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音喜多駿議員の参議院での福島県の甲状腺検査と過剰診断に関する質疑 文字起こし

昨日に引き続き国会で福島県での県民健康調査 甲状腺検査とくに学校での検査、そして過剰診断について質疑が行われました

音喜多駿議員は昨年度から何回もこのことにつき問題提起をされておられます


今回も何回もききつつ文字起こししてみました 間違えている部分があればまた訂正してまいります 動画で残っていますので正確なお言葉はそちらで

2021年4月7日
会議名 決算委員会

参議院のホームページ 
https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
で検索したところでは
3時間47分から3時間53分まで

質疑に立たれたのは

音喜多駿(日本維新の会)
環境大臣 内閣府特命担当大臣(原子力防災)小泉進次郎


YouTubeにもでていてそれはこちら

https://www.youtube.com/watch?v=cL4XahFVnL0 
YouTubeのほうでは3時間50分目からはじまります


音喜多駿議員

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日本維新の会の音喜多駿です

私からも小泉環境大臣を中心に議論をさせて頂きたいと思いますので
よろしくお願いいたします

決算委員会ということですので初めに
環境省が事業費を拠出しています
福島県の県民健康調査事業の甲状腺検査についてお伺いします

私は昨年より3度にわたり本事業の調査の一項目である18歳以下の子供たちむけの甲状腺検査 つまり癌の検査ですね

これが学校における半ば強制検査の実態があり、
過剰な検査 過剰診断を誘発していることを指摘をしてまいりました

環境省や復興大臣からは過剰診断のリスクは認識しているということはご答弁いただきましたが

一方で検査のありかたについては福島県の県民健康調査 検討委員会で議論がされているということで
これまで政策変更については積極的な答弁というのはなされておりませんでした

しかしながら、今年にはいって衆議院の予算委員会分科会で細野豪志議員がこの問題をとりあげられまして

小泉大臣も「何ができるか考えさせてください」
と言うことで
以前の環境省のご答弁よりはふみこんだ考えをお示しされたものと理解しております

その後、甲状腺検査の仕組み改善が動き出したと新聞報道を目にするところでありますが
小泉大臣、細野議員への答弁後に具体的にどのようなアクションをおこされたのか まずこちらを伺います


小泉環境大臣

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先生ご指摘の細野議員からの衆議院予算委員会でものべさせていただきましたが
福島県が実施している甲状腺検査については検査を希望する方が受診できて 
希望しない方が受診しないことを 自然と選択できるようにすることが重要であると考えています

そのため 希望する方が円滑に受診できる環境と 
希望しない方が受診するように誘導されない環境
これを確保するための具体的な取り組みについて 私から指示を出し
担当者が福島県と意見交換を行なっています

例えば検査を受診する方への情報提供 検査の実施体制への工夫などについて今取り上げています

私としては一人一人の望む形での選択できる環境が確保されていることが大切だと
考えていますので

福島県県民健康調査検討委員会での議論をふまえつつ
福島県と密に連携してまいりたいと考えております

音喜多駿議員

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私もこの点は昨年から何度も質問しておりますので、動きがあったと言うのは朗報である反面
まだまだ議論の段階でとどまっていると言うことは 懸念も覚えております

この甲状腺検査の弊害につきましては既に小泉大臣もよくご存知であると思います

県民健康調査検討委員会の星座長も震災当時中学生だった娘には検査をうけなくていいと言っています
放射線の影響がないとしたら検査を受けるリスクが大きすぎると判断するからですと明確におっしゃっています

これ 少なくとも任意で受けられるような仕組みにすること
過剰診断のリスクについてより踏み込んだ正確な発信を小泉大臣からも積極的に行っていただくことが極めて大事だと考えますが

今後 具体的に小泉大臣どう動かれるのかご見解をお聞かせください

小泉環境大臣

先ほど申し上げましたが、希望する方が円滑に受診できる環境と 
希望しない方が受診するように誘導されない環境を確保すること それに加えて
今先生のご指摘のあった デメリットをしっかりと伝えていく
こう言ったことが十分に説明されていくことが重要と考えていますので
私から指示をだして今福島県と情報交換しています

また国連の科学委員会 UNSCAREが2021年3月に公表した報告書において

公衆の被ばく線量は2013年の報告書と比較して減少または同程度であり
放射線被曝が直接の原因となるような将来的な健康影響はみられそうにないなどの報告がされていますので
こういった科学的知見を国内外に広く情報発信していくように事務方に指示を出して今作業に取り掛かっているところであります

音喜多駿議員

今小泉大臣からまさにご答弁いただきました
国連の報告書 非常に重要な内容であると思います
ただまだ、知らない方も多いことでありますので

福島県の甲状腺検査については
これ以上行うということについては さまざまな有識者が非推奨 
推奨しないと言う見解は繰り返し示されています

現状の
大臣も既に認識されておられると思いますが
現状のメリットとデメリットというのが不十分な両論併記がされていると認識しておりますので
ぜひ発信力のある小泉大臣から正確な情報を正しくお伝えいただいて
10年経過した今早急な対策を重ねて要望いたします


ここまでが国会の内容でした


今回話に出てきた
県民健康調査 検討委員会の星北斗座長さんのお話は
2018年にでていた雑誌
ノンフィクションライター上條昌史氏の書かれた記事にでているお話です

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音喜多駿議員は

2020年(令和2年)2月19日に、いち早く国会(参議院)で「資源エネルギーに関する調査会」でも
甲状腺検査について質疑されておられます

音喜多駿議員のブログにもでています
https://otokitashun.com/blog/daily/22654/

参議院のホームページにもでています
https://www.sangiin.go.jp/japanese/kaigijoho/shitsugi/201/s818_0219.html
音喜多 駿 君(日本維新の会)

福島県県民健康調査における甲状腺検査が過剰診断との指摘に関する環境省の受け止めと取組