飛行機に乗ると

わたしは割と飛行機に乗る


割とと言っても、乗らない人に比べたらってぐらいだけれど、1年に少なくとも4回は乗る。多かったら2ヶ月に1回とか。


そのときいつも、センチメンタルな気持ちになる。離陸する時、着陸する時、なんとも言えない気持ちになって涙が溢れてくる。


隣に人がいないときはいいけど、いたらバレないように窓の外を見る(わたしは窓側に座る派)。


飛行機って不思議だ。あんな鉄の塊が空を飛ぶなんて。わたしだったら絶対考えつかない。



飛行機に乗るときの多くが実家に帰るとき。帰りの飛行機はいつも寂しい気持ちになる。


3年前、初めて空港で泣いた。何かすごく辛かったのか、今は全然覚えてないけれど、送ってくれた両親が心配して、「もう少しいれば」と言ってくれた。用事もあったので、帰らざるを得なかったけれど。


飛行機に乗るとセンチメンタルになる。

そしてなんだか優しい気持ちになる。大切な人たちに会いたい気持ちがどこからともなくやってくる。家に残した恋人を思って。会うのを楽しみに、別れを惜しんでくれる家族を思って。


母はここ2年くらい、わたしが戻るとき、『寂しい』と言うようになった。昔は全然言わなかったのになあ。こんなところで、母の歳を感じてしまう。そして空港で泣いたあの日を思い出す。


次飛行機に乗るのは年末かな?年末帰省するのかな、自分とじっくり相談だ。




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