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虚空蔵尊だるま市

毎年2月23日は、焼津市浜当目はまとうめにある、曹洞宗のお寺、恵目山弘徳院けいもくざんこうとくいん周辺で、ダルマ市が開催されます。

だるま市は、昔チラッと来たことがありますが、あまり良く覚えていませんでした。
虚空蔵山も、1〜2回は来たような気がします。

昨日妹に誘われて、久しぶりに行ってみることにしました。
ということで、また焼津市に行きました。

焼津市の浜当目というと、山を越えたら静岡市、という場所の海沿い。
昔からの漁師町です。

右側の、こんもりした山が虚空蔵山。
弘徳院は、その山の麓にあります。

歩いて行くと、

虚空蔵山に登る道。
その横の方に、お寺があり、その周辺にだるま、売っていました。

こんな感じでテントの下でだるま売ってるお店が5〜6件。
飲食の屋台もいくつか出ていますが、
なんせこのご時世。
かなり縮小してやっているようです。

まずは弘徳院にお参り

左側の石柱は、こんな感じ

この寺に祀られている虚空蔵菩薩は、京都嵐山の法輪寺、伊勢朝熊の金剛証寺と並ぶ、日本三大虚空蔵尊のひとつとのことです。
以前は、先程登口があった、この山の山頂にある香集寺こうしゅうじの御本尊でした。

お寺の前にある、弘法大師像は、正面ではなく山の上の香集寺を見上げているようです。

では、その香集寺へ…山登りしましょう。

30分くらいかかるとのこと。
最初はいい感じ。
でもそのうち…

なかなかの上りにくい道です。

少し上ると右側に祠

みんな素通りしてますが、左側はお稲荷さん、右側は火防地蔵尊のようですよ!
お稲荷さんの中は、本尊はありませんでしたが、奥にはちゃんとお地蔵様いました。
ちゃんと火事にならないように、お参りしました。

途中途中にお地蔵さんが置いてあります。

昔はもっとたくさんあった気がしますが、記憶より少なく、また新しいものが多かったので、多くは石に帰ったのかもしれません。

上の方から鐘の音が聞こえてきます。
木々の間からの空がきれいです。

途中仁王門の看板。でも何もない。

でも、遠い記憶では、ここに仁王門あったような気がします。

だんだん鐘の音が大きくなってきました。
30分と書いてあったけれど、20分ほどで見えてきました。

頂上について振り返ると、焼津港が見えました。

海も空も綺麗です。

そして、これが香集寺です。

新しい社だと思ったら、昭和60年に建て替えられたものでした。

右側に香集寺跡があり、奥に何やらピラミッドのようなモニュメント。

ここは、日本で初めて船舶用国産無線通信機による更新実験を行った場所だそうです。
ピラミッドは「船舶無線電信発祥の碑」でした。

船舶無線は、ここから始まったのね…
知らなかった。

その後ろの木々の間から、富士山が見えました。

ずっと聞こえていた鐘の音は、これのようです。

最後に、わたしも鐘をついて帰ってきました。

足元がずるっと滑るので、気を付けながら山をおります。

途中下を覗くと、先程の弘徳院の屋根と、海が見えます。

何とか無事に下まで下り、弘徳院の前を通って海の方に出てみることにしました。

すると弘徳院の横に神社があることに気づきました。

延喜式内 那閉なへ神社。
古い神社のようです。

神社の前に事代主大神と大国主大神の像があります。

焼津の漁師たちは、ここで漁の安全と豊漁を祈ったことでしょう。

面白いお守りを売っていました。こんなの見たことない!

大漁釣り守り‼️

釣りをする人には、もってこいのお守りです。

私は、ちょっとかっこいい、このお守りを買いました。

災難除けと幸せのお守りです。
織り方で少し傾けると、表に恵比寿様、裏に大黒様が見えます。
見えますか?

さて、ようやく海にでました。
天気が良くて、真っ青な海です。

テトラポットの先に「神の岩」が見えます。

ここに、海の彼方から訪れる神々をお迎えしたんですね。
今は小山のようになっている虚空蔵山ですが、その先が神の岩まで岬のように続いていて、湾のようになっていたそうです。

虚空蔵山の右後ろ、遠くに見えるのは、日本平です。

昔は、もっと広い砂浜でした。
虚空蔵山の下の海岸まで歩いて行けたそうです。
静岡市まで歩いていけた頃もあるそうです。
あちこちで、日本の砂浜が狭くなっていると聞きます。
海岸線が人工的に固められたり、川の流れや量が変わることによって、海岸線の姿がどんどん変わっていってるのですね。
残念です。

宝貝見つけた!

この海岸には、こんな丸くて平たい石がたくさんありました。

昔、まだ小さかったころ、誰かが亡くなって、お墓に置く石を拾うとかで、海岸にみんなできて、このまるくて平たくて、つるっとした石をたくさん取って帰ったことがあります。
どこの海岸だったか記憶にありませんが、この辺だったのでしょうか???

さて、最後の最後に、だるまを買うために、再び弘徳院に戻りました。

海側から見た弘徳院

それから、この寺に、ビキニ環礁で行われた水爆実験で被ばくした第五福竜丸の乗組員久保山愛吉さんのお墓があったので、手を合わせてきました。

横には、広島の木と、長崎の木が植えてありました。
原爆がこの世から無くなることを祈ります。

さて、私が買っただるまさんです。

高さは15センチです。
このだるまさん、願いを聞き届けれくれるように、耳がついています。
目玉は、この写真をとった後に入れました。

なんの願い事をしたのかは内緒です😝

だるまさん、だるまさん、
私の願い事、叶えてください!!!

右目を入れて、お納めできる日が来るといいな。

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