんなすごいもん、目の前で、ガラス越しでもなんでもなく見れる驚き!
鯱鉾の両側の虎の額は、猛虎雌雄図。
秀石先生、虎の絵の第一人者
という説明があるが、これは江戸時代の唐絵目利、渡辺秀石のことなのかな???
はじめは、信者の寄進されたのは雄の絵だけだった。しかし10年後再三雌が夢枕に立ち、当山にて再開した。
という説明書きがありました。
油山寺元仁王門の仁王像の頭だけが一個ポンとありました。
写真撮ったつもりでしたが…ない。
これも、かなり痛んでますが、目の前10センチで見れます!
軍善坊大権現の化身、ムササビの剥製もありました。
まじまじと見つめつつ、剥製なんかにしていいの?とも思っちゃいました。
通路は宝生殿へと続きます。
宝生殿の入り口に、「三重塔蓮の扉」がありました。
普通の木の扉だと思ったら、国指定の重要文化財でした。
写真取らなかったー😣
宝生殿の各天井には、見事な絵が書かれていて、襖には見事な書もありましたが、撮影禁止でした。
宝生殿の不動明王、通常お祓いをしてもらう人が入るところに入って、しっかり見ることができました。
目の前には護摩を炊く結界がありました。
しばらくそこに座って、静かな時を過ごしました。
私だけの不動明王様、なんて勘違いするほど❤️
それから次は、書院のほうに向かいます。
書院は、江戸時代中期に作られた、元横須賀城の書院です。
中では撮影禁止です。
勝海舟や、山岡鉄舟、西郷隆盛などの書がありました。
そこを抜けるとお庭があります。
ここも落ちた紅葉で地面が真っ赤です。
紅葉の季節は最高でしょうけど、この景色もなかなかです。
竹林の七賢人という名のお庭。所々の石が七賢人だと思いますが、9個くらい石があります。
なんか書いてある石もあるので、それ除いたら7個なのかと思います。
そしてそこから振り返ってみた書院も素敵
この後、宝生殿の奥にある、四天王十三佛戒壇廻りをします。
撮影禁止です。
中は目が慣れるまで真っ暗で見えません。目が慣れてくると、そこに四天王や十三佛が浮かび上がり、何度も神秘的で神聖な空間でした。
他に誰もいなくて、暗くて狭くてシーンとしてるから、ちょっと怖かったです。
(若干閉所恐怖症気味なので)
そこを抜けると、宝生殿の裏側の庭
薬師稚児曼荼羅の庭園とのことで、ちらほらと稚児の石像は見えるのですが、庭木が大きくなり過ぎていることもあり、???という感じでした。
こうしてごりやく巡りを済ませ、出口付近にある無料の飲み物をいただいて、外に出ました。
さて、外に出て、お守りやお札を売っているところの前に、開運の茶がま。
お賽銭を投げ入れ、茶釜の中にうまく入ると、幸せの音色が響くという。
私は今まで成功したことがありませんでした。
そして今日も挑戦。
入りました‼︎
これが幸せの音色というものなのか、わかりませんが、カランコロンと少し響きました。
その横には、納札所の祠があります。
覗いてみると
めがね納箱というものがあります。
実は以前来た時は、ここがメガネが山のように積まれていました。古いお札やお守りだけでなく、お世話になったメガネを収めることもできるようです。
こうしてお参り、見学を終えて左側に抜けると
ごりやくまんじゅう?
もうお昼になっていて、お腹も空いたので、買ってみました。
周りの黒っぽいのは黒胡麻。
中はあずきのあんこです。
美味しかったけど、なかなか甘くて2個が限界でした。
そこから駐車所の方に向かうと、車をお祓いするところや
献眼者報恩慰霊碑というものがあった。
その横にあった石碑を読んで、こういう貢献の仕方もあるんだな、と思った。
なんだかちょっと、ジーンとした。
駐車場手前、以前は気づかなかったのですが、何やら上に登る階段がある。
登ったら、景色いいのかな?
気持ちよさそうだから、行ってみよう。
にしても、なかなかの階段。
のどかな山道をハイキングしてる気分。
大きな観音様が、一番高台にいらっしゃいます。
山頂からの景色はこんな感じ。
手前で重機が土を掘り起こしているけれど、景色としては、昔とそう変わらないのかもしれないと思いました。
ご覧の通り、空は再び暗くなって来ました。
油山寺に来ると、
帰りたくない‼️
という気持ちになるのですが、そうも言っていられないので帰ることにしました。
実は1月は、鳳凰の切り絵の御朱印がもらえると聞いて、行こうと思ったのですが、もう品切れでした。
私が胃痛でダウンしてなければ、もっと早くに行けたのに…と思うと残念ですが、縁がなかったんですね…残念
また、後から気がついたのですが、実は、まだ行っていないところがありました。
栄西禅師像や、光明稲荷から裏山に登っていくような道がありました。
みやま台とあってので、ただの広場的なものと思っていたら…
この絵を見ると、五重の石塔(宝生殿の前の庭にあったのと同じようなものみたいです)や弘法大師像があったんですね。
そして後から、その先に奥の院跡があったことを知り
うわー、残念‼️
でも、これでまた、次回のお楽しみができました。
油山寺記事はこれで終わりです。
この後、真っ直ぐに家に帰らず、天気を心配しつつ他の場所にも行きました。
それについてはまた後日の記事とします。
最後はちょっと長くなってしまいました。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
あなたにも、油山寺のご利益がありますように‼️
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?