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読書メモ 『この一冊で全部わかるサーバーの基本』

読んだキッカケ

サーバーという概念をなんとなくは理解しているものの、ふわっとした認識を持っていることに不安を感じたので読んでみた。
同じシリーズの『Web技術の基本』がわかりやすかったので購入。

書籍概要

タイトル:イラスト図解式 この一冊で全部わかるサーバーの基本
著者:きはし まさひろ
単行本:192ページ
発売日:2016/3/29

サーバーやネットワークの基礎知識を、用語ベースで解説。
社内サーバー、公開サーバーの種類や役割、セキュリティ、クラウドと自社運用(オンプレミス)の連携などが図解で書かれている。

知れて良かったポイント

●IaaS、MaaS、SaaSの違い
SaaS(Software as a Service):これまでパッケージ製品として提供されていたソフトウェアを、インターネット経由でサービスとして提供・利用する形態。SaaS型サービスの代表例は、Google Apps やSalesforceなど。
データをインターネット上に保存したり、複数の人間が同一データを共有・編集ができたりするようなサービス。

PaaS(Platform as a Service):アプリケーションソフトが稼動するためのハードウェアやOSなどのプラットフォーム一式を、インターネット上のサービスとして提供する形態。代表例は、Google App Engine やMicrosoft Azureなど。
プラットフォームを大規模なデータセンターなどに用意して外部に開放し、主に企業などのユーザーが、その上にサービスを開発する。
開発者はあるシステム設計に沿った方法でアプリケーションを開発できるので、コストを抑えてかつ早くシステム開発をおこなうことができることがメリット。 

IaaS(Infrastructure as a Service):情報システムの稼動に必要な仮想サーバをはじめとした機材やネットワークなどのインフラを、インターネット上のサービスとして提供する形態。サーバーを利用する際に必要なハードウェアのスペックやOSを、ユーザーが自分で自由に選定して、ネットワーク越しに利用することが可能。代表例は、Google Compute Engine や Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) など。

●仮想サーバーとは何か
1台のサーバーを分割すること。例えば、8GBのサーバーを、2GBと2GBのようにリソースを分割する。サーバーの台数が減ると消費電力が減らせるほか、余ったCPUやメモリなどのリソースを有効活用することが可能。

●サーバーの種類
・DHCPサーバー:IPアドレスを配布するサーバー
・DNSサーバー:IPアドレスをドメイン名に変換するサーバー
(AWSが提供するDNSサーバーは「Route 53」)
・SSOサーバー:ユーザー名とパスワードを一元管理するサーバー
・メールサーバーは受信に使う「POP3サーバー」と送信に使う「SMTPサーバー」の2種類
・FTP(File Transfer Protocol)サーバー:FTPを利用して効率良くファイルを転送するサーバー
・VPNサーバー:インターネットを利用して仮想的な専用線を作り、拠点LAN間を接続したり、モバイルユーザーを接続したりする技術
etc...

調べた単語

●Apache
世界中で使用されているWebサービスを提供するサーバーソフトウェア(HTTPサーバー)。オープンソースで、LinuxだけでなくWindowsなど複数のサーバーOS上で利用可能。 CMSを動かすためのPHPやデータベースと連携がしやすいほか、モジュール(部品または要素)により基本機能を拡張できることなどが特徴。

●NIC(Network Interface Card)
LANの口がついた機器。パソコンを動かすときに必要な部品。

●OS(オペレーティングシステム)
アプリケーションにおける基本的な動作システム。コンピューターの土台を支えているソフトウェアで、以下のような機能を指す。
・キーボードから文字を入力すると、入力した文字が画面に表示される。
・マウス・タッチパッドなどを操作すると、操作した位置がわかる。
・イヤフォンを指すと、イヤフォンから音が聞こえる。
代表的なOSは、Windows、Mac OS、iOS、Linux、Android。

☆Linux:WindowsやMacが有料なのに対して、無料で使えるOS。誰でも自由に改良でき、世界で最もユーザーが多い。
☆Android:Google社がLinuxを携帯端末用に改良して作ったOS。Xperia、Galaxyなどのスマートフォンやタブレットに入っている。

●ディストリビューション
UNIX系のOS(特にLinux)の配布形態。
本来LinuxはOSの核となる部分のみを差し、デバイスを制御するためのドライバーや、ユーザーが操作するためのUIやアプリケーションソフトなどは含まれなかっため、ユーザー自身で環境構築する必要があった。
それを改善するため、実用的な環境を構築できるようまとめたものが「ディストリビューション」。RedHat、Debian、Ubuntuなどが有名。

●Active Directory
Windowsコンピュータで作るネットワークの種類。「ドメインコントローラー」というWindowsサーバーがADドメイン内のユーザーアカウントを一元的に保持する。

●OpenStack
プライベートクラウドの代表例。LAN内にクラウド環境(IaaS)を構築すること。

●RDBMS
リレーショナルデータベースの機能を提供するソフトウェア。代表的なのはオラクルの「Oracle Datebase」、オープンソースの「My SQL」、マイクロソフトの「SQL Server」。

●VPN
インターネットを利用して仮想的な専用線を作り、拠点LAN間を接続したり、モバイルユーザーを接続したりする技術。

◇調べ足りていないポイント
・RDBの選び方、およびPosgreSQLはどのRDBMSに紐づいているのか

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