なぜなにナイトバード Day 1~3
『ナイトバードに連理を』という自作小説を連日投稿しています。
お世話になっております。本日は小休止です。前のめりに出し過ぎたという自覚があります。
「よって我々は『ナイトバードに連理を』のこれまでを振り返り、情報の整理を試みる」
「我々は読者の皆様への心からの感謝を表明すると同時に、読者人口の拡充を諦めない」
(これまでのあらすじ)
夢を介して並行世界・胎金界を観測する太縁眼鏡女子高生空鳥清心(そらとり・きよら)は、同じ学校に通う男子生徒犬吠早矢(いぬぼえ・はや)が瀕死でいる場面を夢見する。胎金界で命を落とせば現実でも同じことが起こる。清心は現実で早矢に接触し、その窮地から救い出そうとする。
情報の整理
A世界:胎金界のできごと
・空鳥清心は夢の中で瀕死の犬吠早矢を発見する。(Day 1)
・犬吠早矢もまた胎金界の夢を見るようになり、その中で何者かに雇われる。(Day 2)
・快復した犬吠早矢は荒廃した土地を目撃する。自身を雇った男からこの世界が胎金界であると告げられ、預言者として歓待される。(Day 3)
B世界:現実のできごと
・空鳥清心は犬吠早矢に『胎金界は実在する』というメッセージを示す。(Day 1)
・異常な夢を見た犬吠早矢は学校で空鳥清心を探すが、発見できない。(Day 2)
・犬吠早矢と空鳥清心は再度接触し、胎金界の夢について、そこで生き延びる術について話し合う。(Day 3)
登場用語
・胎金界:現実とは違う位置に存在する並行世界。空鳥清心、犬吠早矢が夢の中で観測する。技術レベルは現時点で不明。
・狢族:胎金界に生きる人の一種。頭部に生えた短い角が特徴。
・門石:胎金界に普及する鉱物資源。水と反応してエネルギーを発生させるという。
・平衡存在:胎金界に生きる人々の命は現実の人々と平衡を取る。こちらで生まれればあちらでも生まれ、あちらで死ねばこちらでも死ぬ。
・鵺:狢族の信仰する超常存在。
・夜目:狢族の伝承に登場する預言者。鵺の声を聴き莫大な知恵をもたらすという。早矢は生き延びるために夜目として振る舞うことになる。
・モッカ:犬吠早矢の平衡存在がもといた狢族の亡国。ひと月前、その人口の大半とともに一夜にして壊滅した。かつては門石の採掘と加工で名を馳せた小国であり、不毛地帯と化したその地には今も遺物があるという。
作中で開示される見込みのない情報
・空鳥清心が掛けている眼鏡は伊達。
・タイトルの原形はSHAKATAKのおしゃれフュージョン『Night Birds』。2:10あたりからはしゃぎだすギターとピアノが最高。
【続く】
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