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【夜梟伝】小ネタ・伏線集

この記事は、フリーゲーム「夜梟伝(やきょうでん)」の小ネタ・伏線集です。ネタバレを大いに含みますので、未プレイの方は一度遊んでから閲覧することをおススメします。

もしかしたら気付いた人もいるかもしれない、寧ろ作者しか知りようがない、そんな小ネタや伏線の数々をまとめてみました。言い換えればただの作者のこだわり発表会なのでゲームクリアに全く関係ありません。ご興味とお時間がある方に見て頂ければ幸いです。

ネタバレワンクッション。



🦉





冒頭商人の台詞

挨拶代わりの天気の話題

①「ここんところずっと雨だったろ?」
何の変哲もない天気の話題ですが実は最後のところで繋がります。
詳しくは後程。
②「幽霊とかのほうが近い。この辺にゃ多いんだ。」
この"多い"は春告・詠夫妻のことを指しています。

兄妹の立ち絵

これは光也の台詞
こちらは春告の台詞

③光也・花乃には立ち絵ポーズが2種類用意されており登場時からちょくちょく切り替わるのですが、下の画像の時は春告・詠に切り替わっていることを表現しています。からくり箱や昔話の記憶について継巳に促そうとする台詞の時は地味に切り替わっていたりします。二人は時々村に出入りしているので序盤の学校のシーンの時点では既に憑かれています。

茶碗の持ち方

キョウの癖が受け継がれている

④これは作中でも触れられているので気付きやすいかと思いますが「変な茶碗の持ち方」というどうでもいい癖が町谷家に脈々と受け継がれています。後で正一も幼い頃同じような癖があったことが判明します。セキについては触れられていませんがキョウとセキの関係性を考えると…。

森の罠

未だに残る罠の残骸

⑤パズルで間違えると継巳が罠に引っかかるようになっており、「落とし穴」「ロープ」「鳴子」「ツグミの鳴き声」と全部で4種類あります。ツグミは継巳の名前の元ネタでもあるので見つけた時は絶対入れようと思いました。名前などの設定については別記事で改めて。

大事な物

唯一の家族の品

⑥キョウが大事そうに持っていたから、というのもありますがセキにとっても幼い頃に自分が託した物ですからね。「…大事な物なんだろ。」はつい口から出た言葉。弟が肌身離さずこれを持っていることを知って心中はさぞ嬉しかったと思います。

「はは、そうかい」

よくある相槌

⑦この相槌、敢えて同じ台詞にしている箇所がありまして。それがこちら。

実は冒頭でも

理由はプレイしてくれた方なら分かるでしょう。でもまぁ、よくある台詞ですからまず気付かないと思います。

命懸け

手合わせでは構えさえしないセキ

⑧こちらは手合わせで勝つと聞ける台詞。逆に言えば命を懸けている時は本気を出すということ。最終戦でやっとセキが構えを取る理由は…。(「戦闘訓練」(ミニゲーム)はまた別の話。流石に構えないと格好つきませんからね。)

似ている二人

セキとキョウ、見た目はあまり似てないですが何か通ずるものがあった模様
後日譚で思い出しているのはこの時のこと
セキは春告の顔までは覚えていない

⑨春告が「昔会ったやつ」と言っているのはセキのことで、後日譚で思い出しているのもこのことになります。セキ本人は満身創痍の状態で逃亡中だったため、助けられたことは記憶にあるものの春告の顔までは覚えていないのです。春告は兄弟二人にとっての恩人にあたるという訳ですね。

兄弟みたい

面倒見がいいのは先代から変わらない

⑩継巳が「お兄ちゃんみたい」と言ったり、後に雅照おじさんの手紙でも「まるで兄弟のようだった」という記載があるのはキョウとセキの関係性を表す伏線だったりします。

間者1の謀略

見えないけどその場にいたのです…

⑪昔話中、間者1の立ち絵は出てこない訳ですが、これは昔話が彼の視点から語られているためです。彼はキョウを見張っていたので春告・詠夫妻に会っている時やキョウが隠密活動している様子も見ていたことになります。なので間者1の台詞がない場面でも彼はその場にいたのですね。だからこそ語れる訳です。

特訓

休憩を挟むとこんな感じで再開されます

⑫実は特訓は小ネタの宝庫なんですよ。作者の商人贔屓がバレてしまう…。
台詞差分が色々用意されています。
・休憩の有無
・戦闘回数(1~10回以上)
・戦闘中先読みでわざと負ける
・「休憩」を選択せずに特訓を放棄する
・特訓開始前に「夜梟伝・異」を読み返す
・休憩中に「夜梟伝・異」を読み返す
・特訓クリアしたのに保存される前にゲームを終了する
・さらにその後「夜梟伝・異」を読み返す
などなど…

初見でそんなんする奴いないだろ…

「夜梟伝・失」「夜梟伝・異」の商人は本編クリア後も台詞が変わっているので是非見に行ってみてください。

また、特訓のBGMは連戦する毎に楽器が増えていき、5戦目で完成する仕様になっています。

最終戦闘

おふざけはお見通し

⑬最終戦闘で先読みしたあげく負ける選択肢を選ぶと(本当に間違っちゃう場合もあると思いますが)強制的に引き分けにされて専用台詞が見られます。(「戦闘訓練」でも何か起こるかも…?)

二人の傷の差

よく見ると差があります

⑭セキは出血が何ヵ所か見られますが、キョウは服が破れたり掠り傷程度はあるものの殆ど出血はありません。セキはキョウを足止めしたいだけで傷つけるつもりは毛頭ないためです。一方キョウは敵討ちのため本気でかかってきますから、応戦するにはまったくの無傷という訳にはいかなかったのですね。

正一の笑いのツボ

珍しい正一兄さんの爆笑

⑮からくり箱の解錠番号を選ぶシーンでとある選択肢を選ぶと見られます。その後のチュートリアルでも会話差分が起きて花乃が「爆笑してるの久しぶりに見たね。」と言うのですが、作中では素振りを見せないものの彼も父親の看病や死でそれなりに擦り減っており笑顔が少なくなっていた背景があります。遺品整理と手紙で父親の気持ちを知れたことで少し気が晴れた模様。良かったね。

子孫

⑯最後に冒頭のシーンに戻ってきますが、「お前の顔見たら」や「君と同じくらいの頃ね」などの台詞からこのシーンの一人称視点にも人物設定があったことがわかります。

仰る通りです

継巳の台詞通り、ここで一人称視点になっているのは商人の子孫になります。まだ子供で6、7才くらい。そのうち成長した彼が別の作品で顔を出すかもしれません。

⑰ここで継巳が土砂崩れの話をするのですがそれが①との繋がりです。

連日の雨で~という所ですね

この後継巳が「道草食ってて正解だったね」と言うように、もし商人がこの少年を引き止めていなかったら土砂崩れに巻き込まれ危なかったかもしれません。なので実は「商人が自分の子孫の危機を察知してさりげなく助ける」というもう一つの物語が進行していたのでした。
因みに商人が「またでかくなりやがって…」と言っている通りこの時の継巳は大分成長していて成人済。正一ともすっかり親しくなり「正一兄さん」と呼び方が変わっています。

『夜梟伝』

遠目なので分かりづらいですが…

⑱クリア後のタイトル画面=商人が持っている本の表紙になります。
ページめくりの演出に気付いていただけたでしょうか…!


以上、小ネタ・伏線集でした!お楽しみいただけたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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