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「教える」という立場に立って

自然環境リテラシー学 
川コース第1回

日時:2022/6/4日〜5日
場所:マリーナ河芸

こんにちは、さっさんです。

今年からは教える立場になってリテラシー再スタートです!


今回は三重県津市河芸町にあるマリーナ河芸という場所をお借りして活動をしました。この場所は去年と比べたら特殊で、浜には海水浴に来た一般市民がいて、海上には様々なウォータースポーツが行われていました。こういった場所での活動はリテラシー5年の歴史にも初らしいです。

マリーナ河芸

誰もこのような場所に慣れている人がいない分新たな懸念点も生まれました。カヤックを運ぶ時に車にぶつけるかもしれないとか、ウォータースポーツをしている人の邪魔になるかもしれないだとか、船の航路が近くにあるなど、リスクをあげたらきりがありません。そのためリスク管理を徹底する必要がありました。だが、そのリスクをどう受講生に伝えるか?を考えた時に思い浮かんだのが「受講生と仲良くなる」でした。受講生と仲良くなり良い雰囲気づくりが出来たら指示も通りやすくなるのではないかと考えていました。

1日目

さて、そんなことを考えてたらリテラシー当日が来ました。
朝一に海岸清掃を行いました。

海岸清掃

自分たちがお世話になる場所だからこそ綺麗にしたい。そう思いながら、海岸清掃をすると心がスカーっとしました。いい朝だなーって感じ!

次に受講生のみんなとご対面。

マリーナ河芸の方に挨拶


今回のリテラシーの説明、マリーナ河芸の方に挨拶、自己紹介を終え、最初は少し緊張していた空気感もほぐれてきました。みんなでご飯を食べ、午後からはまずカヤックの説明です。

カヤックの説明は私の担当でした。みんなと仲良くなるチャンスです。私はやってやるぞーと躍起になっていたのですが、人の前に立つとやっぱり緊張しますね。ですが、自分の説明を理解してくれようとするみんなの顔を見ていると直ぐに緊張は解れました。説明する中で印象的なことがあったのですが、PFD(Personal Floating Device)の4つの機能(浮遊性、視認性、保温性、クッション性)をクイズ形式にしたのですが、これがみんな意外と答えてくれる。この時にみんなと良い関係性が作れているなと確信しました。

カヤック説明



ですが、問題点もありました。まず、教える立場に立ってみると教えることに意識が行き過ぎて、他のことが疎かになった瞬間が2点ありました。1点目、ハッチの説明の時に、自分でハッチが閉まっていないと浸水して沈没するということを言った後に、ハッチが固く閉めずらく、閉まったていで話を再開しようとした時がありました。直ぐに先生に止められました。やはり、見本である以上完璧に行わなければ受講生も困惑してしまいます。対処法として、他のリーダーにお手本をしてもらって、自分は説明に徹するというのも思い浮かびました。自分はひとりじゃない。周りの力にもう少し頼るべきでした。深く反省です。2点目、時間がかかりすぎてしまったことです。自分の中で分かりやすく説明していたつもりでしたが、終わるまでに約1時間半かかってしまったのです。途中から焦り始め、1点目のようなことも起こってしまいました。効率を求めることも重要です。深く反省しました。

そんなこともありましたが、ある受講生がプロのガイドさんみたいで分かりやすかったと言ってくれて少し心が和みました。そのあとみんなとの会話も弾み積極的に動いてくれて、受講生みんなと仲良くなるというリスク管理のための目標は達成出来たと思います。

パドリング練習

次に、カヤックを浜まで運び、海の様子を見ましたが、残念ながら波が強く海に出ることは出来ませんでしたが、水に触れてみようということで、少しだけ入ってパドリングの練習をしました。

海の中へ入っていくみんな

その後、マリーナ河芸さんに内湾でのカヤック練習の許可を頂くことができました。

内湾での出艇

受講生は全員カヤック初体験で、曲がるにはどう漕げばいいか試行錯誤している姿がかわいくも見えました。これからさらに上手くなっていくみんなを見るのが楽しみです。

夜ご飯の時間にみんなと談笑しながら焼きマシュマロを作ったのもいい思い出です。

焼きマシュマロ

2日目

2日目も天候が悪くなりそうだったので昨日の夜のうちに話し合いスケジュールを早めることになりました。でも、みんな朝から元気よく集合してくれました。

さて、みんなで重いカヤックを浜まで運んだら今度こそ海へ出艇です。

出艇準備


全員が海に出たら、干潟まで船団を組んで行きました。初めての海でのカヤックなのにみんな上手く漕げていました。

干潟に着いたらみんなでグループレスキュー訓練を行いました。ここでも、コミュニケーション能力が試されます。実際に人が転覆したことを想定して取り組むと、レスキューする側もされる側も信頼関係が重要になってくるのが分かります。ということは、レスキューにも仲の良さが関係してくるのです。お互いに命を預ける仲間であることを意識し、これからの実習も取り組んで行って欲しいです。

カヤックが終わり、何気にみんな1番辛かっただろうなーと思ったのは、カヤックの運搬・片付けです。一日中カヤックを漕いで疲れた体に重いカヤックの運搬は、これまたきついでしょう。

カヤック運搬

なのに、みんな率先してカヤックを片付けてくれて、予定よりも早く片付けることが出来ました。これもいい関係性が築けた証拠かな。みんな本当にありがとう。そして、お疲れ様でした。

2日間を通して

リーダーは難しい面もありましたが、その分達成感は物凄かったです。リテラシーは、リーダー・インストラクターだけが動いていても成立しません。受講生も含めみんなで協力して2日間を過ごす必要があるのです。リテラシーの中で人に教えるという立場に立った時には、そのための雰囲気づくりがとても大切なのだと分かりました。この川チームならどんな試練が降り掛かっても助け合い、乗り越えていく力がある。そう思えるチームになれたらいいね!ちょっと大袈裟かもしれないけど…wこれからも頑張って行きましょう!

読んでいただきありがとうございました!

今回お世話になった場所
マリーナ河芸
所在地: 〒510-0303 三重県津市河芸町東千里854−3
ホームページ: https://www.marina-kawage.co.jp