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寂しんぼうの一人暮らし
私は寂しがり屋だ。
子供の頃から、一人でお留守番ができない子だった。
親に留守番を頼まれても、一人になると、家を飛び出してどこかに遊びに行ってしまい、よく怒られた。
そんな私だけれど、学生時代3年間は一人暮らしをした。
一人暮らしと言っても、今でいうシェアハウスのような、一軒家の一部屋に住んでいるという感じだった。
すぐ隣の部屋には、親友が住んでいて、ベランダから行き来できたし、トイレは2人で共同。お風呂は銭湯。
これを一人暮らしと言えるかどうか…
という感じだけれど、一応一人暮らしだ。
それでも初めての自分だけの住処というのが嬉しくて、気がつけばいつも掃除をしていた。
でもそこで1人でいる時間は、そう多くはなかった。
とにかく人の出入りが多かったし、かと思えば友達の家にも頻繁に行っていた。
テレビがなかったので、日曜の8時には大河ドラマを見に友達の家に行ったりもしていた。
だから寂しいと思うこともなかった。
とはいえ本当に貧しかった。
でも、貧しいのは私だけではなかったから、よかったんでしょうね。
周りの学生たちも似たり寄ったりだった。
みんなで助け合って、あるものは分け合って、情報を交換し合って、助け合って生活していた。
お米屋さんに行っては、
一番安い米ください。
パン屋さんに行っては、
パンのミミください。
安い遠くの八百屋までみんなで行って、
えんやこら、でも楽しくおしゃべりしながら、歩いて持ち帰る。
誰かの実家から食料が送られてくると、それでみんなでパーティー
冷暖房も給湯器もない部屋で、冬はパーティーで飲んだコーラの1リットルの瓶(今はないのかな)に熱湯を入れて、バスタオルに入れて布団の中に入れて湯たんぽに。
朝はそれで顔を洗う。
夏は昼も夜も窓全開。最近は熱帯夜とか多いけど、昔は暑い夏でも夜は涼しかった気がする。
2階とはいえ、ちょっと危険だったかもしれないけど…
帰省費用がなく、4年間で3度、家を建て替える時、成人式、就職活動の時しか帰省しなかった。
でも、帰りたいとも思わず…
でも一人暮らしだったからではなく、学生だったから楽しかったんだろうな。
これが大人になってからだったら、全く違うものになるはずだ。
私は、数年後は一人暮らしになると思う。
おそらく…
その時私はどんな生活を送るのだろう。
その頃には、そんなに頻繁に人は訪れないだろうし、行く場所とて、そんなにはない。
誰かがいる家で、たまに1人になると、ゆっくりできていいなーなんて思うし、もっと自由に過ごしたいとも思うけど、ずっと1人だと、どうなんだろう…
1人になって、自由になるのは楽しみもある。
あんな生活をしたい
こんな生活をしたい
などと考えたりもする。
しかし料理も、食べてくれる人がいるから楽しんで作っているけど、自分1人だと結構いいかげんになりそうだし、
あんまり作る気がしなくなるように思う。
だらけ出したら止まらない気もするし、
ゴキブリが出たらどうしよう…
腰が痛くなったらどうしよう…
色々楽しみたくても、経済的にはギリギリだろうし、若い頃と違って、体を使うことにも限界がある。
仕事をしているうちはいいけど、年金生活になったら???
でも、確実にやってくるその時を、不安に思いながら迎えたくはない。
だから、寂しんぼうにさよなら
1人になった時になりたい姿をイメージして、それまでにたくさんの楽しみとやりたいことを準備して、1人を楽しめるようにしたい。
そんな時、もしこのnoteをまだ続けていたら、きっと、次の記事何書こうって、どこかに行ってみたり、何かをしたり、誰かの記事に紹介されたことをやってみたいと思ったりするだろう。
そんなワクワクドキドキの一人暮らしを目指して、これからもnoteを続けていきたいな、と思いました。
この記事は、メディアパルさんの企画、「たのしい?さみしい?一人暮らしのエピソード」に参加したものです。
ゆるっと再募集!【企画】たのしい?さみしい?「#ひとり暮らしのエピソード」教えてください!(募集期間2023/1/6~4/15)|メディアパル @mediapalpal #note #新生活に向けて
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